また、テストを中心にしようとしていた
私は長い間、英語を覚えるために、反復、音読、想起、穴埋めを続けてきました。
それらは、どれも役に立ちました。
しかし、できるかどうかの確認を最初に置くと、
「忘れていないか」
「間違えずに言えるか」
ということが気になり始めます。
すると、自分の経験や感情と英文を照らし合わせる面白さが消えてしまいます。
今回も私は、
「出口ができたか確かめなければならない」
と考えた瞬間、再びテストを中心に戻そうとしていました。
出口がまだ途中だからといって、翌日に試験をする必要はなかったのです。
前日の英文は、背景へ回る
その日の中心英文は、再訪対話の前面にあります。
じっくり考え、自分と照らし合わせ、何度も戻ります。
しかし、翌日になると、その英文は消えるのではありません。
前面から、少し後ろへ回ります。
そして、新しい中心英文が前面に出てきます。
今日の英文は深く再訪する。
これまでの英文たちは、背後で静かにつながり続ける。
この前面と背景の関係が、今まで十分に見えていませんでした。
@復習アプリが、細い糸をつないでいる
背景へ回った中心英文たちは、@復習アプリで聞いたり、言ったりしています。
家事をしながら聞く。
歩きながら聞く。
聞こえてきた英文を、気軽に口にしてみる。
そこでは、一つ一つの英文を厳しく試験するわけではありません。
昨日の英文も、数日前の英文も、以前の中心英文も、繰り返し自分の中を通っていきます。
再訪対話によって英文に経験や感情がつながり、@復習アプリによって、そのつながりが細く保たれる。
アプリで英文を聞いたときに、以前の場面を思い出すこともあります。
反対に、生活の中の出来事から、聞き慣れた英文が浮かぶこともあります。
その両方が、中心英文へ戻る道を少しずつ育てているのだと思います。
学習のためか、証明のためか
厳密に確かめようとするなら、前日の英文を一度も聞かず、何の助けもない状態で思い出せるか試す必要があるでしょう。
しかし、それを毎日行えば、再訪対話はかなり苦しいものになります。
新しい中心英文に入る前に、過去の英文の試験が積み上がっていくからです。
私は、きれいな実験結果を出すことより、実際に英語へ戻りやすくなることを大切にしたいと思います。
再訪対話と@復習アプリのどちらが効いたのか、完全に分けられなくてもよい。
自分の経験から英文へ戻れた。
聞いた英文から生活の場面を思い出した。
誰かに伝えたい場面で英語が浮かんだ。
そうした往復が実際に増えていくなら、それが私の求めている結果です。
出口は、翌日に検査するものではない
出口がまだ途中だと分かった。
だから翌日、すぐに確かめる。
そう考えていました。
けれども、出口は翌日に検査して合格させるものではないのかもしれません。
その日の再訪対話で深く関わる。
翌日からは、@復習アプリでさりげなく触れ続ける。
そして生活の中で、以前の英文がふと前へ出てきたら、その瞬間を拾う。
言えなければ、またいつか戻る。
中心英文は、一日で完成させるものではありません。
その日は前面で深く関わり、翌日からは背景でつながり続ける。
そして必要な場面が来たとき、再び前へ出てくる。
一つの中心英文を深く再訪すること。
中心英文たちに、さりげなく触れ続けること。
この二つが合わさって、英語の出口は少しずつ育っていくのだと思います。
