不器用で愚かな人間がドールの服を洗濯した結果
ブラインドドールをきっかけにドール沼の深みを知って早半年。これまで月1ペースで新作ブラインドドールやアウトフィット類を軽率にポチっていた私ですが、最近は少し物欲が落ち着きました。
2月のイベント(Nagoya I・Doll VOL.41)で散財しまくったというのも理由のひとつですが、昨年末に念願のキャストドールを注文したことで「まあでも夏頃には中国から40cm超の美少女が来るしな」と生ハム原木理論を振りかざし、多少のお迎えしたい欲であれば自制できるようになったのです。

とはいえ自宅撮影用に使えそうな小道具を100均やアリエクで買い漁ったりするのは相変わらずですし……

出かける際はブラインドドールをバッグに忍ばせて野外撮影のチャンスを伺ったり……

これまでiPhoneのデフォルト機能しか使っていなかった写真の編集にLightroomを併用するようになったり……など。
むやみやたらと新作に飛びつくことなく、今いる子たちを愛でる方向でマイペースに楽しんでいます。

あ、でも新しい子も増えてるし、発送待ちの子もいるよ! たーのしー!
しかし半年以上経っても、ドールの扱いについてはまだまだわからないことだらけ。なので少しでも疑問に思うことがあると、毎回先人の知恵をネットで調べたり、時には失敗覚悟で試行錯誤しながら自己解決を図っています。
特に近日お迎え予定のキャストドールについては、私にとってまったく未知の存在なので「ウィッグのセットには人間用のスタイリング剤と液体のり、どっちを使った方がいいんだろう?」「ひっつき虫をつけっぱなしにすると溶けるってことは、アイも定期的に交換した方がよかったりする?」など、保管やメンテナンスに関する疑問が尽きません。
その中でもここ最近一番の疑問だったのが「ドール服は洗濯した方がいいのか?」問題です。
もちろん無機物の人形が人間のように汗をかくわけがないので、不慮の事故で汚れたりしない限りその必要がないことは理解しています。むしろ不必要なお手入れによる破損のリスクを考えると非推奨の行為でしょう。
ところがSNSを見ると「色移りが怖いから洗濯しました」という投稿も少なからず目にします。ドールの色移り対策といえば「こまめに着替えさせる」「ボディタイツを着せる」あたりが定番ですが、どうやら「洗濯(つけ置き洗い)で余分な染料を落とす」というのも予防に効果があるらしいです。
私も濃い色のお洋服を着せる際は用心するようになったものの、それでも他のドールオーナーほど厳重な対策を取っていません。
ボディタイツは「野暮ったいし着膨れするしせっかくの球体関節が隠れるのは嫌だなぁ……」ということでスルー。洗濯も「下手に洗って縮んだり装飾が取れたりすると怖いなぁ……」とリスクを恐れて回避。さらにSNSで「ボディタイツを着せてたのに貫通した……」「何度も洗って色抜きしたのに……」というソフビドールオーナーの嘆きを複数目にしてからは「いくら対策したところで色移りを100%防げるとは限らない」という認識でいます。

なので私が濃い色のお洋服を使うのは撮影時とお出かけ時のみ。それ以外のときは裏地が白かったり淡い色のお洋服(私は「普段着」と呼んでいる)を着せた状態で保管しています。
とはいえこの方法だと撮影の度に着せたり脱がせたりする手間がありますし、物によっては両手のSカンを外す必要も出てきます。ぶっちゃけちょっとめんどくさい。
我ながら神経質すぎることは自覚していますし、冷静に考えれば「どうしても気になるようなら別の素体を用意すればいいだけの話では?」とも思っています。しかし心配性な性格ゆえに「私のせいで消せない汚れが染みついたらどうしよう……」と思うとやっぱり不安で。でもボディタイツは着せたくなくて……それにテキトーに買ってヘッドとボディの色が違うってなるのも嫌だし……心がふたつある~!
ドールの色移りについて調べれば調べるほど「全裸最強」と思えてくるのですが、さすがにヒトの形をしたものをすっぽんぽんで放置プレイするのは少し気が引けます。それにお人形遊び最大の醍醐味である着せ替えの楽しみを放棄するなんて本末転倒です。
なので極論に走る前にできることからやってみようと思い、本当に洗濯で色移りのリスクを軽減できるかどうか試してみることにしました。

用意したのはこちらの4着。全部アリエクで1着1000円ちょいで売ってる令和最新型激安輸入服です。
単純に色が濃い黒系と紺系のお洋服であることと、ノーブランド品なので染料の品質が悪そうという先入観、そして「もしダメになってもまた買い直せばいいや」と思えるお値段なので実験台にちょうどいいと思いピックアップしました。
まずは洗っても問題なさそうな服かどうかをチェック。もちろんドール服は洗うことを前提として作られていないので洗濯表示タグなんてついているわけがありませんが、「扱いに注意が必要な素材(シルクやウール等)かどうか」「簡単に壊れる作り(布用ボンドの多用等)でないかどうか」ぐらいなら目視で判断可能です。
今回は見たところ主な素材は綿とポリエステルっぽいですし、ボタンやリボンといった装飾は全部縫い付けられています。自己責任で洗濯可と判断しましょう。

風呂場へ移動し、洗面器にぬるま湯を張って、中性洗剤(手持ちの洗剤で一番優しく洗えそうなウタマロリキッドを使用)を希釈して洗濯液を作ったら
、そこにお洋服をまとめてドボン。とりあえず30分ほどつけ置きします。

30分後。すっかり冷めてしまった洗濯液を使って押し洗いをし、洗面器から服を引き上げると……なんとなく水が濁っているような。
てっきり「墨汁みたくどす黒い色がドバドバ出てきたりして~」と予想していたので、染料より糸くずの方がボロボロ出てきたという結果にはちょっと拍子抜けしてしまいました。
とはいえ多少なりとも濁っているということは、服に付着した染料か汚れかがにじみ出てきているという証拠です。洗濯液を張り直し、もう1時間つけ置きします。

で、2度目のつけ置き洗いを終えた直後の写真がこちら。1時間前に撮ったものと比べると、洗濯液が若干澄んでいる……ように見えます。
想像以上に黒く濁らず「もしかして洗う必要なかったんじゃ?」とすら思えてきたので、これ以上のつけ置きは不要と判断。きれいな水に張り替えて、すすぎのための押し洗いを1回。仕上げに柔軟剤(普段使いのラボンを使用)を希釈して作った柔軟液に3分ほど浸したら洗濯完了です。

せっかく優しく手洗いしたので脱水も優しく。タオルでポンポンと叩いて水分を吸い取るだけに留めます。服に変な皺がついていないか確認したら、後は自然乾燥(陰干し)におまかせです。

丸一日放置して完全に乾いた後、念のためパッチテスト(テキトーなPVCパーツを内側に貼り付けて1週間放置)も行ったのですが、黒い染みや汚れらしきものは特に見当たらず。さらに洗濯したお洋服をねんどろいどどーるに3日間着せっぱなしにしても、ボディに付着したのはせいぜい服の繊維ぐらいだったので、実験成功……と言っていいのでしょうか。
もちろん「洗濯したから絶対大丈夫!」とは言い切れません。いくら洗濯しようがボディタイツを着せようが、何故か色が移ったという話はたくさんあります。可塑剤と化学反応を起こさない素材でも開発されない限り、ソフビドールオーナーにずっとついて回る問題でしょう。
それにドールへの色移りは染料だけでなく、摩擦や湿度も影響すると言われています。なので今回の結果は「たまたま黒い服でも色移りリスクが低い生地だった」「黒い服を着せたまま激しく動かして遊ぶことがなかった」「まだ蒸し暑い時期じゃなかった」「それより糸くず処理の方が面倒だった」などの要因が重なって、奇跡的にセーフなだけだったのかもしれません。
とはいえ黒い服を3日間着せっぱなしにしても特に問題がなかったのは事実ですし、洗濯を通じて「手持ちのアイテムがどれだけ色移りのリスクを秘めているか?」を把握できたのは私にとって大きな収穫でした。
もちろん手洗いといえど破損の可能性も少なからずついて回るので自己責任な行為ではありますが、服の品質や状態によっては選択肢のひとつとして覚えておいた方がいいのかもしれません。せっかく自分好みのかわいいお洋服を見つけても、色だけを理由にスルーしたくないですからね。
さて、これで色の濃いお洋服を病的なまでに恐れる必要がないってことがわかったので……次のセールに向けてアリエクでドール用品でも物色すっかな!
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こんな記事に投げ銭なんかするより、いい感じの帽子とか山積みのレンガとか大量のフラフープとか本物のヤギとかを買ったほうがずっと有意義だぞ。