四国新幹線史
そもそも四国新幹線とは?
四国新幹線とは大阪市を起点とし徳島市、高松市、松山市を経由して大分市へ至る新幹線の基本計画路線。1973年に基本計画が決定されました。この時同時に羽越新幹線や中央新幹線、東九州新幹線も同時に基本計画が決定。これらの12路線をまとめて新幹線基本計画路線とよびます。新幹線における義務教育レベルの大切な知識ですから忘れないように。
四国横断新幹線
田中角栄氏著の日本列島改造論では中国横断新幹線、俗に言う伯備新幹線とまとめて扱われている同路線は岡山市を起点とし高知市へ至る路線。
四国新幹線岡山ルートというのは実は四国新幹線と四国横断新幹線とを組み合わせた路線なのです。
四国の新幹線誘致史
ミニ新幹線編
1990年。香川県は気付きました。フル規格にこだわっていては四国新幹線がいつになるかわからない、と。その頃ちょうど山形県ではミニ新幹線である山形新幹線が絶賛進行中。同県はこのミニ新幹線で採算が取れるかの調査を行うこととしました。一時は各地で採用が本気で検討されるレベルの光でしたが結果はダメダメ。1800億も必要な割に効果最悪でしたので断念しています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%B9%B9%E7%B7%9A400%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A
FGT編
1990年代後半になると車輪の幅を変えることで新幹線と在来線を直通させることができる夢の乗り物、フリーゲージトレインの開発が進行。これみよがしに2次試作車は予讃線で試験運転を行なっていたのもあり四国内にはFGTの完成を待っていればそのうち大阪に直通できるようになるからフル規格の四国新幹線なんてなくてもへーきへーきみたいな空気があったのは紛れもない事実でしょう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/軌間可変電車#/media/ファイル:FGT_Kan-onji.jpg
実際JR四国は2006年に国土交通省の審議会で予讃線・内子線の伊予市〜宇和島駅間、高徳線全線、土讃線琴平〜高知駅間での電化、予讃線伊予西条駅〜松山駅間の短絡線建設を資料に盛り込んでいますからね。一時は西九州新幹線、北陸新幹線にも導入が確実視されておりまさに大本命システム・・・だったのですがなんとFGTは走らせるだけで年20億の大赤字ということが発覚。JRにも国にも見捨てられて頓挫になりました。
フル規格誘致編
先ほどのFGTの試運転が行われていた2012年。この年4月に未着工三新幹線(北海道、北陸、西九州)の着工方針が決まり(西九州新幹線の新鳥栖〜武雄温泉駅間はFGTが走る計画でした)、先行き不透明なのは四国だけになってしまったことに危機感を覚えたのが四国経済界。こうして四国フル規格新幹線構想が再燃しだします。
2014年には四国の鉄道高速化検討準備会による基礎調査も実施。

調査の結果岡山ルートならばb/c1.03に届くことが判明。基本的にb/cは1を越せば投資に対して社会にもたらせる効果が上回流とされています。こちらは全線フル規格複線での整備を想定していると思われますね。
2017年には単線新幹線が考案されます。単線で新幹線を作るというこの案ですが建設費を15〜20%も削減できるローカル新幹線希望の光に。19年度に行われた単線新幹線ケーススタディは四国新幹線がモデルにもなっています。

2023年は徳島県も岡山ルート誘致の方向へ方針転換。基本計画路線に決まってから50年、ついに四国4県の足並みが揃いました。
2025年には大規模な署名活動も実施されます。最終的には45万筆もの署名が集まりました。

いよいよ、はじまる。
2026年8月。国は東九州新幹線と四国新幹線のケーススタディ実施を行う事業者の募集を始めました。ということは‥四国新幹線が本当の意味でついに動きだした、ということ。四国各知事も期待の声を寄せています。
過去一実現が近づいているいま。四国新幹線が動き出す日も、そう遠くないのかもしれませんね。
