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ヘルシンキのシナモンロールホッピング


ヘルシンキには、
これまで5回ほど行っている。


街並みや雑貨も好きだけど、
毎回の私の楽しみは、
シナモンロール!


実は、
日本ではほぼ食べたことがなく、
ちょっと苦手な食べ物だった。


初めてヘルシンキに行ったのは、
2019年。


シナモンロールな……と、
とりあえず食べておこう程度だったが、
まずその大きさに圧倒された。


ナイフで切り口に運ぶと、
「何これ!?」
目を見開くとはこのこととばかりの
表情をしていたと思う。


私の知っているシナモンロールとは、
全くの別物!


まず重い。
ずっしりと中身がつまっている。


そしてもちもちというか、
食感もなめらか。


この重厚感が私は大好き。


スパイスがしっかりきいていて、
甘ったるさがないのもポイント。


2019年は、
視察のため10日ほどヘルシンキに滞在。

毎日のように、
シナモンロールを食べ歩き。


食に精通していない私でも分かるほど、
店ごとに、見た目も味も食感も
全てが異なるし、特徴がある。


唯一の難点は、
ボリュームがあること。


多分、有名な店舗から
小さな店舗まで、
15件は食べ歩いたと思う。


最近日本にも上陸したEKBERG
朝食も人気らしい
テラス席で食べたシナモンロール
トラムも走る道沿いで、ザ・海外


日本人はきっと店名に思わず
日本人か地元の人って感じの店内
ここのピロシキもおすすめ


チョコレートでおなじみのFazer
ゲイシャチョコを毎回大量に買って帰る
イートインスペースもあり
いつも混雑


St. George Bakery
ここはホテルも超絶オススメ
どのパンも美味しい
朝食はテラスがいつも混雑


この場所のお店は閉店してしまったけど
念願のかもめ食堂にも


パンオショコラ?と思ったシナモンロール
小ぶりで小腹がすいたときにはピッタリ


そんな中で、
私が好きなお店がここ。


Café Esplanad


esplanadi通りにあるカフェ
夏はテラス席はほぼ満席


店内は比較的すいていて
窓が大きく光もさしこむ


シナモンロールはもちろん、
奥行きのある店内で
ゆっくりと本を読みながら過ごす時間が
とても気に入ったから。


二度目のヘルシンキは、
2024年。


一番にあのカフェに向かった。


ない…

えっ?
この辺だったはず…


当時はカフェの名前を憶えていなくて、
記憶を頼りにウロウロするが、
思っていた場所にカフェがない。


多分ここだ……
ガラスには半透明のビニールが張られ
フィンランド語で書かれた貼り紙のある店舗。


立ち止まって読めない貼り紙を見つめてしまった
なぜ……が頭の中でグルグルした記憶


閉店したんだ……
そう思った。


その後、
どこでシナモンロールを食べても
味が違うことは認識できるのに、
なんだか同じ感じがした。


異国の一度しか行ったことのないカフェに
私がこんなに想いを馳せるだなんて。


あの時ほど、
飲食店の閉店にショックを受けたことはない。


三度目のヘルシンキは、
2025年。


あのカフェはもうない……
そんなことを思いながら、
港に向かって歩いていると、
見覚えのある光景を見た気がした。


立ち止まり振り向くと、
Café Esplanadと書かれた店舗の前の
テラス席でくつろぐ人たち。


復活してる!


冬なのにこの日は晴天でテラス席にも人が
この光景!ウキウキした


もちろんすぐに入店し、
同じかどうかを確かめたくて
店の奥まで歩いた。


ショーケースにパンやケーキが並んでいる感じも
店の奥の雰囲気も同じ。


ランチを食べた直後だったが、
迷わず、シナモンロールとホットラテを注文。


思わずレジの女の子に
「前に来た時に閉まってて悲しかったから、
 すごく嬉しい!」
と興奮して話してしまったほど。


最初に来た時に座った席で
シナモンロールを頂いた。


シナモンロールはもちろん
グラスで出てくるホットラテもお気に入り


やっぱりここが好き。


落ち着くし、
私にとっては、特別な場所。


翌日は、本を持って再訪。


なんだか帰ってくる場所が
できた気がした。


それからも
ヘルシンキに行くたびに本を持って通い、
帰国当日には
シナモンロールをいくつか買って帰っている。


ヘルシンキのシナモンロールは、
どこで買っても外れがない。


でも、
あの店内で本を読みながら食べる
シナモンロールが、
特に私のお気に入り。


あの閉店を見たときのショックと、
復活していた嬉しさも重なって、
私にとってさらに特別なカフェになった。


そんな私は
相変わらずに日本では、
シナモンロールを食べない。


というよりも、
比べてしまいそうで食べられない。


私にとってのシナモンロールは、
あのずっしりとした
大きなシナモンロール。


パールシュガーのかかった
お皿からはみでるほどシナモンロールと
ガラスに注がれたホットラテ。


あの雰囲気の中で食べるから
なおさら美味しいんだと思う。

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