成田街道2 大和田宿→成田宿
江戸幕府が整備した、脇街道の佐倉街道として参勤交代などで栄えたと同時に、庶民に大人気だった成田詣の人々も通った道。成田山新勝寺を目指し、灼熱の成田街道を夫婦で目指します。
2022.07.30
1.スタート地点まで

前回歩いたのが6/25。
私と娘が時間差でコロナに感染し、1ヶ月間は公私にわたり様々な機能が停滞。
昨年春から街道歩きを始めて2週間以上歩かなかった事がなく、5週間振りに歩くのに少し不安を感じます。

なんと本日の出発地点までのルートは、私の通勤ルートを完全になぞります。
ルーティンで、いつものドアから乗ってみます。




あれれ、全て1号車でした。
何も考えてませんでしたが、きっと前が好きなんですね。


京成大和田駅に到着。
太陽が張り切って日差しを注いできます。もう少しで蝉の大合唱が聴こえてきそう。
2.大和田宿







6:30から歩き始めましたが、早くも暑さにうんざりしてきました。5週間ぶりに歩いているのですが、歩けるのか不安になってきます…






今日は郵便ポストを定点観測。
先々週、学生と日光道中日本橋→千住宿を歩いた際に、一人の学生が郵便ポストを観測しており、ポストの形式の微妙な変化に感動したので、真似してみます。











本日はコインパーキングも観測。
60分の金額を計算し、地域の相場を比較していきます。
3.歌舞伎と成田街道










成田街道が賑わったのは、歌舞伎の市川家が成田山新勝寺で子宝祈願をし、成就した御礼に演じた成田山を舞台にした演目が大流行し、成田詣が庶民の間で大流行しました。
今で言うところの、アニメの聖地巡礼や映画のロケツーリズムですね。
4.街道と特急列車






成田街道はほぼ、京成成田線と並走します。線路の真横を並走するのは、この付近と佐倉宿の手前だけ、以前この線路を走っていた特急スカイライナーの姿が、ルート変更で見られなくなったのが残念です。
街道を歩いていてよく見る特急列車は、
東海道:東海道新幹線
中山道:しなの
甲州道中:あずさ
日光道中:スペーシア
奥州道中:東北新幹線
水戸街道:ひたち
何度も抜かされたりすれ違ったり、親近感や愛着が湧いてきます。
5.山万グループ








ユーカリが丘、山万グループが開発したニュータウン。以前どこかで聞いた話では、人口が偏らない様に流入人口の調整をして、なんと自治警備がいるらしく、まさに私営の自治体ですね。









スタートしてから、川を渡るたびに進行方向左手に水が流れていく事に違和感を感じてました。何故なら進行方向右側に東京湾があるから。
その謎は地図を見て判明、左手には大きな印旛沼があったからです。
印旛沼の水は北上し、利根川経由で太平洋に注がれます。
6.臼井宿









臼井宿に入りました。
名力士雷電と夫人おはんの馴れ初めの茶屋跡の華々しい看板。
日本一のピーナッツの産地八街が近づき専門店が、沿道に目に付き始めます。







セブンイレブンで朝食を買おうとしたら、八街産落花生だけで作った手作りピーナッツペーストを発見。
食パンと牛乳を買って、足跡ご当地グルメの完成。落花生を食べている様な衝撃的な味覚、口の中の水分を全部持っていかれました。










千葉県の道路は、歩道がない道が多いです。軍事施設があった影響で、真っ直ぐな道路を戦略的に作らなかった、とか真実かわかりませんが、聴いたことがありますが、なんとかして欲しいものです。







階段がある神社は、昇ると必ず良いことありますね、景色のご褒美頂きました。
時間は10:20、歩き始めて4時間経過、暑くて暑くて体温調整機能がおかしくなる前に、暫く杜の中で休んで体温を整えます。
7.佐倉宿











佐倉宿に入りました。
日本100名城の佐倉城は、天守閣などは残っておりませんが、川沿いの台地を活用した、城郭や堀がとにかく立派です。
名産の佐倉茶は、明治維新で職を失った侍が、茶の生産を始めて現代に至るという、感動の物語がある事を知り感動!
きっと全国的にも、侍の転職話が多々あるんだなぁと思いました。








味のある建物がたくさん残ってます。
佐倉市には美術館が3つ、国立の博物館が1つあり、文化の香り高き城下町でもあります。
8.順天堂病院発祥の地









城下町は桝形が多く、歩いていて何故かワクワクしてきます。毎度毎度、曲がった先の風景が楽しみです。









佐倉宿は坂道が沢山あります。
武家屋敷近くにある、ひよどり坂は江戸時代からほとんど変わらない美しさを残し、別名サムライの小径と呼ばれてます。






佐倉市は順天堂病院発祥の地。
今も順天堂医院として、現役で開業しています。








国道からそれて、ようやく落ち着いて歩ける様になりました。
がしかし、暑さは確実に身体にダメージを与え続けます。
9.酒々井宿









酒々井宿中心部に入ってきました。
油や味噌を販売していた、莇(あざみ)吉五郎商店が、圧倒的な存在感を出してます。








酒々井宿の地名の由来となる酒の井。
時間の経過とともに、気温が体温を超えていく感覚に身の危険を感じたので、1時間くらい休憩をとります。
ベンチで仰向けになり、蝉の声を聞いたり、紅葉の葉を眺めたり、良い時間を過ごせました。







見晴らしの良い所に名勝あり。
名勝下がり松は、印旛沼方面の田園風景を見下ろすことが出来ます。
当たり前ですが昔の人も今の人も、見晴らしの良い場所が好きですね。







天然の日陰道、竹藪の中の坂道を上りきり、成田に近づいて行きます。






松並木跡があると、街道を歩いている気分が盛り上がりますね。
陽よけ風よけの為に植えられたと聞きましたが、今日の様な暑い日には、本当に助かります。
10.街道歩きのルーティン










夫婦で街道を歩き始めて約1年、妙なルーティンが出来てしまいました。
妙なルーティン
スタート
↓1時間
モーニング
↓3時間
ラーメン&ビール
↓1時間
入浴&サウナ
↓1時間
ゴール
習慣が出来上がると、人間なかなか変えられなくなります。いつまで続くのか、楽しみです。
11.成田宿









せっかくの入浴&サウナでサッパリした身体も、あっという間に天然サウナ攻撃を受け、早くも汗みどろ。
なんて嘆いているうちに、成田駅が近づいてきました。







成田駅前がゴールかと思い込んでいた家内が、まだ参道が続くと知ると、ガッカリ。そりゃそうなりますよね、さぁもう一踏ん張り!




並んでいる駐車料金が、三者三様で面白いです。年末年始は稼ぎ時なので、お得な最大料金の設定がありません。








新勝寺に到着。
只今の時刻17:11、予想より90分オーバー、酷暑日の旅程管理は余裕をみて方が良いですね。



成田山信徒会館が、成田山周辺で一番立派な建物。
江戸時代から続く成田講信徒が代々お金を落としてきた証が、近代にしっかりと引き継がれ、初詣参拝者数ランキングでは、毎年300万人を超えて、明治神宮に次ぐ第2位。
こんなに都心から離れているのに、本当にすごいと思います。
12.初詣人出人口比分析
初詣人出トップ3分析
▽人出
(所在地自治体人口2021年)
1位 明治神宮約318万人
(東京都23区 約972万人)
2位 成田山新勝寺約311万人
(千葉県成田市 約13万人)
3位 川崎大師平間寺約308万人
(神奈川県川崎市 約154万人)
▽初詣人出人口比=人出÷人口
1位 成田山新勝寺 約23.9倍
2位 川崎大師平間寺 約2.0倍
3位 明治神宮 約0.3倍
人口→各自治体ホームページ
勝手に初詣の人出と、人口の比率を出してみました。
人口をどの市区町村の区切りで出すか基準が難しいですが、都心からの交通アクセスのハンディなどを鑑み、明治神宮は東京23区、川崎大師は川崎市、成田山は成田市、で算出してます。
都心から約70km、電車で1時間のアクセス、周辺人口の少なさを考えると、成田山の圧勝です!

さて、2022年の夏以降は、どこを歩くかこれから本格的に計画をたてます。
2022年夏以降の街道候補
善光寺街道・日光壬生道・大山道・下田街道・東海道復路・中山道復路・東金街道・房州街道、など。
