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個別相談で本音を引き出す方法|相手が黙る理由と「もしも」の問いかけ

こんにちは、千本紗莉です。

体験セッションや個別相談、あるいは大切な人との対話の中で。

「これから、どうしていきたいですか?」
「どんな未来を叶えたいですか?」

と尋ねてみたものの、

「うーん、まだ具体的には決まっていなくて……」
「そうですね、考え中です……」

と、相手が黙ってしまったり、当たり障りのない答えしか返ってこなかったりした経験はありませんか?

「もっと相手をサポートしたい!」
「本音を聞いて、力になりたい!」

その優しい想いから質問しているのに、なぜか話が深まらない。

実は、かつての私もそうでした。お客様の理想を引き出そうと一生懸命に問いかけるものの、なぜか心の距離が縮まらず、セッションが終わるたびに一人反省会をしていました(笑)。

もしあなたが、今まさにその葛藤を感じているなら。
お伝えしたいのは、あなたの問いかけが下手なわけでも、お客様のやる気がないわけでもないということです。

原因は、質問が「現実的」すぎることにあります。

今日は、なぜ真面目な問いかけほど本音を引き出せないのか、そして相手の脳のブレーキをふっと外して、本当に叶えたい未来を描き出す「もしも」の問いかけについてお話ししますね。



真面目な問いかけほど、脳は「現実の制限」を考える

「今後どうしたい?」と聞かれると、脳は無意識に現実の制限ブレーキを踏んでしまいます

なぜ、「これからどうしたいですか?」という質問で、人は黙ってしまうのでしょうか。

それは、私たちの脳がとても優秀で、常に「現実的な計算」をしているからです。

「これからどうしたい?」と聞かれた瞬間、相手の頭の中では無意識にこのような声が響き渡ります。

  • 「でも、使える予算はこのくらいだしな……」

  • 「今の私のスキルや実績じゃ、そんなこと言えないな……」

  • 「仕事や家事で忙しくて、そんな時間は作れないよな……」

  • つまり、質問された瞬間に、お金・時間・スキルといった「現実の制限フィルター」が自動的にかかってしまうのです。

その結果、「予算の範囲内でできそうなこと」「周りから文句を言われなさそうなこと」といった、こじんまりとした当たり障りのない答えしか口にできなくなってしまいます。これでは、本当に心が動くようなワクワクする未来(感情を動かす未来)にはアクセスできません。


「もしも」という言葉が、脳のブレーキを一時解除する

「もしも」という言葉が、現実のルールを一時的に忘れさせ、本音の願望を呼び覚まします

では、その現実的な制限のブレーキを外すには、どうしたらいいのでしょうか?

その答えは、質問の頭に「もしも」という一言を添えることです。

  • 「もしも、お金や時間の制限が一切ないとしたら、本当は何がしたいですか?」

  • 「もしも、100%絶対にうまくいくと分かっているなら、どうしたいですか?」

不思議なことに、この「もしも」という言葉が耳に入った瞬間、脳はこう解釈します。
「あ、これは仮定の話なんだな。今の現実のルールや予算は無視していいんだ」と。

「仮の話だから、言っても怒られないし恥ずかしくない」
そう脳が安心するからこそ、一時的にブレーキが解除されて、心の奥底に眠っていた「本当にやりたかったこと」が素直に表に出てくるのです。


相手の本音は、相手自身への最高のギフト

以前、私のセッションに来てくださった女性起業家さんのお話です。
最初は「今のビジネスを少しだけ認知を広げていきたいです」と、とても控えめに話されていました。

そこで私が、
「もしも、失敗することが絶対にあり得ないとしたら、本当はどうしたいですか?」
と、問いかけてみたのです。

すると、その方はハッとした表情をされ、少しの沈黙の後、こう言われました。
「実は……私と同じように悩む海外のクライアントさんに向けて、自分のメソッドを届ける本気のスクールを作りたいんです。でも、英語も話せないし、私には無理だと思って言えませんでした」と。

「もしも」という問いかけが、彼女自身が自分にかけていた制限のブレーキを外した瞬間でした。
そして、自分の口から本音が漏れ出た時、その方は「私、本当はこれがやりたかったんだ」と、自分の本心に深く感動されていました。

私たちが対話の中で届けるべきなのは、現実的なやり方の説明ではなく、お客様自身が「本当に進みたい」と心から望む未来の光景です。

その光景の扉を、そっと優しく開くお守りのような言葉。それが「もしも」の質問なんですね。

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