西国街道 山陽道12 尾道宿→本郷宿
本格的に街道を歩きはじめて3年目、夏は歩く時間がまとまって取れるので、ぐいぐいと街道を進む事が出来ます。1年目は中山道、2年目は北国街道・三国街道、3年目に選んだ道は西国街道。
真夏の京都から下関まで約570km、猛暑との共存も年々コツを得てきましたが、身体と会話しながら西を目指します。
2023.08.25
1.千光寺

築100年の歴史と、空き家再生に取り組んだ経営者の熱い想いを感じながら、泊まらせて頂きました。
宿泊したみはらし亭さんの玄関の目の前が千光寺の敷地。今朝は千光寺参りをしてから街道を歩き始めます。






石鎚山鎖修行は垂直に近い鎖馬があったりして結構ハードでした・・・・。
街道を歩く前に、脚を捻らない様に気を付けて登頂。







朝の千光寺。
掃除の方以外は誰にも会わず貸切状態。贅沢な時間を過ごせました。
さて、下山して街道を歩きます。



途中に保育園があり、お父さんが息子を軽々と肩に担いで階段を昇って送っていく姿、尾道らしい光景でした。
2.尾道宿



さぁ、千光寺を満喫しましたので、街道を西に進みます。




今日は金曜日。
平日の朝は、通勤通学の人々に遠慮しながらの街道歩き。
尾道宿では商店街を歩くので、職場や学校に急ぐ自転車に遠慮しながら進みます。


*遂に出ました0%

右 コカコーラ陳列率 8/30=26.7%



船での通勤通学に憧れます。ほっこりする光景ですね。










尾道本道り商店街が終わりました。
昨日は18時過ぎで殆どの店が閉まっており、今朝は早すぎて店が開く前。日中の賑わいがどの様な感じかみてみたいです。
3.放浪記


林芙美子 放浪記。
聞いた事はありますが、読んだ事ありません。
読みたい本リストに入りました。














そういえば昭和の時代から各地にあったNTTの鉄塔付のビル。
徐々に無くなっている気がします。現在も残っているビルとアンテナは、どの様な役割を担っているのか気になります。
4.大人峠




尾道付近の西国街道は、崖の際に道があるため、辻地蔵や石仏が崖の中に建てられており、独特の風情を醸し出しています。










徐々に街道は海から離れ坂を昇り始まます。
なぜ不便な坂の昇るのか、往時は海岸線の際が崖になっており、歩ける状態ではなかった為、わざわざ坂を昇り峠を越えていたと思われます。
西国街道を歩いていると、どうして平坦な海辺を通らずに、峠道をいくつも越えていくのか不思議に思う事があったのですが、往時は埋め立てられていなかったからでしょうね。





食品配達インフラ。
高齢化が更に進むと、買物困難者向けの生活必需品の配達需要が高まると思われます。しかし購入額が少ないとビジネスモデルとして成立するのか?
上の画像に写っているコープはかなり前から取り組んでいますが、本格的に自社流通で追随しようとる企業はあまり目にしません。
街道を歩いていると目にするのが、コミュニティバスやタクシー、人の輸送インフラとして自治体が税金を投入しています。
これからの政策として、今回の街道歩きで定線観測している、地域の公民館や集会所をモノの引き渡しをする場所として活用し、配達経費に税金を投入する。この様なインフラ整備に税金を投入する時代になると思いました。

何故大人峠なのか、調べても由来がわかりません。








5.尾道水道

大きな構造物を見ると興奮します。
子どもの頃から大型構造物が好きで、大学で土木の勉強をしてきました。
しかし就職の時に、子どもの頃から旅行する事と旅行する人のお世話をする事が好きだった為、最終的に旅行会社に就職していました。







木原厳島神社。
宮島が近づいてきましたね、厳島神社の名前を見ただけでテンションが上がります。宮島は西国街道のルート上にはありませんが、寄り道をしようと考えています。


海を眺めながら30分ほど休憩。
穏やかな瀬戸内海を見ながら過ごす生活にちょっぴり憧れました。
6.糸崎神社









絶景!
瀬戸内海らしいゆったりとした景観が楽しめます。
この区間の鑑賞時間、車だと数分、徒歩=時速4kmの世界だと30分。









瀬戸内海とはしばしの別れ。
次は宮島付近で、どの様な姿の瀬戸内海に会えるか楽しみです。









糸崎神社。
かつて、神功皇后が船で立ち寄った際に、神社の井戸水を献上したと言われる御調井があったり、樹齢500年といわれるクスノキの下があったり、心地良すぎて、暫く動けませんでした。
7.三菱の城下町

只今の時刻は金曜日の12:16。
熱い中にランナーを少なくとも5名は見ました。すれ違う時に声を掛け合ったりしています。年齢は40歳以上の感じで、実業団の選手という感じではなく、会社の同好会風です。大きな会社でもあるのかな?










三菱重工三原製作所。
蒸気機関車や鉄道車両用空気ブレーキの専門工場として1943年に発足し、現在は新幹線用のブレーキなどを製造しています。

三菱病院。
病院もあるのですね。おそらく先ほど走っていた方々は、三菱重工の社員かもしれません。


広島県糸崎鉄道学校跡。
車両基地があったり、三菱重工で鉄道部品を製作していたり、三原は鉄道の街だったのかもしれません。



労働組合の立派な建物が単独でありました。
凄いですね。
8.三原宿


たばこ屋さんの店頭でデイリースポーツが売られています。
阪神タイガースの記事を中心とした新聞かと思っていましたが、広島では広島カープが中心の新聞でした。












私が住んでいる埼玉県の行きつけのお寿司屋さんにも流通している、日本酒 酔心の蔵元が突然現れて驚きました。三原宿にあったのですね。








9.城と駅の共存








上の2枚の地図は、江戸時代と現在のもの。
江戸時代は城の南側が海だった事がわかります。
いままで歩いてきた西国街道沿いの城、明石城・福山城なども、南側の瀬戸内海を堀として活用していたかもしれませんね。

























三原八幡宮。
細部にわたり参拝者を囲い込む工夫が仕込まれていました。
”アヒルの手水舎”に”水みくじ”は差別化戦略ですね。
私見ですが、神社には様々なリピーター対策が仕込まれています。
お守り:年始のお焚き上げで返納するリピート戦略。
厄払い:人生の節目の年齢に受けるリピート戦略。
七五三:二世代同時のリピート戦略。
入場料:入場料無料で来社ハードルを下げるリーピート戦略。
御朱印:神社同士で回遊を促進するリピート戦略。
ロイヤルティ戦略も仕込まれています。
お賽銭:寄付をする事によるロイヤルティ戦略。
祭事:御輿などの奉仕活動によるロイヤルティ戦略。












三原の街中を抜けて、沼田川に沿って進みます。
街道を歩いていると、宿場町と別れる寂しさと、里山の風景に出会える嬉しさが交錯する瞬間が良くあり、この付近がそれに該当します。
この様な時は川が近くを流れています。






沼田川の景色に夢中になっていたら悲劇が。
河川敷の道が行き止まりに・・・・、戻る羽目になり約2kmの無駄歩き。
10mの逆戻りさえしたくない街道歩きでは、精神的に大きなダメージを受けます。

暫く国道2号を歩きます。
国道を歩くと、普段目にしない事業所の姿を目にする事が出来ます。

福山通運三原ターミナル。
敷地がとても広く、ゆったりと丁寧に荷分けをしていました。

栄商事三原営業所。
画像では伝わらない大きさの鉄くずを、特大の重機で器用かつ見事に分別しています。どうやったらここまでも綺麗に整理整頓できるのか、不思議でなりませんでした。

山陽レミコン三原工場。
コンクリートの工場なので粉塵が舞っているイメージがありましたが、全く違いました。ミキサー車が戻った時間帯なのか、画像手前ではドライバーさんが丁寧に洗車をしており、どのミキサー車もピカピカに光っています。
10.朱色の屋根









朱色の屋根の家。
三原城から5~6km地点、突然朱色の屋根の家々が目につき始めます。
暫くはこの風景が続くのですが、調べてみると翌日訪れる西条四日市宿の酒蔵が関係していた事が判明しました。
朱色の瓦の種類は、山陰の石見地方の石州瓦、特徴は寒さに強い事。
明治の半ば以降、盆地で冬に底冷えする西条の酒蔵の当主たちが寒さに負けない瓦を求め、石州の瓦職人を呼んで屋根を葺き替えをました。それがきっかけで商家や民家などに広がったと言われてます。
参考までに日本三大瓦は、愛知県東部の三州瓦。兵庫県淡路島の淡路瓦、島根県石見地方の石州瓦です。









ラブホテルが4件立て続けに並んでいます。
ここまで綺麗にすき間なく並んでいるということは経営者が同じで、それぞれの差別化戦略を考えているのか、時速4kmで歩いているので、ジロジロみながらそんな分析も出来ます。
衝撃を受けたのが、画像右の黄緑色の幟に、60歳以上”シニア割”20%OFFと書かれています。身分証明書を提示するのか、片方が60歳以上なら良いのか、そもそも60歳超えても行くのか、など考えていたら可笑しくなってきました。


只今の時刻16:26。
この時間帯になると、若干涼しくなるのですが今日は熱いままで、西日が容赦なく真正面から直撃して来ます。
11.本郷宿


















街道歩きに一番向いているのはどの様な宿か。
三拍子揃っているのが”駅前商人宿”です。
”駅前商人宿”が持つ三拍子とは、
1.洗濯機能の充実
長期商用客が多いので洗濯機とハンガーが豊富にある。
2.周辺に飲食店あり
半径500m圏内に飲食店がある。
3.サンダルを貸してもらえる
一日歩いた靴を休ませることができる。
旅館が無い場合はビジネスホテルになりますが、サンダルは貸してもらえませんので、二拍子になります。


一番奥にいた30歳位の男性が食べていたお好み焼が、妙に大きかったので聞いたら、焼きそばトリプル=3玉入り。彼曰く、この町には5件もお好み焼屋さんがあり、ここが一番私の口にあうので3玉でも全然飽きません、とぺろりと食べてました。


お店の定員は5名、鉄板の前にかろうじて5人が座れます。
あとから、若い女性3人組がガヤガヤと入店し、一瞬にして大賑わいに。
1人は親子二代で来ている常連さん、3人とも看護学生で、2人は当然の様に焼きそばダブルで注文していました。ちなみに私は焼きそばシングル。


焼き加減とかをお母さんがこまめに訊いてきて、一番美味しい状態で出してくれます。見た目は0点味は200点、最高のお好み焼でした。
ほんとにほんとに美味しかったです。

上の画像は駅前商人宿の洗濯機能の充実ぶりを表す1枚。
洗濯竿が床の間の上に固定されており、干しやすく乾きやすい構造になっています。先ほどの店、一休までは300m、宿でサンダルを借りて行ってきました。
