足利桐生道
10日前の4/20に、日光千人同心街道を東京都八王子市から栃木県佐野市までを歩き終えました。その道中で、前職でお世話になった上司の自宅が群馬県館林市にあったので訪問。
別れ際に「今度は夜に、近所のおでん屋で飲もう」と約束をし、10日後の今日行くことに。約束の17時まで時間があるので、近くの街道を歩くことにしました。
この付近は絹で栄えた地域、多くの物資が運ばれていたと思われる、栃木県足利市と群馬県桐生市を結んでいた、足利桐生道を歩きます。
2025.04.30
1.スタート地点まで





湛水(たんすい)とは、田圃に水をためる事。この光景は関東地方ではゴールデンウィーク前後の一瞬しか見る事が出来ません。

やがて水が溜まり、稲が大きく成長するまでの間は、水鏡の様に様々な風景を逆さに映し出します。
どんな風景も美しく映す光景は深く記憶に残ります。
街道歩きで想い出に残る水田の水鏡三選を紹介します。

栃木県日光市

茨城県取手市

静岡県御殿場市
これから夏までは、水田の近くを歩く際の水鏡が楽しみです。

東北新幹線を見ると、先週Netflixで観た新幹線大爆破を思い出しました。
実際の車両で撮影しているので迫力満点、映画館の大画面で観たくなります。
私の兄がこの映画の監督なので、機会があれば観てください。

両毛線沿線ガイドには、足利フラワーパークの藤棚のポスターが貼られています。今日は目の前を歩くのですが、開花のピークなので大混雑が予想されるので、通り過ぎる予定です。

今日は平日、両毛線ホームは半分くらいが高校生で溢れかえっています。

今回の街道歩きの地図は、いつもお世話になっている、“日本の街道地図走り旅歩き旅"。
1/25000の地図に、全国928の旧街道が点線で記されており、その点が100m間隔なので歩きやすいです。
地図はダウンロードして印刷できます。興味がある方はご覧になってください↓

小俣駅に到着。
ここから、スタート地点の栃木県足利市と群馬県桐生市との県境、桐生川に架る境橋までルートを逆走して向かいます。

名誉駅長。
地域に密着した駅づくりを目的に、無人駅に配置した名誉職。
駅の近くに住むJRのOBに委嘱している様です。

燕の巣作り。
完成した燕の巣はよく見ますが、巣作りの瞬間はなかなかお目にかかれません。
燕が巣を作る場所の判断基準は、天敵が来ずらく人がよく出入りする場所に作っている様な気がします。
人間との共存ですね。
人間がマイホームを買う時の、場所を選ぶ瞬間の心境とは違いますが、家族を養う気持ちは変わらないのでしょうね。
街道を歩いていると、燕をよく目にします。貴重な餌付けの瞬間が、中山道の塩名田宿で撮影しましたので紹介します。

長野県 佐久市
その日は雨の中、膝を怪我した状態で歩いており、バス停の待合室に休憩しようと入ったら、その中に巣がありました。

長野県 佐久市
これを見て、ツバメは人を恐れることがなく、人間と共存しているんだなぁと思いました。
中山道塩名田宿を歩いた時の記録はこちら↓

駅の運賃表。
街道を1日歩くと平均30~40km。同距離を移動すると、所要約30分で500円前後。
街道を歩くと鉄道運賃のコスパの良さが体感できます。




境橋の向こうが群馬県桐生市です。
スタート地点に到着しました。公式な宿場がない道をこれより進みます。
2.小俣


本日は境橋左岸からスタートします。





足利市内ではこの道を桐生街道と呼ぶそうです。

栃木県足利市は、茂木としみつ元外相のお膝元。街中に貼られているポスターの多さから、地盤を大切にしている事がよく窺えました。
街道を歩いていると大物代議士のポスターをよく目にします。記録に写っていた4名のポスターを紹介します。

兵庫県明石市

広島県広島市

福岡県直方市

福井県福井市
ひらがな率多いですね。



各種石碑が、綺麗に並べられ屋根で守られ、そして大切に保存されています。




薄茶色の屋根瓦が壁のデザインとマッチした、個性的な建物のセブンイレブン。
3.葉鹿














4.大前


春になるとネギ坊主を目にします。
ネギの花で、美味しいネギを食べるには、大きくなる前に摘み取った方が良いそうです。




大原神社 由来



あしかがみ 届きました。
冷やし中華はじめました、の様な感覚で町内会掲示板に貼られた謎の一文が。
神事に使う鏡の様なものかと期待して調べたところ、足利市広報誌でした。








老犬ホーム。
遂にここまで来ましたか…
時代を感じずにはいられません。
先月薩摩街道を歩いた際に、ペットのセルフウォッシュが併設されたコインランドリーを発見しました。
下の画像よく見ると、左側の入口上にPet Self Wash、と看板が掲げられています。
カフェとドッグランも併設されており、コミュニティースペースにもなっています。

熊本県 宇城市
犬が700万匹弱で小学生が600万人弱、少子化でペットも家族と同じ様に生活する時代に、この様なサービスがあってもおかしくないですね。
ちなみに猫は900万匹もいるそうです。



みちのく屋台 津軽ラーメン。
残念ながら営業時間外でした。
全国ネットで放送の、"オモウマい店"で紹介された店です。
超クセがある店に、番組スタッフが一定期間お手伝いをしながら、オーナーとお客様のやりとりなどを紹介する番組。
人間ドラマが面白くて、時々観ています。
甲州道中を歩いていて、気になる中華レストランを記録に残していたら、その後同番組で放送されてました。

山梨県甲府市

山梨県甲府市
上の画像の店、中華ごはん かんざしは、オーナーが常に厨房を全力で駆け回って働く店。お客様に感謝して泣き出してしまうくらいの熱い人でした。


インプラント治療やクリニックで、院長の顔がアップの広告看板が流行りましたが、漢方にもその幅が広がってきてます。



足利競馬場の広大な跡地が、足利赤十字病院になっていました。

登利平(とりへい)。
群馬県で人気の鳥料理の店、県内外に31店舗も営業しています。
今日2時間半歩いてきた中で、鳥肉専門店が3件もあったので、群馬県の鳥肉のの消費量が多いのかと調べてみました。
2024年、鶏肉消費額は全国平均が1万8,784円に対し、群馬県は1世帯あたり1万3,208円で全国最少。
意外な結果でしたが、統計には外食が含まれていない可能性があります。




絹織物が盛んな地域柄か、染物工場が現役で活躍しています。


捺染(なっせん)。
染色の技法のひとつ、平野捺染は営業をしていない様子です。




5.織姫神社













織姫神社の縁結び坂には、七色の鳥居があり、人・健康・知恵・人生・学業・仕事・経営との縁を結ぶそうです。

縁結びはもういいので、正面から229段の階段を登ることにしました。
ふり返ると足利の街が一望できます。



凄まじ数の愛鍵。
恋愛成就を願ってか、多くの女性が参拝に来ていました。
中山道を歩いていた時に、縁結びとは逆に、縁切りを願う"縁切り榎"という史跡がありました。

東京都 板橋区
縁切りと聞くと縁起が悪そうですが、人だけではなく、病や失敗など嫌な事と縁を切る、と言った意味もあるので、多くの人が訪れています。
6.足利

香雲堂本店の"古印もなか"は足利を代表する和菓子。栃木県で仕事をしていた際には、手土産でよくいただきました。
高級感があり、ずっしりと重く食べ応えがあります。



織物会館や商工会議所の建物が、人口13万人の都市とは思えない立派さから、往時の街の繁栄が窺えます。







7.鑁阿寺








国宝 鑁阿寺(ばんなじ)。
栃木県の国宝は次の6ヶ所。
日光市
輪王寺
日光二荒山神社
日光東照宮
足利市
鑁阿寺
足利学校遺蹟図書館
大田原市
笠石神社
足利市には国宝が2つもあり、街の歴史の奥深さが窺えます。










ココファームワイナリー。
足利で人気の栃木県を代表するワイン。
丘の斜面で収穫した葡萄から、化学肥料・除草剤は一切使わず、野生酵母による自然醗酵でワインづくりを行っています。



100年の歴史がある老舗のソース製造会社。足利のB級グルメ、ポテト入り焼きそばには、欠かせない存在です。

足利市内に入ると、上の画像の様な独特な町名標札が多く使われていました。
多くの街道を歩いていますが、全国的にも珍しい例です。

ほの字。
お好み焼きの店、近隣の小麦と月星ソースがあれば、地元産原料100%のお好み焼きが出来そうですね。
8.山川



栃木県南部の群馬県寄り、両毛エリアでラーメンを頼むと、柔らかいちぢれ麺の佐野ラーメンが出てきます。
佐野ラーメンと呼んでいますが、ひょっとすると両毛エリアのラーメンがそうなのかもしれません。
だとすると、最初に佐野ラーメンと名付けた人は、佐野市の名誉市民になっても良い存在ですね。














足利フラワーパーク。
世界一美しい藤、と称される樹齢150年に及ぶ600畳敷の"大藤"が有名。
今が見頃でゴールデンウィークが重なり大混雑、行きたいけど人を見たくないので行きません。
足利フラワーパークは、イルミネーションでも有名で、イルミネーションアワードではほぼ1位。日本三大イルミネーションのひとつにも選ばれています。

9.日光例幣使街道



日光例幣使街道に合流しました。
一度しか歩いていないのに、里山風景を見た瞬間に、歩いた時の記憶が蘇ってきます。



旗川を渡り、足利市から佐野市に入ります。
この付近は3年前の4月に歩いてますので、詳しくはこちらをご覧ください↓


前回はこの店無かった気がします。










前回立ち寄れなかった、星宮神社に立ち寄ります。





本日のゴールは栃木県佐野市の天明宿。
天明鋳物が有名で、鳥居や常夜灯が銅で作られています。


星野神社は境内随所にに天明鋳物が使われており、小さいながらも見応え十分でした。



本日はここまで。
この後は、館林市茂林寺に住む、前職で世話になった上司と飲みに行きます。

年齢は私より18歳上、男としての生き様を学ばせていただいた上司で、昔話に花を咲かせながら、日本酒をたらふくいただきました。
