朱夏の跡 《詩》

「朱夏の跡」
朱夏の跡指先でなどり誰を想う
朱夏は血の中に流れ続けて
朱夏は胸の奥で鳴り響く
朱夏は歪み滲み垂れ落ちて
朱夏は貴女の胸で留まり濡れ
朱夏はその腕の中で眠りにつく
朱夏は指の隙間から溢れ落ち
朱夏への道を探し彷徨う
朱夏は偽物の口付けに似て
朱夏は数え切れぬ罪の中
朱夏は破局に酔いしれて
朱夏は矛盾の雨に濡れ続けた
朱夏はまだ見ぬ明日を待つ
朱夏は天国と地獄のドアの側
朱夏の眩しさを夢に見て
朱夏は朱夏のままその姿
朱夏は甘い吐息を震わせた
朱夏を想い願い瞳を閉じて
朱夏はどんな痛みにも耐え
朱夏はどんな夢も叶えると信じた
朱夏は心に残る純粋となりて
朱夏を愛して赤い情熱で染めた
朱夏に群れをなして踊る妖精
朱夏は果てる事なき夢のまた夢
朱夏の目覚めにほうき星
朱夏は気付けば独りきり
そして朱夏は永遠の我となる

