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🦠【名言の裏側×心のウイルス 79~「あなたの周りにいる人を見れば、5年後のあなたがわかる」~ジム・ローン~―“人間関係”は、未来の環境そのものだった―

第1章 「あなたは今、自分の未来を説明しました」

■ジム・ローンのセミナーで起きたこと

ある日のセミナー会場での話です。会場には、人生を変えたい人、成功したい人、何かを掴みたい人たちが集まっていた。壇上には、ジム・ローン。派手に煽るわけでもない。大声を張り上げるわけでもない。でも、不思議と人を引き込む空気を持った男です。静かに話しているのに、会場全体が彼の言葉に耳を傾けている。そんな雰囲気だったそうです。

セミナーが終わった後、一人の男性がローンのところへやって来ました。少し疲れたような顔をしていたそうです。

「ジム、私はもう3年間、本を読み続けています。目標も立てています。規律も守っています。でも、まるで泥の中を走っているみたいなんです。頑張っているのに、前に進んでいる気がしないんです。」

多分、その男性も苦しかったんでしょうね。努力している。勉強もしている。行動もしている。でも現実が変わらない。むしろ頑張れば頑張るほど、自分だけ取り残されていくような感覚になる。そんな経験、多くの人にあると思うんです。

■「あなたの5人の親友を教えてください」

するとジム・ローンは、しばらく男性の話を静かに聞いた後、こう尋ねたそうです。「あなたの5人の親友について教えてください。」

男性は少し戸惑いながら話し始めました。いつも「金がない」と言っている友人。何かあるたびに文句ばかり言う友人。高校を卒業してから一冊も本を読んでいない友人。毎晩のように飲みに誘ってくる仲間。そして、「お前の夢なんて現実的じゃない」と笑う義兄。

その話を静かに聞き終えた後、ジム・ローンはこう言ったんです。
「あなたは今、自分の未来を説明しました。」

■人は、「努力」より先に「空気」の中で生きている

多分、その瞬間、その男性はハッとしたんじゃないでしょうか。自分では、「努力が足りない」「もっと頑張らなきゃいけない」と思っていた。

でもローンが見ていたのは、本人の“努力量”ではなかった。その人が毎日どんな言葉を浴び、どんな空気の中で生き、どんな価値観に囲まれているのか。そこだったんですよね。

これ、ものすごく深い話だと思うんです。普通、人は「自分は自分だ」と思っています。自分の人生は、自分の意思で決めていると思っている。でも実際には、私たちは想像以上に、周囲の“空気”に引っ張られながら生きている。

毎日聞く言葉。毎日接する態度。毎日浴びる価値観。「そんなの無理だよ」「現実見ろよ」「どうせ変わらないよ」そういう言葉って、一つ一つは小さいんです。でも、それを毎日浴び続ける。すると最初は違和感を感じていたはずなのに、だんだんそれが“普通”になっていくんですよね。

■人は、「説得」よりも「空気」に影響される

そして怖いのは、人はそれを“説得”として受け取っていないことなんです。もっと静かなものなんですよね。表情。態度。ため息。笑い方。反応。沈黙。つまり、以前のブログでも書いた、「非言語コミュニケーション」です。人は論理だけで生きているわけじゃない。むしろ、“毎日吸っている空気”の方に、無意識は強く影響されていく。

だからジム・ローンは、「もっと頑張れ」とは言わなかったんでしょうね。まず最初に、「あなたの周りにいる人を教えてください」と聞いた。つまり彼は、その人の未来ではなく、その人が毎日吸っている“空気”を見ていたのかもしれません。

第2章 「変わりたい」と思った時、人は何と戦うのか

■もし、あなたの周りがこんな環境だったら

例えば、あなたには昔から付き合いのある友人が5人いるとしましょう。学生時代からの仲間です。気心も知れている。毎日のように顔を合わせて、くだらない話をして笑っている。一緒にいると楽しいし、居心地もいい。いわゆる「いつものメンバー」です。

ただ、その仲間たちには、ある共通点がありました。

「人生なんて、楽しければいいよな。」
「そんなに頑張ったって意味なくない?」
「結局、真面目なやつほど損するじゃん。」
「無理して生きても疲れるだけだよ。」

そんな空気が、当たり前のように流れている。

■「頑張ること」が浮き始める空気

ある日、その中の一人が、「実は国家資格に受かったんだ」と話したとします。本来なら、「すごいじゃん」「頑張ったな」となってもおかしくない話ですよね。でも、その場に流れた空気は少し違った。

「えー、そんな頑張ってどうすんの?」
「人生、そんな必死にならなくてもいいじゃん。」
「俺たちみたいに、楽しくやってる方が幸せだって。」

もちろん、本人たちは悪気なんてないんですよ。むしろ、「頑張りすぎるなよ」という優しさなのかもしれない。でも、その場には確実に、“変わろうとする人間を引き戻す空気”が流れている。

■人は、「意志」だけで生きているわけではない

例えば、あなた自身が、「このままじゃ嫌だ」「もっと人生を変えたい」「何か新しいことに挑戦したい」と思い始めたとします。実際、今このブログを読んでいるあなたも、そういう状況かもしれません。

本を読む。勉強を始める。資格に挑戦する。学校に通う。副業を始める。夢に向かって歩き始める。人生を変えようとして動き始めるわけです。

そんな中、ちょっと想像してみてください。あなたの周りの人たちの顔を。

もし、先ほどのような人たちに毎日囲まれていたら、あなたは本当に、自分の目標に向かって進み続けられるでしょうか。「大丈夫、自分は変われる」と思い続けられるでしょうか?

最初はいいんです。人間、最初は熱がありますから。でも、その熱に対して、毎日毎日、「そんなに頑張ってどうするの?」「そんなの意味あるの?」「そこまでしなくてもいいじゃん」という空気を浴び続ける。すると、少しずつ苦しくなってくるんですよね。

■人を動かすのは、「言葉」だけではない

しかも厄介なのは、別に直接あなたを批判しているわけではないことなんです。「お前は間違ってる」と明確に否定されているわけでもない。露骨に「やめろ」とストップをかけているわけでもない。

もっと静かなものなんですよね。

笑い方。反応。沈黙。面倒くさそうな顔。空気。温度感。

つまり、あなたは、自分が進もうとしている方向に対して、“反対側の非言語コミュニケーション”を毎日浴び続けるわけです。

冷たい笑い。薄い反応。「へぇー…」という空気。なんとなく白ける雰囲気。面倒くさそうな態度。いつもと違う温度感。そのような、いつも一緒にいて、いつも楽しそうに過ごしている仲間たちから、そんな反応や表情を受け取った時、あなたはどんな影響を受けるでしょうか?ちょっと正直に考えてみてください。

■人は、空気によって無意識を書き換えられていく

人は、自分の意思だけで生きているわけではありません。毎日浴びている、このような空気感。「これ以上進むと危ない」「この辺までにしておこう」「周りと違うことをすると孤立するかもしれない」そんな無意識のブレーキが、少しずつ踏まれ始めるんですよね。

こうして人は、いつの間にか、「自分が本当にやりたいこと」よりも、「周囲に合わせること」を優先し始める。そして気づけば、「変わりたい」と思っていたはずなのに、「まあ、このくらいでいいか」と、自分で自分を止め始める。

だからジム・ローンは、「あなたの周りにいる人を見れば、5年後のあなたがわかる」と言ったんでしょうね。結局、人間というのは、自分で思っている以上に、毎日浴びている人間関係や空気によって、未来の方向を決められていくのかもしれません。

第3章 人は、「浴びた情報」でできていく

■私たちは、思った以上に無意識で生きている

ここまで見てくると、改めて感じるんです。私たちは、自分で思っている以上に、“無意識”の影響の中で生きているんですよね。よく心理学の世界では、「人間の行動の大部分は無意識によって動かされている」と言われます。

97%という表現を使う人もいますが、少なくとも、私たちが普段「自分の意思で考えている」と思っている以上に、無意識の影響は大きい。そして、その無意識が毎日何を使って情報を集めているかというと、“五感”なんですよね。視覚。聴覚。身体感覚。嗅覚。味覚。そして言葉。私たちは毎日、それらを通して、膨大な情報を脳の中に取り込み続けている。

■人は、「選ぶ前」に取り込んでしまっている

怖いのは、私たちって、その情報を「選んで」取り入れているわけではないことなんです。「これは入れよう」「これはやめよう」そんなふうに、いちいち判断してから脳に入れているわけじゃない。気づかないうちに聞いている。気づかないうちに見ている。気づかないうちに浴びている。

ラジオを聞く。テレビを見る。SNSを見る。YouTubeを見る。人の悪口を聞く。親の喧嘩を見る。会社の愚痴を聞く。誰かのため息を聞く。私たちは、そういうものを毎日、無意識のうちに脳へ流し込み続けているんですよね。そして、その全てが、少しずつ脳の中に積み重なっていく。

■もし、それが毎日ネガティブな情報だったら

ちょっと想像してみてほしいんです。

もし、毎日毎日浴びているものが、「どうせ無理」「頑張っても意味ない」「人生なんてそんなもの」「成功する人なんて一部だけ」そんなネガティブな言葉や空気ばかりだったら、どうなるでしょうか。

逆に、「やってみよう」「変われるかもしれない」「まだ可能性はある」「挑戦してみよう」そんな言葉や空気を毎日浴び続けたら、どうなるでしょう。

それが1年積み重なる。2年積み重なる。5年積み重なる。10年積み重なる。その時、人間はどんな考え方をするようになり、どんな行動を取り、どんな人生を生きるようになっていくんでしょうね。

■人間は、「記憶起動型」の生き物である

結局人間は、“記憶起動型”の生き物です。脳の中に蓄積された情報をもとに、「次どう動くか」「何を選ぶか」「何を危険だと感じるか」を無意識的に判断している。つまり、毎日取り入れている情報が、そのまま判断の基準になっていくわけです。

だから、「どんな情報を入れるか」って、本当に重要なんですよね。

■あなたは、毎日どんな空気を浴びていますか?

そう考えてみた時、改めて見えてくるんです。あなたが毎日会っている人。あなたが毎日交わしている会話。あなたが毎日見ている映像。あなたが毎日見ているYouTube。あなたが毎日過ごしている空気。それらは、あなたにどんな影響を与えているでしょうか?

私たちは、「自分で選んで生きている」と思っています。でも実際には、毎日浴び続けている情報によって、少しずつ考え方や感じ方、そして行動そのものまで作られていく。

そう考えると、日々何気なく触れている情報や人間関係って、思っている以上に、自分の未来を静かに深く決めているわけです。

第4章 未来は、「日々浴びている空気」の先に作られていく

■ジム・ローンの言葉が本当に伝えたかったこと

「あなたの周りにいる人を見れば、5年後のあなたがわかる。」

ジム・ローンのこの言葉は、単なる人付き合いの話ではなかったわけです。今回見てきたように、人は、自分で思っている以上に、無意識的に周りの情報や空気の影響を受けながら生きています。そして、生きているということは、その空気や情報が、自分の存在そのものになっていってしまうということなんですよね。

どんな言葉を聞くのか。どんな価値観に触れるのか。どんな反応を受けるのか。それが少しずつ積み重なって、あなた自身になっていくわけです。つまり、周りにいる人たちの積み重ねが、あなたという人間を作り、あなたの未来を作り上げていくということです。

■人は、環境の中で未来を作っていく

もちろん、最終的に決めるのは自分なのでしょう。でも、この無意識の力に抗うことは、本当に難しいんです。だからこそ、毎日どんな空気の中で、どんな環境の中で生きるのかは、あなたの未来を決める、とても重要な決断になるわけです。

挑戦することが自然な環境もある。学ぶことが当たり前な環境もある。逆に、「どうせ無理」「頑張っても意味がない」という空気が普通になっている環境もある。そして怖いのは、人は、その空気に知らないうちに適応してしまうということです。

だから本当に大切なのは、今、自分がどのような環境にいるのか。そして、その環境が、自分の未来にどのような影響を与えるのか。これを意識的に見て、意識的に選んでいくことなんじゃないでしょうか?

■だから私は、「人生の主導権」を取り戻す研究をしている

私は今、「人生の主導権を取り戻す研究所」という形で、こういう“無意識の反応”や“空気の影響”を、一緒に見ていく場所を作ろうとしています。

なぜ自分は止まってしまうのか。なぜ変わりたいのに変われないのか。なぜ頭ではわかっているのに、同じ場所に戻ってしまうのか。その背景には、今回見てきたような、「毎日浴びている空気」や「無意識に取り込んでいる情報」が大きく関わっていることがある。

だから私は、「頑張りましょう」「もっと気合を入れましょう」という話ではなく、人がどんな環境の中で生き、どんな情報を浴び、どんな空気に影響を受けているのか。その“構造そのもの”を、一緒に見ていきたいんですよね。

■最後に一つだけ

今、あなたが毎日浴びている空気は、5年後、どんなあなたを作ろうとしているでしょうか?そして、その環境は、本当にあなたが望んでいる未来につながっているでしょうか?



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