奥州街道 松前道18 金田一宿→五戸宿
2025年春、薩摩街道を南下し鹿児島の地に辿り着きました。
次はどの街道を歩こうかと迷っていた頃、還暦を迎えた街道歩きの仲間から体力のピークの話をよく耳にする様になります。
現在57歳、体力があるうちに歩ける道を考えたら、一番過酷な道が頭に飛び込んできました。
いざ出陣、津軽半島最北端の三厩まで行けるか、年齢との戦いが始まります。
2025.09.11
1.金田一宿





座敷わらし伝説の宿 緑風荘。
座敷わらしとは、古くから南部藩を中心に伝わる、子供の姿をした精霊。
住みついた家や、目撃者に幸をもたらすと伝えられています。
緑風荘に、亀麿と呼ばれる座敷わらしが出るらしいです。




緑風荘の隣には亀麿神社があります。
絵馬には亀麿君に対するメッセージがたくさん書かれていました。

わらしの水をペットボトルに汲み、これから岩手青森県境を超えます。






旧道は上の画像の奥の山肌にあるのですが、調べた所歩けそうもなく、国道4号を歩きます。






気温20℃、涼しくて快適です。
ちなみに、私が街道歩きで一番歩きやすい気温は10℃です。

2.岩手青森県境










青森県の地図がありました。
上の画像の下やや右寄りの赤い部分が現在地。
目的地は左上の津軽半島北端の三厩(みんまや)をあと7日で目指します。

さすが青森、にんにくの販売機がお出迎え。

ファミリーマートで朝食。
イートインが無いので立ち食いです。






木材加工の山王林産。
看板には木材を運ぶ事業者の運転手向けに、山ノ神からのお告げが記されています。



上の画像の奥が、今回歩けなかった旧道です。

特価本自販機。
街道歩きて遭遇したのはこれで2回目、滅多にお目にかかれません。恐る恐る中に入ると販売中でした。
全盛期には全国で25,000機もあったそうです。現在は正確な数値が出ていませんが、2024年に東京都内で5機というネット情報から推測すると、東京都の人口が日本の人口の約1割なので、全国で50機程度しか残っていないのかもしれません。






リンゴ畑の中の奥州街道、ついに青森まで来たんだなぁと、改めて実感。
3.三戸宿





母と娘でしょうか、2人がテキパキと南部せんべいを、一枚一枚丁寧に焼いていました。



三戸は人気絵本"絵本11ぴきのねこ"シリーズの作家、馬場 のぼるさんの故郷。
ねこが名所を案内しています。




一の鳥居の奥でステンドグラスの灯籠がお出迎え。

参道階段を登ると、再びステンドグラスの灯籠が。
薄暗い境内で美しく輝いてました。次回は夜に見てみたいです。





拝殿にもステンドグラスが、徹底してますね。





俵づみ唄とは、三戸町発祥の民謡。
俵を積み上げる様子を歌った、家々の繁盛を祈る祝い唄です。
全国大会があるのですね。



4.関根の松










小井田金物店。
圧倒的な存在感の建物。
店先に鎌がズラリと並んでいます。










祭りまであと2週間、間に合うのでしょうか?

街道を歩いていると、道路工事の風景をよく見ます。
いつも思うのですが、作業している人が大勢いる中に、必ず2人ぐらい何もしないで見ているだけの人がいます。
きっと現場監督で、作業の様子を見つめることが仕事なのでしょう。
そこまでの段取りが大変だったのですが、現場では遊んでいるようにしか見えなくて、そんな現場監督を見つけるのが好きです。










馬淵川。
小鳥谷宿からずっと一緒に並走してきた馬淵川とはここでお別れ。
川は東に向かい、八戸市内から太平洋側に注がれます。
奥州街道は北に向かい、野辺地宿で陸奥湾に出ます。
5.聖寿寺館

南部藩発祥の地と言われる、南部町に入りました。




様々な果物が街道沿いに実っています。
尾根道を歩いているような、爽快な街道歩きが楽しめます。







聖寿寺館(しょうじゅじだて)。
室町時代から戦国時代に、三戸南部氏の中心居館であった国史跡、別称は本三



















十和田山遥拝所。
残念ながら曇り空で拝めず。














峠道もここまで。
画像ではわかりづらいですが、大きな紫陽花並木が続きます。
6.浅水宿












八幡宮一の鳥居。
鳥居の一番上の部位を笠木と呼びます。
ここまで反り返った鳥居の笠木は見たことがありません。


八幡宮の境内は、山の上の浅水城跡にあるようです。歩き始めて10時間、昼食を食べる場所がなく、腹ペコでクタクタですが、最後の力を振り絞り登ってみます。





八幡宮。
山の上の城跡に、神社幟が4本が聳え立ち、荘厳な雰囲気が漂う素晴らしい境内でした。















上の画像の種まき前の畑、青森なのでこれからニンニクを育てるのでしょうか?
気になります。



7.五戸宿









1kmくらい先まで歩かないと飲食店がありません。本当に店が空いているのか、不安に駆られながら住宅地の中を進みます。



如空(じょくう)。
地元八戸酒類五戸工場で造られています。
口当たりが良く美味しそうに飲んでいたら、お隣の常連さんに一杯ご馳走になってしまいました。


何しにこの町に来たのか聞かれて、日本橋から日光道中 奥州道中 奥州街道をコツコツ歩き続けて26日目と答えると、常連さんが集まって来て、大盛り上がり。

常連さんのひとりが精肉店のオーナーで、今まで食べた事がないくらい美味しい馬刺しを店から配達してくださりました。
本当に美味しかったです。

最後は五戸町長も登場!

心に染みる夜でした。
ありがとうございました。
