三手先のみ!と書いて、その先は読まないと読む~未来を考えすぎる人ほど、前に進めない~
私はよく、
「三手先までは読む」
と言う。
しかし正確には違う。
三手先のみ読む。
そして、
その先は読まない。
である。
人生も経営も将棋ではない。
だから百手先を読もうとしても、
ほとんど意味がない。
なぜなら、
百手先に辿り着く前に盤面そのものが変わるからだ。
私は若い頃、
「もっと考えてから動こう」
と思っていた。
失敗したくない。
損をしたくない。
迷惑を掛けたくない。
だから準備する。
調べる。
比較する。
検討する。
しかし振り返ると、
その時間の多くは前進ではなく、
不安の整理だった。
未来は読めない。
それなのに、
読めない未来を読もうとしていた。
ある時から考え方を変えた。
まず一手。
次に二手。
そして三手。
そこまでは考える。
だが四手先から先は、
実際に動いてから考える。
すると不思議なことが起きた。
動くことで情報が増える。
人に会うことで景色が変わる。
やってみることで課題が見える。
つまり、
行動こそが最大の情報収集になる。
机上では見えなかったものが、
現場では見える。
頭の中では解けなかった問題が、
現場では解ける。
だから私は、
「考えてから動く」
よりも、
「動きながら考える」
を選ぶようになった。
もちろん無謀を勧めているわけではない。
三手先までは読む。
リスクも考える。
最悪も想定する。
だが、
そこから先は神様の領域だ。
読めると思うこと自体が傲慢なのかもしれない。
私は会社員時代、
新規事業も経験した。
海外駐在も経験した。
定年後には独立も経験した。
その都度感じたことがある。
成功した案件ほど、
最初に描いたシナリオ通りにはなっていない。
むしろ途中で何度も方向転換している。
出会う人が変わる。
環境が変わる。
社会が変わる。
だから未来を固定するのではなく、
未来に対応できる自分を作る方が重要なのだ。
結局、
人生も経営も人材育成も同じである。
大事なのは、
完璧な計画ではない。
修正できる行動力だ。
一歩踏み出せば景色が変わる。
景色が変われば判断も変わる。
判断が変われば未来も変わる。
だから私は今日も、
三手先までは読む。
しかしその先は読まない。
その代わり、
今打つべき一手を全力で打つ。
それが遠回りに見えて、
実は最も早く目的地へ近づく方法だと思っている。
未来は予測するものではない。
未来は創るものだ。
その第一歩は、
百手先を考えることではなく、
今日の一手を打つことである。
※本稿は「逆境と書いて風の起点と読む」とは別軸の、JUKOh哲学として記す。
■追記
現場改善・人材育成の整理は、普段顧問先でも行っています。
「やるべきことは見えているが、優先順位が整理できない」
「考えすぎて前に進めない」
「組織の課題を言語化したい」
そんな方がいれば、個別での壁打ちも可能です。
