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不器用で愚かな人間がドールのゴムを引き直した結果

注意

本記事にはドールの裸体および分解写真を複数枚掲載しております。あらかじめご了承ください。


いつかドールをお迎えしたい。高校生の頃に芽生えたその憧れは、昨年秋にブラインドドールという世界を知ったことで一気に加速し、ついに念願のキャストドールを注文するまでに至りました。

ブラインドドールと出会ってこれで4ヶ月。前回の記事以降も相変わらず100均と雑貨屋とアリエクで散財し、沼での遊泳を楽しんでいます。

特筆すべき変化があるとすれば、ドール写真置き場としてInstagramのサブ垢を作ったことと……

素体から人形に進化したねんどろいどどーる(「ミツキ」さんと命名)

……過去のねんどろ資産を活かすために買ったはずのねんどろいどどーる素体がいつの間にかウィッグ&入れ目フェイスありのドール化しちゃったことぐらいでしょうか。

もちろん、時には「かわいい!」「楽しい!」の一言だけで済まないこともいくつかありました。
ブラインドドールは素材や造形こそフィギュアの延長線上にあるとはいえ、ポージングやブンドド遊びよりも着せ替えやカスタムに楽しみの比重が置かれているホビー。時にはフィギュア以上に注意が必要な場面も少なくありません。

服を着せられた状態で販売されていたため、新品未開封ながらも真っ赤なレッグウォーマーの色がガッツリ染みついていた吊下ジュウジュウの脚(もう諦めた)

その中でも私が特に注意するようになったのが色移りでしょうか。一応「濃い色の服を着せっぱなしにすると危険」ということだけは知識として知っていたつもりでしたが、実際に激落ちくんや除光液じゃ歯が立たない1年物の色移りを目にしたときは……正直、絶望感が半端なかったです。
それ以来「おでかけや撮影時以外は部屋着(淡い色の服)を着せる」「色の濃い服が肌と接触しそうならマスキングテープを貼る」などを習慣づけるようになり、なるべく早いうちに対処できるよう心掛けています。

MJDのSugary GirlsとBJDのMinty3

また、彼女たちは私にとって初のBJD(ゴム引きの球体関節人形)。可動範囲もポーズの保持力もこれまで触れたことのある可動フィギュアとはまったく異なるので、その仕様に戸惑う場面も多々ありました。
ゴム紐で物理的に繋がっているので動かしている最中にパーツがポロっと落ちる心配がないのはありがたいのですが、着せ替え時に限ってはパーツの脱着が簡単なMJD(嵌合式の機械関節人形)が少しだけ恋しくなります。

とはいえ4ヶ月も触っていれば多少慣れますし、場合によってはMJDより扱いやすいと感じる場面も増えてきました。
……が、それでもいまだに「癖が強くて扱いづらい」と感じる子が2人います。

基本的に腕まで外さないとお着替えができない虫虫カフェのむちむちアーム

一人は虫虫カフェの吊下ジュウジュウちゃん。お迎え当初から手足がちぎれそうな勢いでゴムの引きが強すぎるという問題を抱えており、力いっぱい引っ張ってもパーツを外すことが困難で、つま先に至ってはびくともせず。着せ替えのたびに「私はいつかこの子を壊してしまうんじゃないだろうか?」とびくびくしながらパーツを外すのが嫌になって、最近では自作のワンピースから着替えさせていません。

膝を曲げるだけで中のゴムが丸見えになる関節よわよわ皇后

もう一人はルナロアの眠眠ちゃん。こちらはジュウジュウとは逆に全身のテンションがゆるゆるで、ポージングが大の苦手という悩みがありました。特にひどいのが両脚で、座らせようとすると膝から下がブラブラしてしまい、淑女にあるまじき落ち着きのなさを発揮してくれます。

どちらも原因は内部を通るゴムの張り具合のはず。そこを少し調整すれば一気に改善するのは目に見えています。
そのための選択肢はふたつ。「自己責任で修理を試みる」か、それとも「不確かなサポートに期待する」か。

もちろん代理店を介して公式のアフターサポートを受けるより、自力でなんとかした方が圧倒的に早いでしょう。しかし不器用ゆえに「下手に分解して戻せなくなったらどうしよう?」という不安も少なからず……かといって不良品でもない安価なおもちゃの個体差を微調整してもらうためだけにわざわざ中国本土に送り返すというのも非現実的な話です。
いつだって最後に頼れるのは己の力のみ。今後も海外製BJDをお迎えする気満々な以上、将来的には簡単なメンテナンスぐらい自力でできるようになった方がいいに決まっています。

結論から言うとダブルクリップと手芸用クリップは一切出番がなかった

そんなわけで自己責任の修理を心に決めた私は、早速手芸店で太さ1mm強の丸ゴムぬいぐるみ用鉗子を購入。さらに念には念を入れて、ヘアピンやクリップといったゴム紐の引き込み防止に使えそうな道具も用意しました。

そしてパーツが吹っ飛ばないよう祈りつつ、慎重にSカンを外していき……

そぉい!!!! 分解完了ッ!!!!

上:吊下ジュウジュウのデフォルトゴム 下:交換用の新しいゴム

取り出したテンションゴムの長さを参考に、眠眠用は少し短め、ジュウジュウ用はちょっと長めに新しいゴム紐を準備します。

さらにSNSで「虫虫カフェはデフォルトのゴム引きが強くてパーツがえぐれやすい」という噂を目にしたので、外した手足を確認すると……たしかにうちのジュウジュウもSカンが引っかかる部分が少し凹んでいました。
なのでここは先人の知恵(虫虫カフェオーナーによるパーツ補強記事)に倣い、UVレジンを塗って処置します。

あとはドル沼CHのメンテナンス回を参考に、腕→首→足の順にゴムを通して組み立てていけば……

ヘアピンだけだと上手く胴体にゴムを通せなかったので園芸用ワイヤーを活用

組み立て……て……ぐぬぬぬぬ!!!!

できたー!! ワイヤー is ベリベリ便利!!

所要時間は約2時間。作業自体はそこまで難しくなかったものの、ゴムの張り具合に納得いかなくて何度も調整し直したり、途中吹っ飛ばしたSカンの捜索活動が入ったせいで思ったより時間がかかってしまいました。

ですがこのおかげでBJDが想像以上にシンプルな構造をしていたことが理解できましたし、これまで必要以上に怯えていたパーツの取り外しに対する抵抗感も一気に薄れました。
今後もお手入れ等でBJDを分解せざるを得ない事態に直面しても、とりあえず鉗子とワイヤーさえあれば慌てる心配はなさそうです。

相変わらず膝癖が悪い関節よわよわローテンション皇后

もっとも、今回私がゴム交換の効果を実感できたのは吊下ジュウジュウの虫虫ボディのみ。
眠眠のルナロアボディは両腕こそ比較的キビキビ動くようになった(気がする)のですが、膝から下は相変わらず落ち着きがないまま。この写真を撮った後、試しに膝部分にワイヤー(ゴム引きに使用した園芸用のやつ)を仕込んでみたものの、さほど効果は感じられませんでした。

もっときつくゴムを引き直した方がいいんだろうか。あるいはもっと太い針金を使うべきなのか。もしくはKIPSみたく滑り止めを噛ませるのはどうだろう。いっそのこと他社製の素体に買い替えるのもアリかもしれない。
そんな風に改善策を考えつつ「いったい他の子と何が違うんだろう?」という疑問から、ふとジュウジュウと眠眠を脚を見比べてみると……

左:吊下ジュウジュウの右脚 右:眠眠の右脚
虫虫ボディは二重関節の中心にしっかりしたくぼみがあって膝を曲げても綺麗にキープできるが、ルナロアボディの関節はなだらかな造形になっているのでポーズ保持力が若干弱い……ってコト?

ひょっとして……構造上の仕様、ってコト!?

【追記(2026/2/6)】
その後ホームセンターで購入した0.7mmのワイヤーを膝-胴体-膝に通したところ、下半身が安定して膝のぐらつきもなくなりました。

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SeeE こんな記事に投げ銭なんかするより、いい感じの帽子とか山積みのレンガとか大量のフラフープとか本物のヤギとかを買ったほうがずっと有意義だぞ。