新連載:千里万能薬1「持病との長い付き合い方。」
体の話を書こうと思う。
僕には長年、持病があった。突然に目がくらくらしてぼやけてそのまま吐き気がして頭が死ぬほど痛くなって吐いて吐いて悶絶するという病気だ。

わりと早い段階からこれがあり、関学時代にも兵庫医科大にこの件で病院を訪れたこともあった。関学の門の近くでこれが発症し、西宮北高校の横でしばらく倒れたまま動けなかったこともある。

原因は色々言われた。偏頭痛、自律神経失調症……中にはメニエール病と診断した先生もいた。音楽でプロになってからもこれは起こった。フレッシュシスターズと仲良くお話ししている本番前に突然視界がぼやけてくる。

そうするとこの病気が発症するのだ。自分でわかるので静かに一人になる。すると15分ほどでもう吐いて吐いての繰り返しになる。しかし本番を飛ばすわけにはいかない。なので濃いめにメイクをして眉をしっかり描いてそのまま舞台に出た。
普段振りがついていてクルクル回るところが回れない。激しい動きや頭を振って「ヘッドバンギング」するなどができず、お客さんにはほとんど気が付かれないのだが、頭をずっと平行に保ちながら歌ったりした。

こうすることによって、しんどいのはしんどいのだが、逆に冷静になって歌える。あれもこれもでとっ散らかったものが逆にスッキリ整理されて、歌的にはしっかり歌えてたりしたのもあるから皮肉なものだ。

ここから先は
5,662字
/
14画像
¥ 300
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
