日光千人同心街道3 松山宿→新郷宿
日光道中の脇往還は数多くあり、例幣使街道・御成道・日光壬生道・日光東往還を歩いてきました。
おそらくこれが最後になると思われる、日光千人同心街道を、甲州道中八王子宿(東京都八王子市)から、日光例幣使街道天明宿(栃木県佐野市)まで、桜の咲く時期に夫婦で歩きます。
2025.04.11
1.スタート地点まで



上の画像の真ん中の柱の前が、私が通勤するときに並ぶ立ち位置です。
通勤時間は2時間15分。とても長いのですが、往復で1日の2割の時間を費やすので、2つの決め事をしています。
(1)座らない
これが慣れると快適で、座りたいという欲が無くなだけで、車内のストレスが激減します。
(2)文章に触れる
読書で文章をインプットし、noteの原稿作成で文章をアウトプットする。
どちらも心身ともに豊かになれます。
そんな通勤中の細やかな楽しみがひとつあります。それは今までに歩いた街道を車窓から道を眺める事です。
自宅を出てから、中山道→日光御成道→日光道中→水戸街道→木下街道→成田街道の順に横切りますので、その区間を歩いた時の記録を紹介します。
中山道
最寄りの京浜東北線 与野駅の手前で、自転車で横切ります。
日光御成道
武蔵野線 東浦和・東川口駅間で、交差します。
日光道中
武蔵野線 南越谷・越谷レイクタウン間で、交差します。
水戸街道
武蔵野線 新松戸・新八柱間で、交差します。
木下街道
武蔵野線 船橋法典・西船橋間で、交差します。
成田街道
武蔵野線 船橋法典・西船橋間で、交差します。
本日は通勤の武蔵野線とは反対方向に向かいます。

ホームドアのない目の前を、全力で駆け抜ける貨物列車はなかなかの迫力。
ホームドアがスタンダードになり、貨物列車は自動車輸送にシフトされ、この様な景色もいつかは過去のものになるのでしょうね。



小諸蕎麦。
私の一番好きな、立ち食い蕎麦チェーン店です。ざる蕎麦を食べると一人前でも、小さな蕎麦湯用の器がついて来ます。


東松山駅では、入学生向けのメッセージが貼られています。
先月薩摩街道を歩き終えた時は、鹿児島中央駅に卒業生向けの熱いメッセージが貼られていました。

どちらも鉄道会社らしいメッセージで、普段利用する駅ではありませんがジーンときます。



東松山駅。
この立派な駅舎は、東松山市が姉妹都市提携をしている、オランダ ヘルダーラント州・ナイメーヘン市の、街の建物をイメージしているそうです。
2.松山宿




上に咲く桜も綺麗ですが、地面に散った桜も綺麗ですね。

今年、街道歩きで桜が楽しめるのも今日が最後になりそうです。
ちなみに、江戸時代前期の花見は梅が主流で、桜が主流になったのは、後期になってからだそうです。




のこぎり型家並み。
のこぎり型家並みとは、宅地と街道が直角に交わらず、上から見るとのこぎりの歯の様な地割をそう呼びます。
建物の影に敵が攻めて来たときに隠れて不意を突いて攻撃をする為や、荷車を置く為など、地割りの目的は諸説あります。
のこぎり型家並みと言えば、九州の長崎街道と薩摩街道で目にしました。
こちらが長崎街道 佐賀宿の、のこぎり型街並み。わかりづらいですが、道がジグザグになっていますので、直線の道なのですが奥まで見渡す事ができません。

このぎり型家並み

このぎり型家並み

このぎり型家並み
長崎街道佐賀宿の、のこぎり型街並みを歩いた時の記録はこちら↓
こちらが、薩摩街道 佐敷宿ののこぎり型町並み。

のこぎり型街並み

のこぎり型街並み

のこぎり型街並み
薩摩街道 佐敷宿の、のこぎり型街並みを歩いた時の記録はこちら↓


のこぎり型街並みの面影が、所々に残っています。







立派な木彫りの拝殿。
何故か入口にロープが貼られて、入れなくなっていました。




3.梨花満開


松永松盛園。
とても雰囲気の良い花屋、いい花束作ってくれそうです。


道標には、熊谷海道・行田海道と記してあります。
どうして、海がないのに海道と表記するのでしょうか、調べてみてもその理由が分かりません。





東松山市は、東平地区を中心に約20ヶ所の観光農園があります。
夏の梨もぎ以外にも、春の梨の花が美しいので、桜とセットで観光資源にしても良いなぁと思います。


朝食のサンドイッチ、4種のたまご。
338円でここまで手が込んでいるサンドウィッチは珍しく、卵好きの私にはたまりません。

本日は平日に歩いているので、登校風景に出会えます。
子ども達の姿は、何度見てもほっこりしますね。





モミジが閉じている姿を初めて見ました。
モミジはカエデとも呼ばれます。
その名前の由来は、カエルの手の形に似てるから。そう思ってカエデを見ると、面白いですね。


鑑賞用と思われる梨の木が1本植えられていました。どんな風に梨が実るのか気になります。




馬頭観世音に、たくさんの馬の絵馬が奉納されています。
絵馬と言う言葉、今まで普通に使ってきましたが、もともとは木の板に馬を描いて奉納していたものが、馬以外のものも現代は描かれるようになってています。
4.小麦と荒川










フライとは、埼玉県北部で食べられる、小麦粉を水で解き、野菜などを混ぜて焼くお好み焼きのような食べ物。
これから訪れる行田市では、20軒近く提供するお店があり、グルメマップまで作られているそうです。


春は桜だけでなく、道沿いの花々が綺麗で、飽きることがありません。

アスパラは収穫をしないと、どんどん上に伸びることがわかりました。

一瞬青ネギかと思いましたが、下のほうに玉ねぎが顔を出しています。


大芦橋。
全長1,016m、とにかく長く先が見えません。




荒川水管橋。
全長1,100m、日本一長い水管橋。
この付近から7km下流付近の川幅は日本一で、2,537メートルもあります。
国土交通省は河川敷を含めた堤防間を川幅と定めており、実在に普段流れている荒川の川幅は数10メートル程度になります。



5.吹上間宿




全国各地にある日吉神社では、魔除けの象徴として猿を祀っています。
小さな祠の中には猿の石像がずらりと並んでいました。
神猿(まさる)と呼ばれ、「魔が去る」「勝る」と、語呂が良く縁起のよい神のお使いとされています。

参宮記念碑は、伊勢神宮に参拝したときのものと思われます。名前がいろは順になっているところが面白いですね。











吹上間宿(ふきあげあいのしゅく)。
間宿とは、宿場間の距離が長い場合に、中間地点に置かれるた、休憩する為の宿場。公的には宿場と認められていない為、旅行者の宿泊は禁止されていました。

ほんの数十メートルだけ、中山道を歩きます。毎朝通勤時に横切っているのですが嬉しいものです。
2021年4月にこの付近を歩いたときの記録はこちら↓



神佐賀橋。
橋の色が桜色で、この時期のために塗ったとしか思えない橋、素晴らしい眺めて暫く見惚れていました。


本倉稲荷大明神。
見事な参道、ずらりと並んだ不揃いさが、一般的な稲荷神社の鳥居と、違った意味での存在感を醸し出しています。




奉賛金木札の金額の端数が、不思議な数字になってます。
何か縁起の良い数字の語呂合わせが、あるのかもしれません。



6.忍宿


歩道橋の上に登ると景色が倍以上楽しくなります。
国道17号 バイパス、なんでこんなに広いのか、高速道路が通るのでしょうね。



行田はかつて、日本の足袋の八割を生産していました。はきもの屋が残っています。




上の画像の地図を見る限り、面白そうな街です。

旧忍町信用組合店舗。
足袋商店主たちが出資し創業した、地元金融機関の建物。1992年に建てられ、現在はカフェになっています。

シロバナタンポポ。
白いタンポポは珍しいです。
西日本の方に多く分布している様です。






忍城の地図を見ると、立派な城であった事が伺えます。
石田三成が忍城に攻め入った際に、激闘が繰り広げられた場所の様です。
のぼうの城という映画の舞台になっており、私の兄はその映画監督の樋口真嗣です。





足袋蔵。
日本一の足袋のまちにあった、足袋を格納する蔵のことをそう呼んでおり、見た目は一般的な蔵と同じです。














足袋蔵のまち行田の暖簾。
いくつかの店舗に、この暖簾がかかっていました。








十万石。
埼玉県を代表する和菓子。テレビ埼玉のコマーシャルの決め台詞
「うまいうますぎる」
は県民の間ではまぁまぁ知れ渡っています。

行田市の中心部では、花手水weekというイベントが、コロナ禍に始まりました。
毎月1~14日に、行田八幡神社・前玉神社・忍城址などと、その周辺の協力店舗の軒先に花手水を飾られます。


年に数回、希望の光という鼻手水のライトアップイベントも開催されるそうです。









秩父鉄道の駅舎は、どの駅も味があります。ここに高校生がいたら、アニメの聖地のように見えてきます。





7.街道沿いの古墳




行田市内の飲食店は、チェーン店が少なく、個人経営と思われる店が、多く感じました。





街道を歩いていると、古墳の横を通る事があります。
古墳の時代と街道が整備された時代に時間差があるので、城や社寺仏閣ほどは街道沿いにありません。
その中でも印象的だった3つの古墳を紹介します。
日光例幣使街道 判官塚古墳
関東平野の北部を歩くので、人工的に作った古墳はすぐにわかります。
この付近は国分寺が近かったからか、たくさんの古墳がありました。

鹿沼市北赤塚

鹿沼市北赤塚
西国街道 今城塚古墳
聖徳太子の曾祖父・継体天皇の墓だといわれています。天皇の墓にも関わらず、中に入ることが出来ます。

大阪府高槻市

大阪府高槻市
北陸道鯖江 兜山古墳
北陸道を歩いていると、突然現れてびっくりします。芝生の古墳頂上に聳え立つ神社の社殿の姿は壮観でした。

福井県鯖江市

福井県鯖江市


武蔵水路。
首都圏の水不足解消を目的に、利根川の水を荒川まで流すために作られた水路です。結構流れが早く、落ちたら溺れそうでした。







8.新郷宿








本日2件目の酒蔵。
国内の都道府県で清酒の製造料ベスト3は、1位兵庫県・2位京都府・3位新潟県、ここまではなんとなく想像が付くのですが4位はなんと埼玉県。
荒川・利根川水系に挟まれ水が豊富なことと、平野にあるので米が多く獲れること、人口が全国5番目で700万人を超え、消費地が近い事が影響していると思われます。


最寄りの秩父鉄道、新郷駅まで歩きます。







早いものであと1日歩いたら、終点の日光例幣使街道、天明宿に着きます。
