華やかさとは違う美しさ ― 日本の原種バラに惹かれて
バラ園に行ってきました。
バラには本当にたくさんの種類がありますね。
甘く濃厚な香りのもの。
みずみずしく軽やかな香りのもの。
同じ「バラ」という名前でも、こんなに個性があるのだと改めて感じました。
そんな中で、私の足が止まったのは「サンショウバラ」というバラでした。
名前の由来が気になって従業員の方に尋ねると、
「葉が山椒に似ているからなんですよ」と教えてくださいました。
サンショウバラ。
学名は Rosa hirtula。
しかも、日本の原種のバラなのだそうです。
花はとても可憐で控えめ。
どこか「奥ゆかしさ」があるように感じます。
花だけではなく、葉の繊細さや枝ぶり、全体のたたずまいまで含めて、
静かな美しさを持っている。
強く主張しないのに、なぜか心に残る。
葉の形に名前の由来を宿し、
山の空気をまといながら咲く、日本の原種バラ。
“静かな美しさ”という言葉が、よく似合う花でした。
