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【アニメの「チッ」は、本当に舌打ちしていない】感情を演じるための技術です。

アニメのシーンで出てくる『チッ』という舌打ち。

結論から言います。

ほとんどの場合、あれは日常生活でやるような「本物の舌打ち」ではありません。

もちろん演出によっては実際に舌打ちをすることもあります。

しかし、多くの現場では「チッ」という感情を、声として発声して演じています。

つまり、舌打ちをしている演技なのです。

ここを勘違いしている人はかなり多い。

そして、この小さな違いが、実はアマチュアとプロを分けています。

たった一文字。

「チッ」。

しかし、この一文字には、演技の本質が詰まっています。


1. 舌打ちは効果音ではない

初心者ほど、「舌打ちだから、音を出せばいい」と考えます。

違います。

舌打ちは効果音ではありません。

感情です。

考えてみてください。

現実世界でも、人は全部同じ舌打ちをしません。

イライラしている時。

呆れている時。

軽く不満を抱いている時。

相手を見下している時。

全部違います。

しかし初心者は、全部、「チッ!」で済ませてしまう。

これでは演技になりません。

もしセリフが全部同じ読み方だったら変ですよね。

それと同じです。

「チッ」も立派なセリフなんです。


2. イライラしている「チッ」

これは一番よく聞く舌打ちです。

特徴は、

・息が強い
・音が鋭い
・前に飛ぶ

です。

例えば、

「なんでこんなこともできないんだよ……チッ!」

こんな感情です。

頭の中には怒りがあります。

しかし怒鳴るほどではない。

だから行き場のない怒りが「チッ」に集約される。

この時に重要なのは、怒りを演じるのであって、
「チッ」という音を演じないこと。

初心者は、チッ!と強く発音します。

でもプロは違います。

怒りによって思わず漏れた。

そんな自然さがあります。


練習方法

まず、「くそ……」と本気で思ってください。

そして言葉を途中で止める。

その代わりに、「……チッ」を出す。

すると感情が先に生まれます。

逆に、「チッを上手に言おう」
と思った瞬間、ただの音になります。


3. 呆れている「チッ」

これが難しい。

なぜなら怒りではないからです。

むしろ、「もう何も言う気になれない」という状態です。

例えば、「え……それ本気で言ってるの?」という場面。

この時、人間は怒鳴りません。

むしろ力が抜けます。

だから、

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