奥州街道 松前道12 水沢宿→花巻宿
2025年春、薩摩街道を南下し鹿児島の地に辿り着きました。
次はどの街道を歩こうかと迷っていた頃、還暦を迎えた街道歩きの仲間から体力のピークの話をよく耳にする様になります。
現在57歳、体力があるうちに歩ける道を考えたら、一番過酷な道が頭に飛び込んできました。
いざ出陣、津軽半島最北端の三厩まで行けるか、年齢との戦いが始まります。
2025.08.24
1.水沢宿


ホテルの朝食会場には、秋田県のユニフォームを着たシルバー世代の野球チームで大賑わい。
後日のニュースで、東北地方のシルバー世代野球大会で、秋田県チームが優勝と報じられていました。

水沢宿には多くの武家屋敷が残っている様なので、少し市内を散策をてみます。









後藤新平。
水沢生まれの政治家。
初代満鉄総裁・鉄道院総裁・内相・外相・東京市長などを歴任した偉人。

酒飲み五カ条。
店の前に掲げるセンスが秀逸!
酒飲み五ヶ条
一、すべての人は酒を飲む飲まないとの自由を有する
二、飲みたくない人に飲めとすすめてはならない
三、酒は常に自腹で飲まなければならない
四、酒癖は本人が自分でコントロールしなければならない
五、酔った結果については自分が責任を持たなければならない
肝に銘じて飲みます。




家の軒先を伸ばして、雪の日でも歩きやすくしている建物の構造を、雁木と呼びます。
日本一の雁木がある街が、新潟県上越市の高田宿にあります。
北国街道の高田宿を歩いた時は雨、雁木が大活躍し30分くらい雨に濡れずに歩けました。



高田宿がある上越市、雁木の総延長は12kmもあるそうです。
北国街道高田宿を歩いたときの記録はこちら↓








水沢宿は火消しに対する意識が高く、街の随所に火消しのモニュメントが建っていました。








2.胆沢城

大谷翔平が練習していた、リトルリーグPIRATESの屋内練習場です。








胆沢城。
坂上田村麻呂が802年に築き、鎮守府として約150年にわたり機能していました。
城跡の敷地内のベンチで休憩していると、隣の資料館の学芸員さんが開館前の巡回中で忙しい中、丁寧に城の歴史などを説明してくださりました。
城なのに要塞っぽくないなと思っていたら、「ここは城とはいっても、当時は役所の出先機関の様な場所だったのです」との説明に、妙に納得がいきました。



この神社は、胆沢城の鬼門の方角に建立されたそうです。


3.金ケ崎宿





舟形館(ふながただて)。
舘とは城と同じ様な機能を持った場所。舟形館は北上川に突き出した地形が舟の形に似ていることからそう呼ばれています。
街道からは外れていますが、気になるので寄り道していきます。


この生垣は素晴らしい、全てが天然素材。お手入れが大変だと思います。
奥州道中の喜連川宿に、寒竹囲(かんちくがこい)という生垣がありました。
板塀の製作保善が大変なので、城主が経費がかからない寒竹囲を推奨したそうです。


今では5軒くらいの家主が、日々お手入れをしている様で、歩いた時も丁寧に剪定をしていました。

奥州道中喜連川宿の、寒竹囲がある屋敷街を歩いた時の記録はこちら↓








歴史館のガイドさん、お話し好きで1時間くらいかけて、丁寧に説明をしてくださりました。












武家屋敷街の寄り道を終えて、街道に戻ります。













金ケ崎町立三ケ尻小学校。
アニメの舞台になりそうな、可愛い校舎でした。







4.鬼柳宿























境塚。
境界線がはっきりせず争い事が絶えない地域には、境塚という境界線の目安となる塚を建てました。
まだその遺跡が残っています。





あと少しで500km
ゴールが近づいてきました。
5.黒沢尻宿

北上川と合流する手前の和賀川。
川幅が合流する北上川よりも、広いかもしれません。










すこっぷ三味線。
青森県五所川原市発祥の宴会芸。
スコップを三味線に、栓抜きをばちに使うパフォーマンス。
世界大会も開かれるそうです。

さくらの百貨店。
青森市に本店がある百貨店、静かな街道沿いに突然現れる巨大建造物に圧倒されます。
さくら百貨店の繁栄が、街道沿いの商店街が繁栄していない、理由のひとつだと思われます。











6.成田一里塚







只今の時刻は17:00。
夕暮れ時で薄暗くなった境内に点在する小さな拝殿の前に、明かりが灯り始めました。


環状交差点。
ヨーロッパの市街地でよく目にする信号がない交差点。
国内には150近くあり、街道を歩いてきた中で、2回通過したことがあります。
1回目は中山道の軽井沢、観光客でにぎわう中心部を過ぎて、別荘地の真ん中にありました。

2回目は長崎街道の北九州市の八幡駅前。
街の中心部にあるかなり大きな環境交差点でした。







見事な一里塚が見えてきました。


成田一里塚。
両塚が完璧な形で残されています。
住宅地の中なのに素晴らしい、感動してしばらく見惚れてました。


今まで見た一里塚の中で、一番美しかったです。

7.花巻





花巻まつり。
430年以上の歴史がある祭。
114基の神輿が参加し、ギネス世界記録に認定されています。















宮沢賢治の生家です。
故郷が遠野かと思っていましたが、花巻だったのですね。


本日はここまで。
只今の時刻は19.03、街道から離れている宿泊施設までは、夜のパトロールをしながら向かいます。


本日出発した水沢までは510円。
1日街道歩きをした距離約30kmを、JRで移動すると、毎回概ね500円になります。
移動時間はたったの30分、そう考えると鉄道のコスト&タイムパフォーマンスは素晴らしいと思います。

本日の夕食会場は、ホテルフロントの方がお勧めの、クラフトビールの店に入ります。
地酒が好きなので、ついつい日本酒を飲める店に行きがちですが、いつかやってみたかった、念願の地ビールの店に行く機会に恵まれました。
なぜ念願なのか、それはnoteでフォローしている、”まんぷくビール”さんの影響。
クラフトビールを飲む為に街道を歩いている記録が面白く、私もその機会を探していました。
ワクワクしながら目的地のLit work placeに入店。




飲み放題コースを頼むと、セルフで注ぐことが出来ます。

街道歩きでクラフトビール、はじめての体験に大満足。
癖になりそうです。

寝酒はお隣八幡平市の鷲の尾。
明日はのんびりと盛岡を目指します。
