なぜ真犯人は明かされないのか? 📚️ 竹内康浩「謎とき『ハックルベリー・フィンの冒険』」
「ハック」の最後の最後に、ある人物が殺されていたことが明かされるのですが、唐突過ぎて、宙ぶらりんな気持ちのまま話が終わってしまう。
これはなんなんだ?という謎を、テキストの細部やトウェインの他の著作を手がかりに解き明かしていきます。
どうも「ハック」は初め探偵小説として構想されていた形跡があるそーな。
実際、丁寧に読めば、犯人にたどり着く伏線が入念にはられているにもかかわらず、それらは回収されないまま、物語は冒険小説として進んでいき、そのまま終わる。
では、なぜ探偵小説となることは回避されたのか?
今度はそれが更に大きな謎となり、その謎を解いてゆくとトウェインの秘められた心の闇が明らかになってゆく、といった感じでしょーか。
「筏のエピソード」とハックなど、様々な対応関係が明らかにされていくプロセスに、ミステリー小説を読むよーなおもしろさがあります。
言われてみれば確かにそーだ。
ただ21世紀なのに、読み解きにフロイトのフレームを使うのもどーなんだろうか?と思っていたら、実はトウェインとフロイトは面識があり、相互に影響関係もあったらしい。
なるほど。。
様々な「砂かけ」を行うことで、謎を隠蔽しよーとするトウェイン。
細心の注意を払って、序に
--
警告
この話に何らかの主題を見出さんとする者は訴えられるであろう。教訓を見出さんとする者は、追放されるであろう。構想を見出さんとする者は、射殺されるであろう。
著者の命により
兵站部長GG
--
と書いているので、深読みしてしまった著者、竹内さんの生命が危ない。笑
興味ある方、どーぞ。👍
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします!
いただいたチップは活動費に使わせていただきます。