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「ロボットドリームズ」≡≡≡ヽ(◕ᴗ◕)ノ オシャレな悟り♪ 感動ポルノには非ず!! 交換可能な愛「空気人形」「幸福」

2025.12.08 加筆修正しました。 

ハイクオリティと評価高く、劇場で観て損ない可能性高いけど、
さほど興味を惹かれなかった2024年公開の新作も幾つか。
その中に、まだ公開中が有り、心残り無いように観てきました。

映像と音楽がオシャレで、秋風のように爽やか。
それは予告で分かります。信用しますよ。でも、
 ”泣ける” 
感動ポルノとしての評も多くて、敬遠しました。が、
そんなに高評価なら、折角だから。

 《 開演 》

本作は、世間の感動ポルノ扱いを無視して、観て正解。
鑑賞前に念の為、youtubeで評判を確認したのが、勝因でした。

幾つかの批評の中で、
作品へ疑問が呈される、ある共通の部分があり、
そこに面白みを感じました。新たな発見がありました。

以下の順で語ります。ネタバレしてます。
 1.交換可能な愛
 2.泣けるvs人権
 3.ストーリーのパターン
 4.アニメの表現
 

1.交換可能な愛
 共通の疑問は、
  ロボットはそもそも奴隷的で、恋人や友達のような関係ではない。
  そこをスルーしたまま感動するのは、いかがなものか?

 人権派の方々(大島育宙IGN)は、そう言及してます。
 中でも最も端的なのは、宇多丸評の中のリスナーの指摘

「この映画の犬とロボットはお互いを大切な存在だと考えていますが、
その関係は対等ではありません」と。なかなかね、
ちょっときつい表現も出てくるんだけど……
「ロボットは犬に買われており、悪く言えば買春のような関係です。
主導権を持った犬からは関係を解消させることができますが、
ロボットからはそれができません。ロボットも捨てられる夢を見たりして、それを自覚しています。さらにロボットは動くこともできなくなっているため、それはいっそう際立っています。
そんなロボットは……(後に修理されて)体の自由を取り戻しますが、同時に心の自由も手に入れており、自分の意思で関係を選択することができるようになりました。
一方で犬の方は新しい関係を作ろうと模索しますが、
最終的にはお金で買った関係しか構築できずに、
変わることができなかったのは残念に思いました」という。まあ、確かに。このケンコバさんが言っていることは、一個も間違ってはいない、
という感がしますよね。

tbsradio.jp

 絶賛の能天気さとは一線を画し、興味深い。 
 ロボットものといえば、
 いにしえの手塚治虫のロビタから、このテーマあります。
 最初に浮かんだのは、業田良家。

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是枝監督が映画化↓してますが、原作↑の方がお勧めか。

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破けてしまえば機能せず、それまで。 
交換可能な愛といえば、アニエス・ヴァルダ「幸福」↓も思い出します。

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今は有料になってしまいましたが、まだ配信されてます。
何事も無かったかのようなエンディングの家族団欒は、
人間の深淵を見つめて妥協が無い。
 
 
本作への人権派の指摘は、
ごもっとも、ですが、
自分事としての感想が先に浮かびます。
 相手から見れば、私も交換可能。
 いや、どんなに偉大な人でも、”貴方だけ特別” は幻。
 イチローが引退したら、大谷翔平に熱狂してる様に。
真の意味で自分が、かけがいのない存在なのは自分だけ。

人権的正義とも、手放しでの感動とも、
また、ちょっと違う感慨に浸ってしまいました。
どう足掻こうが、交換可能な自分、その自分をどう生きるか。

 
私は このオシャレアニメを、
幸福を掴むハウトゥーものとして観ました。
ロボット視点で、自己啓発みたいな。
 他者にとって交換可能であるけれど、或いはだからこそ、
 かけがいのない自分を肯定する。
過去にも、他者にも、因われることなく。
軽やかに、爽やかに、おおらかに。

9月の空気は、涼しげで過ごしやすく。暖かくはない。




2.泣けるvs人権
 
鑑賞して、
  作り手が作品の中で説いてることと、
  感情の消費を最優先することは、
 ベクトルが違うと感じ、多くの感想に違和感を覚えました。

 ”さあ、感動してください” とは言ってないような、、
 もうちょっと落ち着いて、作者の声に耳を傾けても良いのではないか?
 作品はハイセンスでオシャレなのに、世間の評はベタ。
 鑑賞後はギャップ覚えました。 
 
 一方で、
 犬くんを断罪しちゃうと、作品の軽やかさは捨てるざるを得ないか。
  人権派は犬くんに厳しいなあ。
  犬くんは彼なりに最善を尽くしたよ。精一杯生きている。
  肯定してあげようよ。おおらかに。
 同情してしまった。

 正義もまた快楽の報酬系で、どちらに転んでも幸せには成れない。
 本作は、ポップでおおらかな幸福への道を示している。
 第三の道のプレゼンだと観てました。
 
 過去を思い出しながらも、あくまで爽やかに別の道を歩む。



3.ストーリーのパターン
 ストーリーは”追憶”ものと、

 ”遭難”もののサンドイッチ。

  故障により、ロボはビーチに止むなく置き去りにされる。
  ロボットのドリームズというタイトルの割に、
  捨てられる側の夢は多く提示されない。
  ロボットズドリームならまだしも。
  途中はもっとスリリングで、白日夢を見るのかと、想像してました。

  現実と妄想の区別が曖昧ではあるものの、
  ビーチが閉鎖されてから翌年の海開き、
  それまでの経過が示されるだけ。


  因みに、
  何らかのトラブルで自分(だけ)が置き去りにされ、救助を待つ、
  遭難ものは山岳系と宇宙系が二大派閥。

 ビーチは斬新で、かつ満ちてくる潮が怖い。
 その気になれば、もっとサスペンスフルに娯楽色出せましたが、
 それは本意では無いのでしょう。
 
 ああ、ストーリーで一番近いのは、徴兵ものかも知れませんね。

 救援待ち要素は無いですが、
  運命が二人の仲を引き裂いて、
  人生が別れてから、
  紆余曲折の末に再会。



4.アニメの表現
 ま、ストーリーについては、まあまあシンプル。
 表現については、
 以下の説明に、なるほどと膝を打ちました。

  平面的で単純化された絵柄により、内容もより一般化、抽象化され、
  リアルの辛さ、重さを回避している。
  あくまでポップに。
 絵柄とテーマが一致している。

 アニメに初トライで、”アニメならでは”  に成功した。 
 ストーリーの説明でないyoutuberは希少なのですが、それはさておき、
 作品の魅力を良く解説しています。

 更に因みに、
 小ネタの考察系は、探せばあるかもしれませんが、私は興味湧きません。
 鑑賞中、そういう情報処理は停止してました。無駄に疲れますから。
 80年代NYの世相知ったとて。
 そもそもアース・ウインド&ファイアーと時代が合わないし。
 アニメだと背景に情報量増やすのは、いくらでも出来てしまいますし。 

 スクリーンの片隅に、戦局が描かれていて、
 大体の時系列が整理出来ますが、思いっきり疲れました。



まとめ  
いずれにせよ、 
世に溢れる反応は過剰かと。
”泣ける”で消費しちゃうのは、作り手が不憫。
それじゃ作品の長所が台無しに見えた。
 オシャレな幸福へのハウトゥー。
 感動は、ほろ苦くも爽やか。
 ちょっと肌寒くも、過ごしやすい。

それで良いじゃないですか。
せっかく抑制効かせてクールに決めてるのだから。
 
 
 
関係無いですが、
最近の私は、めろんちゃんの歌声に幸福を感じます。

もとい、
解釈は人それぞれですが、私はこのアレンジが好きです。


 
 
2025.01.08 09:00現在
 アメリカはインフレキツく、利下げ難しい。
 債務の支払いに支障きたすか。
 まだレンジは続く。


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