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一生分の恋愛を楽しんで結婚した話

ごきげんよう。お久しぶりです。

令和の時代になっても"堀さんと宮村くん"が更新し続けられていること、あまりにも有り難すぎない…?と最近ふと感謝を覚えた原作厨の私です。死ぬまでお願いします。来世は井浦の彼女ポジであの世界に入りたい。

そんな感じで
2026年もゆるくお願いしますね。



というわけで、昨年の秋に結婚しました。

子供部屋おばさんだったおかげで拾った命、実家を無事卒業。
今まで育ててくれてありがとね。




私36歳、お相手26歳。

・・・そんなことある???

私の人生は本当に余す所なく面白い。
ちなみに人生で年下と付き合ったことは本当に一度もないし、どちらかというと結構な年上好きだったまである。

ついでに結婚願望もほぼなかった。なんていうかこう、上手にできる想像すらできなくて完全に諦めていた感覚に近いと思う。

常に"恋愛"を使い捨てていた私にはそもそも向かないコンテンツに違いなかったし、当たり前のように長期間同じ人と上手に恋愛をして結婚して末長く幸せに暮らしている人たちが羨ましかったけどマジで"それ"になる方法がわからなかった。努力でどうこうなるようなものではない感覚があった。


と思っていた時期が私にもありました。


だがしかし、世の中には本当にあるのだ。
"もう死ぬまでこの人が隣にいてくれたら、人生全クリだな"と思わせてくれる恋愛が。
都市伝説だと思っていた、凪と熱量が確かに同居し続ける愛が。


(大多数の方は当たり前に見つけられていることとは存じます…)


でも私にとっては本当に夢のまた夢だったから。その奇跡に出会うまでの道のりをのんびりと振り返りたいなあ、と思いここに来ました。

魔法の◯ランド世代のため、文章から同じ匂いがしてしまったらすみません。


恋愛って本当に楽しい!
𝑪𝑨𝑵𝑴𝑨𝑲𝑬 (以下略




私はとにかく"恋愛"が大好きだった。
物心ついた頃には家に毎週ジャンプが買ってある環境だったため、小学生でI'sの単行本を集めたりしていた。私が親だったら止めたい。
少女漫画も大好きだったので、幼心ながらに恋愛というものがどういうものなのかは理解していたと思う。

そうして中学2年生になったとき、そろそろ彼氏というものを作る年頃なのでは?と冷静に思った。湯船の中で。なぜか今でもそのときの景色をはっきり覚えている。
なんとなく自分の中で中学1年生までは男の人と付き合うとかそういうのは早いと思っていて、デビューは中2がベスト!と思っていた。
小学6年生の時にクラスの男子に告白されて「うちらまだそういう年齢じゃなくない!?」と断った記憶が今でもぼんやりと脳内に保存されている。

しかし中2の私は思った。
彼氏を作るためにはまず何からすればいいんだろうか。
夜な夜な恋焦がれて枕に顔を埋めて悶えるような好きな相手もいなかった。
でも"彼氏"という存在を作ってみたかった。

そこで思いついたのが、仲の良かった同じクラスの幼馴染Yの存在だ。いつも教室でふざけあっては喧嘩していた。そんなYに「彼氏を作ってみたい」とメールで相談した。そしたらYは私の想像を軽く超える身軽さで「じゃあ俺と付き合ってみる?」と言った。

ミッションコンプリート。
"人生初彼氏"のトロフィーを獲得。
なんだ、彼氏ってこんなに簡単にできるのか。
現実の恋愛って漫画のようなキラキラはないんだ。そっか、そんなもんか。オーケー、オーケー。

翌朝、いつも通り登校して教室に入った。Yもいた。ここで自分の異変に気付く。


・・・恥ずかしいな?


なんだこれは。いつも通りウィ〜スって挨拶するだけじゃん。でも無理じゃん。顔見れないじゃん。彼氏?彼女?ってなんだっけ?これはあれだ、あれだよ。こんなときどんな顔すればいいかわからないの。これこれ。

この現象はYにも起きており、クラスの雰囲気がおかしくなってしまった。
結果、交際4日目で破局。
お互い「やめようぜ、これ」と。

これは人生のネタバレなんだけど、どうやらYはそもそも私に恋愛感情を持っていたらしく、ここから卒業までの間に5回ほど「もう一回付き合ってみたい」と言われ、断り続け、卒業式の日に「ずっと好きだった」と最後の告白をされた。が、断った。(そのときには塾で知り合った他校の男子と付き合っていた)

いい思い出ではあるが、結果的に人の気持ちを弄んだ最悪なムーブをしてしまったし、人生に2周目があったら避けるべきルートではある。
今ではYも結婚して子供もいて幸せな日々を送っているらしい。幸あれ。



そんなネタバレはさておき、
中学3年生のとき、私の今後の恋愛人生を加速させる大きな要因となる出会いをすることになる。
某ハ◯ゲームのチャットで。
20歳の既婚子持ち男、⭐︎海王星⭐︎である。

⭐︎海王星⭐︎は本当にカリスマ性がすごかった。
ゲーム内にサークルというギルドシステムのようなものがあって、彼はとあるサークルのリーダーをしていた。
気づけばいつもクラスの中心にいる、男女関係なく絶大な人気があって、みんなに分け隔てなく優しくて陽キャの極みみたいな存在いるじゃん。あれだった。インターネットの中だけど。
ひょんなことから⭐︎海王星⭐︎のサークルの人たちと仲良くなり、毎晩夜遅くまでチャットをしていた。本当に毎晩。毎晩。毎晩。

サークルのメンバーは25〜35歳くらいの人が多くて、当時15歳の私の知らない世界を知っている人だらけだった。自分で言うのもなんだが、年齢の割には比較的大人に合わせて会話できた私は面白中学生枠としてかなり可愛がってもらっていた。本当に楽しかった。
そこで笑いのネタの一部としていわゆる"下ネタ"を学習していった。ここでインプットした知識たちは今後の恋愛人生において大きく役に立ってくれた。今考えてもかなりありがたかった。
同年代の男子の30倍くらいは性の知識あっただろうなと思う。なんか知らんけどクラスの男子にエロクイーンって呼ばれたことあるもんな。楽しかったな。

ここからはさらにキモい話になるんだけど、当時ゲーム内の恋人(ハ◯彼・ハ◯カノ)や家族(ハ◯兄・ハ◯妹etc)を作るのが当たり前になっていて、⭐︎海王星⭐︎に「ハ◯カノになってほしい」と言われた。私はそのとき脳内で初めて味わった。少女漫画で読んだキラキラを。胸がいっぱいでおなかがすかない。常に頭の中には☆海王星☆のことでいっぱい。これだ。トキメキって、"恋愛"ってこういう気持ちなんだ!!!好きってこういうことなんだ!!!!!すげー!!!!!!

今思えば本当に大バカだけど、そんな私も愛して欲しい。


ちなみにその頃なんとなくいいかも?と思っていた同級生Kと付き合っていたんだけど、⭐︎海王星⭐︎のことが好きすぎて別れた。ウケる。現実よりネット恋愛(笑)である。ちゃんと中学生してて最高。
Kも今では結婚して幸せに生きている。幸あれ。

ちなみにネット恋愛といってもいわゆる性的なやり取りみたいなのはもちろん1ミリもなくて、ただのパートナー枠みたいな感じ。顔も声も知らないし。
あの時代はまだオフ会=犯罪に巻き込まれる的な価値観が当たり前だったから現実で会うという発想すらなかった。あれはあれでいい時代だったと思う。
単純に、みんなのカリスマ⭐︎海王星⭐︎のパートナーが私であることを周りも歓迎してくれていて、ただ楽しくくだらない話をして笑って過ごす時間が私にとって本当にたまらなく幸せだったのだ。

~最悪な余談~
当時自分専用のノートPCを与えてくれた親には非常に感謝しているが、夜遅くまで遊んでいることがバレて何度も「ネットの線切るぞ!!!!!!」爆ギレされていた。もしネットの線を切られたら親を殺して自分も死のうと割と本気で思っていた(本当に最悪)

おそらくかなり依存していたと思う、あの世界に。
一歩間違えたら人生のレール見失ってた説ある。良かった~戻ってこれて。


とにもかくにも、私が本気で異性を好きになったのは⭐︎海王星⭐︎が初めてだったと思う。
今どこで何をしているのか、生きているのかもわからないけど、青春をありがとう。



ほんでまあ、人というのは単純なもんで。
一度恋愛感情を理解すると割とすぐ人にときめけるようになるもんでね。恋愛した〜い。新しいトキメキ味わいた〜い。

高専に合格してから現実が忙しくなったのもあってインターネットの仲間たちとも疎遠になって、私はまたリアルを生き始めた。
塾にいた隣の中学校の知的メガネに勝手にトキめいてたらなんか付き合えてたりしたしな(上記参照)
ちなみに高校生になってすぐ別れた。当時彼は「なんで軟骨さんと付き合ったんだろう…」と友達に言っていたらしい。おもしろい。私もそう思うよ。

そんな感じで男女について知識だけは一丁前の高校生になった私は「そろそろ初体験しておかなければいけないのでは?」と思い始めていた。私が親なら止めたい。

そう思っていたところに隣のクラスのチャラチャラした比較的顔が良い男からアタックされて、経験値高そうだからあやかろう〜と思って付き合ってその日にサクッと初めてを捨てた。
女の場合も"捨てた"でいいのかはわからないけど、私の感覚ではまさにそうだった。ファーストキスと初体験が同時なことあるんだ~って感じ。
確かにドキドキはしたし。これがトキメキってやつなんでしょ。うんうん、順調順調。

ちなみに当時、"確かに痛くて草"くらいの感想しかうまれなかったため、初めてであることすらも半分信じてもらえなかった。特には気にしてなかったけど今思うと結構悲惨でおもしろい。

私の中の"カップル"は、一生懸命な告白を経て付き合い、初デートで手を繋ぐだけで大事件で、3ヶ月記念日に意を決して初キスをしたりするやつのはずだったんだけどね。最近で言うと感覚的には #正反対 が割と近い。昔は谷くんみたいな謎メガネ好きになりがちだったしな。ああいう謎メガネは付き合う前の一軍女子に発情してキスしたりしないので、あそこだけはあまりにも創作物…と思ってしまうところではあるが。(何の話)

まぁ何はともあれ現実とのギャップね。

なんとなく経験豊富なモテそうな男と付き合って、なんとなくそのまま初キスをして、なんとなく大人の階段を上ってみた。
大人になった今なら、もう少しその過程を大事にしな…!?とは確かに思うけれど、それでもまあ悪いことではなかったのかもな〜とも思う。
当時の私が真剣に、一生懸命恋愛しようともがいた結果がそうだっただけだから。

そうしてチャラ男とは2ヶ月くらいで別れたあと、私はついに現実で初めて本気の恋をすることになる。

隣のクラスのD。
身体は縦にも横にもデカく、中学では番長(死語)だったらしい。顔は非イケメン。関林ジュンで脳内再生してほしい。


チャラ男と別れた頃、たまたまDが友達数人と談笑してる近くを通りかかって会話が聞こえた。

友「自分の彼女のことを、友達に『ブスじゃんw』って笑われたらどうする?」

D「は?殺すでしょ」


へぇ〜〜〜〜〜〜
彼女うらやまし〜〜〜〜〜〜〜
彼氏にそこまで愛されるってどんな気持ちなんだろ〜〜〜〜〜
そこまで彼女のこと迷いもなく好きって思えるのやべ〜〜〜〜〜

始まりはたったこれだけのことだった。
その日からDがよく目につくようになった。
私が無意識に探しているからなんだけど。

私とDには共通の友達がいて、それきっかけでDとも友達になった。もともとノリが近かったのもあって、いつの間にか私たちは結構な頻度で授業中にくだらないメールを送り合い、たまに寝る前に長電話したりするようになっていた。本当に楽しかった。日々キュン死だった。(死語)
それでも確固たる地位に、その子はいた。中学から長年付き合っている彼女(他校通い)である。

今思えば全然"いい彼氏"じゃなくて笑えるけどね。
なに他の女と夜な夜な長電話してんねん、しばくぞ。

Dの彼女はいわゆるわがままお姫様系だったようで、定期的に別れてはヨリを戻していた。当時はみんな個人ホムペ()を持っているのが普通だったため、2人のカップルホムペで最新情報をゲットしていた。p◯ps!、前略プロフ、デコログ…沁みる人は握手。

Dはそういう付き合い方を続けているうちにだんだん疲弊していたようで、私に本音を漏らす時もあった。
2人でこっそり授業を抜け出して休憩所でおしゃべりする時間は私の中で宝物になっていた。

冷静に考えると自分の彼氏がそんなことしてたら普通にやばいな…と引いてしまう気持ちは一旦置いておこう。世の中には知らない方がいいことがある。

そんな宙ぶらりんな日々を数ヶ月過ごして、まあDのことは好きだけど、色恋沙汰で揉めたくないし彼女から奪いたいとかそういう気持ちは芽生えないし、私は私で別の可能性探さなきゃ〜と思って、なんとなくいい感じに仲良くで可愛がってくれていた部活の先輩と付き合った。

そしたらDの態度が一変した。

私「彼氏できたわ〜」
D「なんかやだな。わからんけどなんか嫌だわ。」

ほう。私に彼氏がいるのが嫌とな。

彼氏ができてからもちろん頻度は減ったが友達として無駄なメールのやりとりをすることはあった。
その際に彼氏の話題を出すたびにDは悲しくなるからやめろと言うようになった。お前isなに?


そんなこと言われたらさ〜〜〜
17歳のピュアでウブでバカな子供ならさ〜〜〜
ねえ……………???


やっぱりDが好き!先輩とはサヨナラ!
青春ヤッホー!


こうなったら覚悟しろよ。
気の済むまで好きでいるからな。
彼女のこととか知らんからな。

私が彼氏と別れたことにDは喜んでいたが、相変わらず同じ彼女がいた。お前isマジで何?
でもこの一件があってから私たちの密会タイム(?)には確実に"甘さ"が加わった。
頑張ればセフレくらいにはなれたと思うけど、そこはなんだかな~と思ってとどまった。
(頑張ってなるセフレってなに?)

もしも当時彼女にバレていたらおそらくこの世にはいなかったことでしょう。
でも結局変わらず彼女がいた。ずっと、同じ彼女が、確実に存在していた。


そんな都合のいい女に成り下がって1〜2ヶ月経ち、バレンタインデーの季節がきた。
このままじゃ埒が開かないし、私の貴重な10代を半端な浮気相手みたいなポジションで消化するの無理すぎんか?と思った。
そのへんは若くてもバカでも腐っても"私"なんだな、と思う。あまり俺をなめるなよ。

バレンタインデー当日、せっせと手作りチョコを用意して、いつも通り授業中に呼び出して、渡した。

「私はDのことが1番好きだけど、Dにとって私は1番じゃないから、もうやめるね。」

こういうときに感情に負けずきちんと言いたいことを言える自分を褒めてあげたい。このときの自分を抱きしめてあげたい。よく頑張ったね。

Dは数秒経っても何も言わなかった。まあ、言えないですよね。彼女と別れる気は無いんですし。目の前の女はたまたま同じ学校内にいるから利用してる都合のいい女なだけですし。

そんな空気に耐えきれず、じゃあね、と私は1人先に教室に戻った。このシーンは今でも脳内で少女漫画に変換して再生されるくらいにはお気に入りだ。走馬灯アルバムにも入っていると思う。

でもこの時きちんと彼自身の言葉で振ってもらわなかったせいで、結局在学中はおろか卒業後数年経っても亡霊に苦しめられ続けることになるとは、当時の私はつゆ知らず。

大人になった今だから思うけど、告白は絶対にきちんと本人の言葉で答えをもらった方がいい。
告白って人と付き合うためにする場合と自分の気持ちに区切りをつけるためにする場合があるけど、どちらにせよ相手の言葉で明確に「あなたと付き合う可能性はありません」という旨を伝えてもらわなければ、意味がないのだ。とくに後者の場合シチュエーションに酔い、かっこつけて言い逃げするのは本当に良くない。
じゃないと心の隅っこで「もしかしたら…」が居座り続ける。
告白したことで、私が近くからいなくなったことで、目が覚めて振り向いてくれるかも…みたいな妄想を捨てきれない。これは本当に良くなかった。人生の数少ない反省点である。


その後、卒業までには何人か付き合って、それなりに長く付き合えた相手もいて、親友みたいな彼氏という居心地最高の関係性を発見することもできた。ドキドキを越えた先にあるこの安心感みたいなのが”愛”…⁉みたいな経験もできたし、彼氏と文化祭!とか彼氏と体育祭!とか夏休みの浴衣花火大会デート!とかクリスマスイルミネーション!とか付き合ってる先輩と卒業式で涙のお別れ…とか気になってる相手にチョコを渡してそこから付き合えたバレンタインデーとか、よくある少女漫画イベントは大体実体験できたので本当にありがたかった。それらには10代のときにしか得られない成分が確かにありますからね。友情面でも恋愛面でも周りの人たちに感謝してもしきれない。ありがとう青春の日々よ。

まあそれでもね、在学中は定期的にDが好きで病んでいたわけで。
事情を全て知ったうえで付き合ってくれていた相手に対して「君のことは好きだけどDのことも好きや~…(意訳)」と泣いていた。誰か当時の私を殴って。


そんな感じで卒業式の日。
意を決して最後にDに電話をかけた。
どうしても一つだけ聞きたかった。

「私のこと、少しでも好きになったことあった?」

「変なこと聞くなや」と、Dは大きな声で笑った。

ああ、結局いつもそう。
肝心なことは言ってくれない。
この人は最初からずっとこういう人だった。
こういうところが好きで、こういうところが嫌いだった。

グッバイ、私の5年間。


卒業後の進路は偶然にも私もDも東京だったんだけど、もう忘れようと思って特に連絡もしなかった。

結局東京に行ってから例の彼女とは別れて、東京で出会った女性と数年後に結婚した。らしい。よかったね。

正直30歳過ぎる頃でもず~っと心の奥底にDとの思い出(補正済)が眠っていて、ふとしたときに『Dが今急に目の前に現れてやっぱり好きだと言われたら、私はきっと泣いて喜ぶんだろなあ』とか考えちゃってたもんね。たま~にだけど。
東京に行って地元の彼女と別れたタイミングで私がうまいこと連絡とっていれば違う未来もあったのかな~とか。
数年に1度夢に出てきたりして。そのたびに思い出(補正済)に浸ったりして。気分は少女漫画の主人公なので。

でもこれってさ、別にずっと純粋にDのことを好きでい続けてたわけではなくて。
多分、物語の結末が見たかっただけなんだよね。
きちんと言葉で可能性がないことを告げてもらっていたらセツナエンドだったし、1度でも付き合ってうまくいかなかった結果別れたならスッキリエンドだし。

はたから見れば私の場合もただの振られエンドだろ、といわれればそうなんだけどね。理屈ではわかっていても、自分の力だけでは完全に終わらせられなかったんだよね。脳内のストーリーが。大好きな作品の連載中に作者が消えちゃったみたいな感覚でさ。



まあそんな感じでDのことは特に関係なく20代の10年間もまあ死ぬほど恋愛しました。(元気で何より)

就職先で研修中に一目惚れした先輩と付き合ったり、その先輩とうまくいかないときに相談に乗ってくれてたさらに先輩と付き合ったり、友達の友達と付き合ったり、ゲームで仲良くなった人と付き合ったり、行きつけの飲み屋の店員と付き合ったり、とまぁ色々あって両手で足りないくらいは恋愛したと思う。

もちろん交際期間がかぶったり浮気から始まる恋()みたいなのは一切ないし、常に真剣に恋愛しようとした結果である。

これだけのチャンスがあったにも関わらず、この先もずっと死ぬまでこの人と一緒に生きたい!と思える存在には出会えなかった。ちゃんと好きだったのに。
どうだ?怖いだろう?私の恋愛の才能のなさが・・・

年齢を重ねれば重ねるほど理想が高くなると世間ではよく言われるけど、感覚的には少し違うと思う。

理想が高いのではなく、心が狭いのだ。

この感覚がわかってからが人生本番。気張っていこう。


でもこの20代の経験値があったおかげで今がある。
これだけは確実に言える。

若かった頃の恋愛は完全に”ときめきメモリアル”でしかなくて、”ラブプラス”ではなかったのだ。(ラブプラスも付き合うまでの導入フェーズで満足してやめてしまった時点でお察し)
とにかく付き合うまでが楽しくて、付き合ったあとの関係を維持するのはとてつもない労力が必要なことだった。もう疲れたよ、パトラッシュ…


自己肯定感は高いわりに自己評価が低かった私は、自分が当たり前にできることができない人間に対して『なんでそんなこともできないの!?わたしですらできるのに!?』と思っていた。素で。
これが人付き合いではかなり悪さをする。ストレスがすごい。

20歳そこそこの頃には交際相手に対して「なんでそんなに頭悪いの・・・?」と口走ってしまうこともあった。ほんまごめん。(CV.名倉)
あのままヤバさ気づけずに育っていたら今頃は立派なモラハラマスターになっていたことでしょう。実際ガチモラハラしてきた10歳以上年上の男を正論で殴りまくって泣かせたことがある。モラハラとモラハラの夢のコラボレーション。あつあつほかほか。



そのへんの話も踏まえて、死ぬほど恋愛を経験(失敗)してきて、たどり着いた答えをまとめます。

・自分は自分、他人は他人なのでそれぞれ長所と短所がある
・自分はそれなりに有能である
・相手を敬う気持ちを忘れたら終わり(=尊敬できる人間を選ぶ)
・他人は変えられないし、無理に変えようとしてはいけない
・他人が自分の為にしてくれることに当たり前のことはない
・不機嫌な態度で相手を動かそうとしてはいけない
・ネガティブなことを伝えるときに、わざわざ相手を傷つける必要はない
・話し合いで声を荒げる人とは離れたほうがいい
・話し合いから逃げる人とは離れたほうがいい
・少しでも雑に扱われ始めたなと感じたらその関係性は終わらせた方がいい
・すっぴんダル着でゴロゴロしている姿を愛でてくれる人は離さない方がいい
・「面白いから!」だけで恋人を選んではいけない
・小さなことでも有言実行の積み重ねが良い人間関係を作る
・共同生活は”名もない家事”への積極性のバランスが重要
・好き嫌いが多すぎる(野菜全部無理とか)の人はどこか変
・『尽くしすぎない方がいい』ではなく、『尽くしまくっても胡坐をかかずにそれ以上に尽くし返してくれる人を見つけるべき』が正解

とまぁ色々な気付きがあり、ここまで気付いたころには年齢もそれなりの年齢に。
やっと人付き合いのコツがだんだんわかってきたところなのに、ここで大きな問題が発生する。



恋愛の始まり、飽きたな・・・?


そりゃさ、登場人物が更新されるとしてもだよ。ときメモ何十周してたら飽きるじゃんね。
本当に面白いのは付き合ってからなんだから。(圧倒的成長)


「はじめまして~」からの「休日なにしてる?」からの趣味の話、女性でジム通ってるのすごいですね!という謎ベクトルの褒め、寝る前の長電話、デート数回、なんとなく相手にその気があるな~とわかってきてからの告白。よろしくお願いしますの答え。
付き合いたてのお互いの猫かぶり期間。どのタイミングでおならをするか。あ、みなさんはしないんですか?じゃあこの話は終わりです。

マッチングアプリが一般的になってさらにそれが加速した。
もう頑張れないかもしれない。いきなり交際歴2年くらいの彼氏欲しい。それが無理なら3億円欲しい。

同じように恋愛に溺れて生きてきた20年来の幼馴染と一緒に「今日こそアプリでちゃんと人探そう!やりとりしよう!」と決意しても、次に会ったときには「調子どう?」「あ~、あの日以来開いてないっすね~」「同じく~」となる。

心のどこかで『まあ彼氏いたらいたで楽しいけど、いなくても毎日楽しいしな~』という思いがあったのも大きかったように思う。
気付けば恋愛が人生のメインイベントからサブイベントに変わっていた。
仕事・勉強・趣味で埋まっていて、良くも悪くも他人に振り回される余力がなかった。


そんなときにアレが起きるわけですね。


退院した私「真面目に一緒に生きてくれるパートナーを探そう。」


1人でも人生楽しい♪他人と生きるの厳しい♪って笑ってる場合じゃない。人は独りだと最悪死ぬ。運よく生き残っても入院のアレコレでかなりキツい。

覚悟を決めてアプリを再開した。

1~2ヵ月頑張ってみて数人会ったりはしたが、イマイチ刺さらなかった。でも意外と楽しかった。初アポは特に完全にトークライブだったから。ネタの多い人生万歳。リアクション上手の男性たち、ありがとう。
『今日もめっちゃウケたな・・・』って満足してる自分に気付いたとき、未来への不安は膨らんだけども。

なんとなくこのままじゃきっと今まで通り単純に恋愛楽しんで終わりになっちゃいそうだな~と思っていたとき、ついに見つけた。現在の夫である。当時24歳だった。

彼はプロフィール欄に『重たい物を持ち上げる競技をしています!』と書いていた。パワーリフティング選手だった。なんかわからんけどすごそう。

退院してから体力とスタイルを戻すために食事管理とトレーニングにガチっていた私は、同じ方向を見て支え合える筋肉を探していたため、その一文はかなり魅力的に映った。

とりあえずいいねを返し、メッセージを送る。


「現役のアスリートだとやっぱり食事とか気を付けてたりする?」



こんな恋愛のれの字もない最初の質問あるんだ…って思うよね。私もそう思います。
普通に彼氏じゃなくて知識と筋トレ仲間を獲得しようとしちゃってるもんな。

でも意外とそこから盛り上がって、すぐ仲良くなっちゃって。
とんとん拍子で会うことになって。

彼が住んでいた町と私が住んでいる町は車で2時間弱の距離だったんだけど、毎週末遊びにきてくれてね。

一緒にアプリを頑張っていた幼馴染に「めちゃくちゃいい子見つけちゃったけど24歳と遠距離恋愛してる場合ではないよね~」と言いながら笑っていたのが懐かしい。

そう。彼はとにかくいい子だった。
私より生きてる時間が10年も短いのに、私に不足しているものをたくさんもっていた。
私が数えきれないトライ&エラーを繰り返して得た人付き合いの気付きを、当たり前にわかっていた。本当にすげぇ。


もしかして年齢ってただの数字なのかも・・・(新たな気付き)


私は基本的に、会いたいときに会えないなら付き合う意味がないと思っていたし、そもそも会うことをイベントごとじゃなくてルーティンに組み込みたいタイプだったので、特に遠距離恋愛にはむいてなかった。
お互い無駄な時間を過ごさなくていいように、初デートの時点で必ず相手にその意向は話すようにしていた。

彼にももちろんその話はしたんだけど、そのあと話の流れで「今の仕事は嫌いじゃないけど、一生続けたいかといわれると違くて、そう遠くないうちに転職したいな~とは思ってる」と言うので思わず言っちゃったよね。

「え~、じゃあ仕事やめてこっちくればいいじゃん」


初デートでプロポーズすんなよ。

もちろんそのときはこんな未来が待っているとは想像もしていなかったのでただの軽口なんだけどさ。

「今思うと初デートでプロポーズされてたよね~」と隣で笑う夫が眩しいです。失明。


そんなこんなで完全プラトニックな3回のデートを経て、帰りの車内で「軟骨さんのこと気になってます。」と告げられる。
そうは言われても34歳の女が24歳健全男子に対してこの先の関係性のベクトルを提案するのも何か違うよなぁと思い、「わかった、この先どうしたい?」と聞いた。

「ちゃんと、付き合ってみたいです」

おぉ~~~。10歳も上の女と?真剣交際の道を選ぶの?ほんまか???
と驚きながらも、快諾した。ありがてぇよ。


余談なんだけど、付き合う前の彼の距離感が本当に完璧だった。
絶対に身体には触れてこないし、だけどこっちに多少の好意はあるんだろうなと伝わる程度には素直だった。
アプリで出会う男は大体すぐに物理的距離を縮めてくる。相手が年下だとそれは顕著だった。年上に甘えたいボクちんかわいいでしょ~♥が多かった。寄るな。赤ちゃんになりたいのは俺だ。

これだけ恋愛に溺れてきても、付き合う前に手をつないだりボディタッチをされるのはかなり嫌いだった。いや、だって、普通に、好きって気持ちが芽生えてない相手に身体触られるの気持ち悪いじゃん。どんな雑菌ついてるかわからないし(潔癖)。
そういうやつらはすぐ手相見ようとしたり手のマッサージしたり急に寄りかかったりしてくるから幼馴染と「どっかに教科書でも売ってんのかな?」とよく笑っていた。
好きでもない相手に触られて「えっ!トキメキ!抱かれてもいいかも!」ってなる女は99%存在しないと思うんだけど、マジで誰得なんだろう。自分のボディタッチがプラスの効果を生むと思い込めるその自己評価の高さは羨ましいが。脳が下半身にあるからそこまで想像することができないだけか。

その点、彼はデートの時間をきちんと『相手を知る時間』として過ごしていたように感じた。下心を絶対に表に出さなかった。24歳で”それ”ができちゃうの?まじですげぇよ・・・とめちゃくちゃ感心していた。

そんな感じで、スタート時は単純に人間として惚れていた感覚だったと思う。すでに尊敬。


付き合う前の時点で私は今の会社に死ぬまで勤めたいこと、結婚するかしないかはおいといても恋人とはできるだけ早く一緒に暮らしたいことを伝えていたため、そこからはとんとん拍子に人生が進んだ。

1年と少し経つ頃には彼が転職してくれた。
私のために人生をかえてくれたこと、本当に感謝してもしきれない。

そして結局付き合ってから転職するまでの1年ちょっと、片道2時間弱の道を毎週末通ってくれていた。土曜日に来て月曜日の朝5時とかに私の家を出てそのまま仕事に行っていた。すごすぎる。
転職してからも半年間遠方で研修があって、今度は片道4時間の遠距離になった。それでも高速バスや車で毎週末会いに来てくれていた。すごすぎる。

もちろん相手の忙しさによっては私が会いに行くこともあったし、少しでも金銭的負担を減らしてあげられるように配慮はしたが、苦手な遠距離恋愛を何のストレスもなく楽しめたのは完全に彼のこのバイタリティのおかげである。これまた本当に感謝してもしきれない。



基本的には喧嘩もなくハッピーな日々しかなかったんだけど、付き合いたての頃に1度だけ結構衝撃的なできごとがあったからそれも書き残しておこうと思う。

その頃の彼はよく部屋のソファで寝落ちしていた。
「またソファで朝まで寝ちゃった」「体バキバキ」「ソファで寝落ちるのやめたい」
と日頃からよく口にしていた。
私は単純にどうしてハードなトレーニングをしているのに身体の回復を第一に考えないんだろう…やめたいのになんでやめないんだろう…やめられないならどうしてやめたいと言うんだろう…と疑問だった。何度もそれを繰り返されるうちに私の方がストレスを感じるようになってしまって、正直に言った。
「大変な競技に向き合っていてトレーニングが人生のメインと言っても過言じゃないのに、身体のこと第一に考えないのかなとモヤる。あと、やめたいと言いながらやめる努力をしない姿を見ていると他のことに関してもこの人は口だけの人なのかなという印象になってしまうので、しんどい。つまり寝落ちるのをやめるか、寝落ちたとしても私にそれを報告しないで欲しい。あとは今後も本気でやろうと思ってないことを口だけでやりたいと言わないで欲しい。」と伝えた。今までの恋愛経験を鑑みると、言い合いになるんだろうな~と思っていた。が、彼は私の想像をはるかに超えてきた。

「俺の身体のことを考えてくれて、モヤモヤさせてごめん。口だけになってしまっていたことは今後も気を付けるね。」と全面的に猛省していた。
そしてその後、「週末にソファ捨てることにした!」と。

なにその行動力!?!??!!?

「元々古いものを譲り受けたから使ってただけだし、部屋狭いから邪魔だなと思ってたし、これから引っ越しになるなら今のうちに処分しようかな~って!」と明るくソファを捨ててきた。変な人だ!と思ったけど同時に信用できるな…好き…とも思った。行動力って生きていく上でマジで大事すぎるからさ。
その後、付き合っていく中でも小さな有言不実行はなくなった。
ありがたいねぇ、本当に。

こうして大きなトラブルもなく順調な交際を続けていたわけだけど、
結婚ってどのタイミングでするの?っていうよくある問題ね。

私たちの場合は最初から同棲するゴールが明確に決まっていたため、むしろ彼の方から日常的に「俺が人生かけてそっちに行くってことは、そういう覚悟でいてもらうからね」的なことを言われていた。「うん、結婚しよう。」と返すと「プロポーズは俺がするから言わないで!」といつも怒られていた。好きな男に脊髄反射でプロポーズしてしまうのはオタクあるあるだと思う。

じゃあ入籍日いつにする?って話なんだけど、我々はとにもかくにも筋肉が好きなわけで、じゃあやっぱいい(筋)肉の日じゃね?・・・と。
多分3分くらいで決まったと思う。こういう軽さがマッチするの助かる。

というわけで11月29日に無事入籍~!!!


めでたしめでたし。


ちなみに入籍して数日後に「プロポーズされてなくね?」って気付いて言ったら、「・・・結婚しよう!」と言われた。風呂の中で。もうしてるよ。


あと今回ちょくちょく登場していた幼馴染と彼の友達を会わせたところ、とんとん拍子でうまくいき、我々より先に結婚し、先日結婚1周年を迎えました。人生ってほんとになにがあるかわからなくて最高だよね。


めちゃくちゃ年下の伴侶を得て、個人的に一番意外だったのは『もしかしてめちゃくちゃ年が下の相手に対しての方が素直に赤ちゃんになれるのでは・・・?』ということです。

今までの恋愛ではお互いなんとなく相手より上でいたいみたいな空気がどことなくあって、相手に弱いところを見せるのがド下手だったんだけど、今の夫相手にはしんどいときはしんどいと言えるし、もう何もしたくない全部嫌になっちゃった!って赤ちゃんになれるし、それってかなり人生において有り難いなあと感じている。

私が自分一人で処理しきれなくて脳がモヤモヤしているときも「何がモヤモヤしているの?」と根気強く会話してくれて、負の感情をほどく手伝いをしてくれる。こういうことが少しストレスに感じるんだよねと話せば、じゃあそういうのはなるべく無くしていこうって努力してくれる。俺はこういうのが少し苦手なんだよねと自分の気持ちもちゃんと話してくれる。


憧れていた理想のパートナー像ってこれでは・・・!?


たくさんの年月と挑戦と失敗と反省を繰り返してここまできたけど、
急に死にかけたりしたけど、
結果的にすべてがうまくつながって、私の恋愛人生は最高の結末を迎えました。打ち切り漫画のことなんか忘れちゃってたわ。
諦めなかった私、えらい。(えらい!)


恋愛の迷える子羊たちの何かのヒントやきっかけになったら幸いです。
一生分の恋愛、楽しかったなー!!!!!!


読んでくれてありがとう、また会う日まで。

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