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あの大ヒット曲は、月収の5%しか稼いでいなかった


みんなAI使ってる?
AI使いサトシです。

わたしはAIで音楽を作って、世界に配信しているデジタルクリエイターです。

先週の週報では、Spotifyから485曲が静かに消えていた事件を書きました。

今週は、その続きです。

わたしは今週、AIと一緒に「7月のデータ検証デー」をやりました。

1か月分の数字を全部並べて、自分の思い込みを訂正する日です。

そこで分かったことが、想像以上でした。

タイトルのとおりです。

TikTokで累計9万本以上の動画に使われている、わたしの大ヒット曲。

その曲が稼いでいたのは、月の音楽収益の約5%でした。

今日はこの「数字が思い込みを壊してくれた話」を、正直に書いてみます。

検証その1: ショートMVは、効いていた


7月、わたしは5曲を選んで、プロモーション用のショートMVを3本ずつ、計15本投稿しました。

「MVを投稿すると、その曲がBGMとして使われる数は増えるのか」

これが検証デーの最初の問いでした。

結果はこうです。

・MVを付けた5曲のうち、4曲で動画利用数がプラス

・いちばん伸びた曲は、前の期間と比べて+261%

・比較のために見たMVなしの10曲は、中央値でマイナス15%

MVあり群とMVなし群で、約60ポイントの差がつきました。

厳密な因果の証明ではありません。

もともと有望な曲を選んでMVを作った、という偏りもあります。

それでも「作り続けてよい」と判断するには、十分な差でした。

検証その2: でも、看板曲には陰りが出ていた


一方で、悪い数字もありました。

累計9万本使われてきた看板曲だけは、7月の利用数がマイナス31%。

90日のグラフを見ると、はっきり分かります。

6月中旬から7月上旬が山のてっぺんで、7月中旬から下り坂に入っていました。

MVを3本投稿しても、この大きな流れは反転しませんでした。

ブームの寿命は、施策より強い。

これが2つ目の学びです。

ただし、希望もありました。

使われる本数は減ったのに、視聴回数はほぼ維持されていたんです。

つまり、1本あたりの視聴が伸びている。

ブームが「量」の段階から「定着」の段階へ移っている、と読めます。

検証その3: 収益の83%は、ノーマークの1曲だった


そして、いちばんの衝撃がこれでした。

6月の音楽収益は、約75万円。

その83%にあたる約62万円を、たった1曲が稼いでいました。

しかもそれは、9万本使われた大ヒット曲ではありません。

TikTokでの利用本数では目立たない、静かなBGM曲でした。

並べてみます。

・大ヒット曲(9万本使われている曲): 6月の収益 約3.7万円

・静かな1曲: 6月の収益 約62万円

違いは「使われ方」でした。

大ヒット曲は、個人の投稿にたくさん使われる「数のヒット」。

静かな1曲は、商用ライセンスという形で使われる「単価のヒット」。

ヒットには、2種類あったんです。

わたしは9万本という派手な数字に目を奪われて、本当の稼ぎ頭をノーマークにしていました。

数字を並べるまで、まったく気づいていませんでした。

検証デーで決めたこと


3つの発見を受けて、今後の方針を決めました。

・1曲への依存をやめて、役割の違う曲を組み合わせて持つ(数を狙う曲・単価を狙う曲)

・看板曲のブームは「終わる前提」で、後継の曲をいまから仕込む

・MVの成果は、再生数ではなく「音源が使われた数」で測る

どれも、感覚だけでは出てこなかった結論です。

1か月分の数字を並べて、AIと一緒に読み解いたから出てきました。

60代のわたしが学んだこと


今回の検証デーで、わたしの中に残った教訓は2つです。

1つ目。

派手な数字と、稼ぐ数字は別物。

再生数や利用本数は、いちばん目立つ数字です。

でも、収益の構造はその裏に隠れています。

2つ目。

ブームは必ず終わる。ピークのうちに、次を仕込む。

下り坂に入ってから慌てても、遅いんです。

正直に言うと、月1回の検証デーをやらなければ、どちらにも気づけませんでした。

わたしは今も、9万本のほうの曲を主力だと思い込んで、投資を続けていたはずです。

数字は、思い込みを訂正してくれる唯一の味方です。

そしてAIは、その数字を集めて並べる面倒な作業を、全部引き受けてくれます。

なお、この「静かな稼ぎ頭」がどうやって生まれたのかは、いま掘り下げて整理しているところです。

分かったことは、またこの週報で報告します。

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