【初めての育児に不安なあなたへ】夜の検索魔・ミルクの悩みを乗り越えた「3つの処方箋」
スマホの青白い光を見つめながら
時計の針は午前3時。
静まり返った部屋で、冷たくなりかけた哺乳瓶を握りしめ、暗闇の中でスマホを操作していました。
「生後〇ヶ月 ミルク 飲まない」
「ミルク量 目安 届かない」
「育児 不安 知恵袋」
検索窓に次々と不安を打ち込んでは、誰かの回答をスクロールし続ける日々。
「育児書の目安には〇〇mlと書いてあるのに、半分も飲んでくれない」
「このままじゃ体重が増えないんじゃないか、成長が止まってしまうんじゃないか」
何とか飲ませようと哺乳瓶をくわえさせても、プイッと顔を背けられる。
残った白いミルクを見つめていると、理由もわからないまま、ポロポロと涙があふれて止まりませんでした。
もし今、暗い部屋でスマホを握りしめ、同じように不安で押しつぶされそうになっている方がいたら、まずこれだけは伝えさせてください。
「あなたは決してダメな親じゃない。もう十分にがんばっています。」
睡眠不足とプレッシャーの果てに、一番大切な人に当たってしまった夜
当時の私は、極度の睡眠不足と「ちゃんと育てなきゃ」という重圧で、完全に心のキャパシティを超えていました。
ある夜、どうしても泣き止まない我が子に対して、思わず強い言葉をぶつけてしまいました。
「なんで泣くの!?」「いい加減にしてよ!」
言った瞬間に、胸が張り裂けそうな自己嫌悪が押し寄せました。
『赤ちゃんにそんなこと言っても意味がない』なんて、頭では痛いほど分かっているのに。止められなかった。
小さな我が子の顔を見て、「私は親になる資格なんてないんじゃないか」と激しく自分を責めました。
さらに、その矛先はパートナーにも向かってしまいました。
相手も仕事で疲れている中、積極的に育児に参加してくれていたのに。大変なのはお互い様なはずなのに。
「なんで私ばっかりこんな思いをしなきゃいけないの?」
「全然わかってない!」
余裕のなさから、感謝どころか非難するようなトゲのある言葉を投げつけてしまう。
部屋中を重たい空気が包み、孤独と罪悪感で息が苦しかったのを覚えています。
不安の正体は「愛情」と「目の前の命への責任感」だった
今振り返って、はっきりと分かることがあります。
あのとき私が泣いていたのも、強い言葉を吐いてしまったのも、パートナーに当たってしまったのも、私が冷たい人間だからでも、親失格だからでもないと思っています。
ミルクの量が足りないと不安になったのは、「この命を絶対に守らなきゃ」と必死だったから。
感情が爆発してしまったのは、限界を超えるまで自分の心と体を削って走り続けていたから。
不安やイライラの正体は、未熟さではなく、大きすぎる愛情と責任感だったのです。
そしてもう一つ。
私は「目の前で生きている我が子」を見るのではなく、「育児書に書いてある目安の数値」や「ネットの情報」ばかりを見て、正解を追い求めすぎていました。
あの頃の自分に伝えたい「3つのこと」
もし、暗闇の中で泣いていたあの日の自分に声をかけられるなら、次の3つを伝えたいです。
① 「目安」はただの平均値。今日生き抜いたなら100点満点
育児書の「〇〇ml」は、あくまでたくさんの赤ちゃんの平均をとった数字に過ぎません。よく飲む子もいれば、少しずつしか飲めない子もいる。
目安通りにいかなくても、今日子どもと自分が無事に一日を終えられたなら、それだけでハナマルです。子育て初期は「立派に育てる」のではなく、「お互いに生き延びる」だけで大成功なんです。
② 夜中の検索はストップ。「夜の感情」は全部ウソだと思うこと
睡眠不足の頭で夜中に検索すると、最悪のシナリオばかりが目に飛び込んできます。夜はホルモンの影響もあって、誰でもネガティブの底に落ちてしまう時間帯です。
不安になったら、まずスマホを伏せる。「今考えている不安は、全部睡眠不足のせい!」と割り切って、考えるのは太陽が出てからにしましょう。
③ 「ごめんね」と「しんどい」を声に出す
強い言葉を使ってしまったり、パートナーに当たってしまったりしたら、落ち着いたときに「さっきは余裕がなくてごめんね」「今、本当にキャパオーバーでしんどいんだ」と伝えてみてください。
完璧な親でいることよりも、自分の限界を認めて周りにSOSを出すことのほうが、ずっと大切で高度なスキルです。
【まとめ】子どもが求めているのは「完璧な親」ではない
あの頃の私は、「完璧にこなせない自分」を許せませんでした。
でも、子どもが本当に必要としているのは、目安通りのミルク量でも、完璧な笑顔の親でもなく、「親が少し肩の力を抜いて、一緒に息をしてくれること」なのだと思います。
ミルクを残したっていい。
泣き声に疲れて耳を塞ぎたくなる夜があってもいい。
パートナーとぶつかりながら、少しずつ家族になっていけばいい。
今夜、暗い部屋で不安と戦っているあなたへ。
どうか今夜は、自分を責めるのをやめて、「今日も命をつないだ自分」をめいっぱい褒めてあげてくださいね。
