奥州街道 松前道23 後潟→平舘宿
2025年春、薩摩街道を南下し鹿児島の地に辿り着きました。
次はどの街道を歩こうかと迷っていた頃、還暦を迎えた街道歩きの仲間から体力のピークの話をよく耳にする様になります。
現在57歳、体力があるうちに歩ける道を考えたら、一番過酷な道が頭に飛び込んできました。
いざ出陣、津軽半島最北端の三厩まで行けるか、年齢との戦いが始まります。
2025.09.16
1.後潟

昨夜は飲み過ぎました。
部屋に着いたのが午前2時、今日は廃人の如く彷徨い歩く事になります。

スタート地点は、昨日歩き終えた後潟(うしろがた)駅前。
青森駅から津軽線て移動します。

津軽線で移動中に車窓から見えた太陽光発電所、使わなくなった操車場の線路の上に設置されていました。

後潟駅を降りて、街道に入ります。




後潟小学校跡。
校舎3階の窓に、ありがとう後潟小学校、と張り紙がしてあります。
街道を歩いていると多くの廃校跡を見て来ました。街道を歩き始めた最初の頃は、廃校になった地域の児童や生徒は、どうやって通学しているのだろうと思っていたら、その答えは街道にありました。
スクールバスの運行です。

群馬県渋川市

福岡県飯塚市

栃木県下野市

熊本県和水町
全国各地で、スクールバスの停留所を目にしました。
そして今回、奥州街道で、そのスクールバスの車庫を目にしました。

宮城県栗原市
物凄い数のスクールバス。
画像の左側にも1列分のバスが並んでおり、全部で50台近くはありました。
再び街道に戻ります。








2.蓬田村


百万遍(ひゃくまんべん)の石碑。
集落の入り口に置かれており、魔除け厄除けなど、守護神の様な役割を担っています。
そもそも百万遍とは、念仏を百万回唱える仏教の行法で、7日間不眠不休で唱える修行法でした。
津軽地方でその慣習が残っており、お盆の時期に、大きな数珠を集まった人々が回す行事があるそうです。


百萬遍の石碑の隣には、必ず地蔵堂があります。
地蔵堂の中は、上の画像の様に綺麗に飾られており、信仰の深さが感じられます。



居酒屋とり清。
道中に飲食店が殆どなく、珍しかったので撮影。


死後さばきにあう
街道沿いの風景が単調なので、前から気になっていた、キリスト看板を定線観測します。
キリスト看板とは、よく街中で見かける、黒い背景に白字で聖書の言葉が書かれた看板。
誰が貼っているのか調べたところ、聖書配布協力会という、宮城県丸森町に本部があるプロテスタント系クリスチャンの方々でした。
















津軽線を走る貨物列車は、青函トンネルを経由して北海道と本州の間を行き来しています。
何気なく眺めていましたが、津軽海峡の海の底にトンネルを掘る土木技術は、改めて凄いと感じました。









この付近は、CCZ整備事業で整備された、海水浴場と情報館と売店食堂が一緒に整備された場所。
CCZとは、海岸(Coastal)・コミュニティ(Community)・ゾーン(Zone)の略。
国の予算で作ったものの、維持管理が大変そうです。







残念ながら鍵がかかっており入れず。






3.蟹田












この看板、岩手県から青森県に入った時も見ました、懐かしいです。

先ほど、歩いてる途中の展望台で知り合った、バイクで来ていた男性男性の方が、別れた後に道の途中で私が来るのを待っています。
わざわざ、差し入れに、ご自宅で採れたりんごと自家製のホタテの干物を、いただきました。
この日は蟹田地区の飲食店2件が、どちらも定休日、危うく昼食難民になりかけましたが、運良く今回の差し入れが昼食に!
これぞ街道の神様のご褒美ですね。
ありがとうございました。









ほたて漁の作業小屋がズラリと並んでいます。あまりにも静かなので、収穫期はいつなのか調べてみました。
5~8月
貝柱が大きく成長する時期。
12~3月
卵が発達した時期。
年に2回あり、今は9月なので端境期でした。ちなみに、養殖ホタテは通年収穫出来る様です。











ほたて漁用の作業小屋は、上の画像の様な、片流れ屋根になっています。
どの建物もそうなっているので、建物の中に船が斜めに置いてあるのか、覗いてみましたが、そうでもありません。
浜風の空気抵抗を軽減する工夫かもしれません。

死後さばきにあう
4.平舘宿






地獄の消えない火を逃れよ

吉田松陰が東北を視察した際、津軽半島海岸線を時計回りに巡り、この地から青森まで船で移動したそうです。




世を正しくさばく


死後の行方を考えて下さい








宿に青森県の地図が貼ってあります。今回の行軍は7日かけて、黒線のルートを歩いてきました。
青森県は景色の変化が豊富で、印象深い道のりでした。
あと1日で終点の三厩です。

宿のオーナーは八戸で印象店を営んでいた方で、元々はこの宿の常連客。
ご縁があって先代のオーナーから引き継いだそうです。
この日、私以外の大阪からバイクで来た熟年男性2人と、食堂でワイワイ話をしながら、最後の夜を過ごしました。

本日のお酒は蟹田。
弘前にあるカネタ玉田酒造店で作っています。
明日は最終日、早く寝ることにします。
