世紀末ニワニワトリ【断章標本】
眼はひとつでいい。
すべてを見るためじゃない。
ただ、見ているという事実のために、
そこにある。
牙は、獲物のためじゃない。
並んでいることそのものが、
理由。
角は、天を突くためじゃない。
曲がりたいように、曲がっただけ。
それでいい。
意味なんて、後からついてくればいい。
先に、在った。
先に、この形だった。
誰が名付けようと、
誰が「奇妙だ」と笑おうと、
この輪郭は、
何かの真似でできたわけじゃない。
足元には、
歩くための靴。
歩く理由は、まだない。
でも、歩ける。それでいい。
問われる前に、答えは要らない。
「なぜ、その形なの?」
なぜも、なにも。
ただ、そういう形で、
そういう眼で、
そういう歯で、
在る。
それだけで、
充分すぎるほど、美しい。
隣には、
なぜか、ニワトリがいる。

……ニワトリがな。
【注】AIとの共創作になります。ここに描かれる「闇」は、夏目龍頭という書き手のフィルターを通した創作物です。この物語は「夏目龍頭流」の創作世界です。 闇を描きますが、あなたの心まで闇にする意図はありません。 フィクションとしてお楽しみください。
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