620円でノスタルジーの旅

自由に生きたい。常々そう思っている。
自由じゃないかと言われたら、平日昼まで働いて夕ご飯の準備をするまでは自由。
家事を済ませちゃえば自由。
休日だってご飯さえ準備すればどこへ行ったってかまわない。

だけど心が自由じゃないのだ。
何時までにご飯を準備しなきゃならないからそれまでの時間に行って帰ってくるのは忙しないからまあいっか
車の免許を持ってないから行ける範囲はたかが知れてる
外は酷暑だから家で涼んでるのが1番だよね

なんて、行動しないための理屈が次から次へと湧いてきて何年も気になっていることを無視し続けてきた。

そんな今日、昼前に思い立ってバスの1日乗車券をかって昔住んでいた所まで終点までのバスを何個か乗り継いで向かった。

いざ!思い出のメンチカツ(詳細は↓記事)を買いに!
保冷剤をバッグに忍ばせて!


ところでバスの中ってクーラーは惜しげもなくガンガンに効いて、とっても集中できる。家に一人でいてもいろんなことが気になって集中できないのに。
そんなわけでnoteをこそこそ書いているのである。
そしてなにも目的地まで行かなくても今ここで降りてもいいし。

今、心の自由!

結局、覚えていたバス停の名前はなぜか一つ先の駅で、1つ戻るという安定のボケをはさみつつ、なつかしいスーパーはそのままの場所に残っていた。中の店はチラホラとしか残っていなかったけどお肉屋さんは今も健在。
肝心のメンチカツは、ショーケースにひとつも並んでいなかったが札があったので聞いてみた。注文したら揚げてくれる方式になっていた。メンチカツを待っている間に小学生の私に戻ってスーパー内をうろうろ。ノスタルジーに浸っている間にできあがった。
形こそまんまるではなくなっていたが、衣の色合い、香りともに昔のまま。我慢しきれなくなってベンチに座り揚げたてを食べてみた。
ああ!この衣だ!薄さも味わいもそのまま。
玉ねぎの存在感が減っていたけど、許容範囲。
頬張りながら香りとともにタイムスリップした。悪ガキ小学生の私が泣いて喜んでいる。

40年以上前の思い出が味わえるって奇跡だ。
もしかしたらこの味もいつかは受け継がれなくなるかもしれないと思ったら今日思い立って行った自分を抱きしめてお礼を言いたい。

家族にお土産を買ってさあ帰ろう。

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