【第2回】30~40代の子育て世代に告ぐ。我が家の「大人の通知表」を爆上げする、今日からの資産形成の始め方
はじめまして、しぶさわのぶながです。
3人の子どもを育てる会社員をしながら、子ども向けのお金を学ぶ絵本『おかねのきょうかしょ』(きんもくせい書房)の作者として活動しています。
前回の記事で、30代・40代の子育て世代のリアルな資産額を有名大学の難易度に例えた「大人の通知表」のお話をしました。
「うわ、うちって日東駒専レベルか…」「まさかのE判定だった…」と、ドキッとした方も多かったのではないでしょうか。
でも、落ち込む必要は1ミリもありません。
学校のテストと違って、大人の通知表は何歳からでも、今日からでも爆上げできるからです。
「よし、我が家もMARCHや早慶、東大レベルを目指して今日から動くぞ!」
そう決意したあなたへ。
具体的なステップをお話しする前に、まずは自分自身にひとつ、問いかけてみてください。
「あなたは今のお金の状況、そして今の生活に、100%満足していますか?」
「毎月のやりくりに追われて、将来の教育費や老後がなんとなく不安」
「仕事は頑張っているけれど、口座の残高が思ったように増えていかない」
「子どもには好きなことをさせてあげたいけれど、予算を考えると素直に応援できない時がある」
もし、少しでも「今のままじゃ嫌だ」「もっと変えていきたい」という思いがあるなら、おめでとうございます。その「現状へのモヤモヤ」こそが、大人の通知表を爆上げするための、一番のエネルギーになります。
では、そのエネルギーを持って、まずは何をすればいいのか。
スマホもパソコンも一回置いてください。まずは、家にあるノートを1冊、用意して、今のあなたの本音を書き出すことから始めましょう。子どもの自由帳の余りでも、100均のノートでも何でも構いません。
今日は、3児の父であり会社員でもある私がリアルに実践してきた、「今日、ノート1冊から始める資産形成のファーストステップ」を具体的にお伝えします。
📖 ステップ1:ノートに「今の満足度」と「我が家の現在地」を書き出す
大人の資産形成の受験勉強において、一番最初にやるべきは「現状把握」です。
まずは用意したノートの1ページ目に、さっき自分に問いかけた「今のままで満足しているか?」「本当はどうしたいか?」という本音をそのまま書き出してみてください。
その上で、今分かっている我が家のお金をすべて数字にして並べてみます。
銀行の普通預金にいくらある?
定期預金は?
もしやっているなら、今の株や投資信託の評価額は?
逆に、住宅ローンや車のローンの残高はいくら?
アプリで管理するのも便利ですが、あえて「自分の手」で紙にペンを走らせることで、「あ、我が家は今ここにいるんだな」という現実が脳にガツンと刻まれます。
✨ ステップ2:ノートの次のページに「本当にやりたいこと」を書く。 「いつまでにやるか」を絶対書け!
現在地がわかったら、ここからが一番ワクワクするパートです。
2ページ目を開いて、「もしお金が十分に足りていたら、本当にやりたいこと、叶えたいこと」を思いつく限りノートに書き出してみましょう。
「夏休みに家族全員で沖縄に旅行に行きたい!【2027年8月まで!】」
「子どもが『留学したい』と言ったら、お金を理由にせず応援したい」
「家の一部をリフォームして、自分だけの書斎を作りたい!【今度の冬まで!】」
ここで絶対に忘れてはいけない超重要なルールがあります。
やりたいことを書いたら、その横に赤ペンで、「いつまでにやるか(期限)」をセットで力強く書き殴ってください!
期限のない目標は、ただの「綺麗なお願い事」です。日々の忙しさに追われ、1週間も経てばゴミ箱にポイされて終わります。「いつまでにやるか」をノートに叩き込み、自分にプチプレッシャーをかけてください。
あ、でも、もしその期限を過ぎてしまったら?
落ち込む必要なんて全くありません。過ぎてしまったら、その時はまた新しい期限をノートに「書き直せ」ばいいだけです。
ここで一つ、覚えておいてほしいことがあります。
「書き直す回数が多いものほど、それこそが、あなたが人生で『本当にやりたいこと』」なんです。
本当にどうでもいいことなら、期限が過ぎた時点で忘れて、二度と書かなくなります。なのに、何度も何度も期限を破っては、またノートに書き直してしまう。それは、あなたの魂が「これだけは絶対に諦めたくない!」と叫んでいる証拠です。
恥ずかしがらずに、何度でも新しい期限を書き直してください。大事なのは完璧にやることではなく、その熱源をノートに灯し続けることです。
🔥 ステップ3:やりたいことは我慢しなくていい、書いたこと以外はどうでも良いことなので我慢しろ!
目標と期限が決まったら、ここで私から、あなたの今後の人生を激変させる「ベースとなる約束」をノートに刻んでもらいます。
多くの人は、資産形成を「あれもこれも全部ケチケチ我慢する苦しい修行」だと勘違いしています。だから途中で嫌になって挫折するんです。
違います。私のルールはこうです。
「ノートに書いた『本当にやりたいこと』は、絶対に我慢しなくていい!」
家族との大切な旅行、子どもの未来への投資、自分が心から満たされる趣味。そこには全力でお金を使ってください。むしろ、そのために大人の通知表を上げるんです。
その代わり、こう自分に命じてください。
「そのノートに書かれなかったことは、あなたにとって『どうでも良いこと』。だから徹底的に我慢しろ!」
なんとなくコンビニで買うお菓子、なんとなく見栄で払い続けている高い通信費、惰性で行く飲み会。ノートの2ページ目に載らなかったその他大勢の支出は、すべてあなたの人生にとってどうでもいいノイズです。
やりたいことにはドカンと使い、どうでもいいことは1円たりとも使わない。この強烈な「選択と集中」の基準がノートに決まるからこそ、お金は爆速で貯まり始めます。
💧 ステップ4:「漏れているバケツの穴」を塞ぐ
さあ、基準が決まったら、ノートの3ページ目にあなたの人生にとって「どうでも良いこと(固定費の無駄)」を思いつく限り書き出してみましょう。
スマホ代、解約し忘れた動画サブスク、内容を知らない保険料……。
これらはすべて、あなたのバケツに空いた「どうでもいい穴」です。ペンで大きく×(バツ)をつけて、「今週末までに解約・変更する」と期限を書きましょう。それだけで毎月確実に利益が出る「ノーリスクの最強投資」が完成します。
✉️ ステップ5:ノートの4ページ目に「家族への思い(メッセージ)」を書け!
そして、ここがこのノートの最も核心となる部分です。
4ページ目には、「もし自分に万が一のことがあったとき、家族にどう生きてほしいか」という思い、そして大切な家族を守るための資産の情報をすべて書き残してください。
堅苦しい法的な遺言書である必要はありません。
「自分が動けなくなったら、あの銀行口座と、あの保険の書類を確認してくれ」
「このお金は、子どもたちの大学進学や、これからの生活のために遺すものだ」
「お金で苦労はさせないように準備したから、安心して自分のやりたい道を歩んでほしい」
資産形成の本質は、ただ数字を増やすことではありません。「大切な家族を、自分がいるときも、いないときも守り抜くこと」です。
ここにあなたの本気の愛とメッセージが刻まれるからこそ、このノートはただの「金勘定のメモ」から、家族の未来を照らす「命の教科書」へと昇華します。これを見たら、残された家族はどれだけ救われ、あなたの愛を感じることでしょうか。
🛡️ ステップ6:ノートの5ページ目に「守りの金額」を決める
家族への思いを刻んだら、最後にしっかりとした「大人の盾」の数字を作ります。
子育て世代の資産形成において最も大切なのは、「何があっても家族を守れる現金」、つまり生活防衛資金を確保することです。
ノートの5ページ目に、大きく目標金額を書いてみましょう。
目安は、「毎月の生活費の3ヶ月〜半年分(子育て世代なら100万円〜200万円程度)」です。
現状を把握し、やりたいこと以外の無駄を徹底的に削ぎ落とした今のあなたなら、この「守りの金額」にたどり着くスピードは、今までの何倍も速くなっているはずです。この現金が銀行にあるという絶対的な安心感こそが、家族を守り、あなたの挑戦を支える土台になります。
🎒 ステップ7:そのノートは、邪魔でも毎日持ち歩こう
そして、最後に。
完成したそのノートは、絶対に机の引き出しにしまってはいけません。たとえ少し重くて邪魔だとしても、毎日の通勤カバンやバッグに入れて、常に持ち歩いてください。
日常生活の中で、「なんとなくの浪費」という名のノイズがあなたを誘惑してきた時、バッグの中のノートを開いてください。そこには、あなたが魂を込めて書いた「本当にやりたいこと」と、「これ以外は我慢しろ!」という強烈なメッセージが赤文字で光っているはずです。
そして何より、仕事で疲れた時、ふとバッグからノートを取り出して「ステップ2で何度も書き直した、大切な夢」や「ステップ5の家族への想い」を眺めてみてください。
「よし、この大切な人たちと未来のために、明日も頑張ろう!」と、モチベーションが内側からフツフツと湧いてくるはずです。
「大人の通知表を上げるんだ」という覚悟とワクワクが詰まったノートを肌身離さず持ち歩くこと。その泥臭い習慣こそが、あなたの「マネーリテラシー」を24時間、強制的に優等生へと変えていきます。
📝 親がノートを開く背中は、子どもへの最高の教科書
資産形成で一番難しいのは、「始めること」です。
今日、今の生活に満足しているかを自分に問いかけ、やりたいこと以外の我慢を誓い、家族への想いを綴って、家にあるノートを引っ張り出してカバンに詰め込んだあなたは、それだけで行動力上位10%の「優秀な受験生」です。
リビングのテーブルやカフェで、親が真剣にノートを開いて「未来の楽しい計画」を語り、「無駄なものは我慢するぞ」「家族のためにこれだけ準備しているぞ」と背中を見せている姿。
子どもに「勉強しろ!」とガミガミ言うよりも、その親の背中を見せることの方が、何百倍も子どもに響きます。
学校では教えてくれなかった大人の社会の受験勉強。
まずは1冊のノートとペンを持って、今の満足度を、そしてこれからの未来を書き出す一歩を今日から一緒に始めてみませんか?
そして、いつか子どもが大きくなったら、そのノートを見せながら『おかねのきょうかしょ』を一緒に開いて、お金のバトンを繋いでいきましょう。
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