ギターにとってのコンプレッサー(その1)
今回は「コンプレッサー」について書いていこうと思います。
レコーディングで使われるラックタイプのものとギター用のボードに入れるペダル式のもの、どちらも通称「コンプ」と言われギター用は欠かせないものと考える人がいる一方で「効果がよく分からない」とか「ヘタなのを誤魔化すためのものでしょ?」なんて言われる事もあります。
そんなギターにとってはちょっと地味な存在?の「コンプ」について私なりの考えを言語化してみようという回です。
そもそも音響機器にとっての「コンプレッサー」の最初は音声通信、つまり無線や電話、ラジオの音声を聞き取りやすくするために開発されたもののようで、小さな入力は大きくし大きな入力は抑えて音量をある程度均一化する装置だったようです。
それがレコーディングスタジオにも使われるようになり、現代においても変わらず必需品でコンプを一切使ってないスタジオ録音物を探す方が難しいでしょう。
レコーディングスタジオでのコンプレッサーの役割
1.各楽器それぞれの音量(ダイナミクス)を整える
楽器(もちろん声も)はそれぞれ最小の音から最大の音までの幅「ダイナミクス」が違います。それをある程度均一化させることによって細やかなニュアンスも聴き取れるようになりますし、逆に大きな音で他のパートの繊細な部分を隠してしまう事も避けられます。そして各パートをMixする時にもある程度ダイナミクスが整っていた方がまとめやすいのは明らかです。
2.コンプを通した音色変化を狙う
コンプレッサーはダイナミクスを整えてくれる反面、音色には少なからず変化があります。しかし、その副作用的な音色変化が機種ごとに独特な個性を持っていて、名機と言われている「UREI 1176」や「Teletronix LA-2A」、「Fairchild 670」などはコンプレッサーとしての機能と同等かそれ以上に通した事で得られる「◯◯ならでは」のサウンドが多くのエンジニアを魅了しているのです。

ギター用ペダルコンプの役割
さてギター用ペダルコンプについてです。
ギター用コンプの往年の定番といえば「MXR Dyna Comp」ですよね。

70年代〜80年代にかけて色々なメーカーからコンプレッサーは出ていますが、その多くがこの赤いペダルの構造を参考にしていて効果やサウンドも似ているものが多いです。
いきなりですが、ここで私は言いたい!
この定番になったペダルが「Comp」と名付けられた事によって多くの誤解を生んでいるのではないか?と。
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