#48 200万円かけた21ヶ国の旅が「人生最高の買い物」だったわけ|私のお金の使い道
2025年も残すところあとわずかとなりましたね。
私が駐在する英国はクリスマスシーズン真っ只中で、仕事納めして年末休暇に入った同僚も数多くいます🎄
さて、先日記事にした通り、私は今年、世界21ヶ国を旅行しました。一連の旅行は、最終的に200万円以上の出費となりました💦
200万円という車一台を買えるくらいの大金を費やしてまで旅をした理由、海外旅行の光と闇、そして旅を通じて得た無形資産について執筆しました。
こちらは、日興フロッギー×noteのコラボコンテスト「#私のお金の使い道」の応募記事です。
世界21ヶ国の旅にかかった費用
私が2025年に旅したのは以下の21ヶ国です。
イギリス、スペイン、アイルランド、イタリア、バチカン市国、ドイツ、アメリカ、デンマーク、スウェーデン、フランス、ポルトガル、中国、ノルウェー、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、ポーランド、スイス、リヒテンシュタイン、トルコ、フィンランド。
21ヶ国の旅行にかかった費用は以下の通りです(1£=200円で換算)。
週末を利用した1泊2日の旅行が多かったので、ホテルの宿泊日数は少なく、フライトの数は多くなりました。
航空券代:753,358円(LCC中心、35回フライト)
ホテル代:620,672円(4つ星ホテル中心、33泊分)
現地での出費:797,480円(食費、交通費、観光・アクティビティ費等)
合計:2,171,600円
欧州在住の利点を活かして、LCCの短距離便を中心に利用しましたが、中国やアメリカ合衆国への渡航費(共に約12万円)が重くのしかかり、航空券代が増えてしまいましたが、それ以外は許容範囲に収まりました。
旅のきっかけ:「健康な生活」の終わりを意識
私が今年、これほどまでのハイペースで旅を続けた理由は、2024年末に受けとった健康診断結果にあります。
人生初の海外生活。日本での食生活と異なり、英国での脂多めの食生活が祟ったのか、肝機能に関する検査項目の多くが異常値となり、要再検査となりました😞
お酒を普段飲まず、タバコも吸わず、徒歩通勤で平日は毎日1時間歩いている私ですが、日本にいた時も、健康診断でコレステロール値が異常値となったことは確かにありました。
しかし、肝機能に関する検査項目が明確に異常値となったことは初めてで、かつ部位が部位だけに、要再検査の文字と医師のコメントを見たとき、私は初めて「健康な生活」の終わりを自分事として意識しました。
そして「命はいつ終わるかわからない。体力がある今のうちに、世界をこの目で見なければ後悔するかもしれない」という思いが芽生え、年末年始を使って海外での決済用口座の開設や航空券の予約などを済ませました。
なお、魚と野菜中心の食生活に切り替えて臨んだ年明けの再検査にて、肝臓に問題がないことが分かり、一安心でした😮💨
旅の光:世界の絶景、人類の傑作に触れる
旅先では、震えるような世界の絶景や、人類の傑作と呼べる建築物や芸術品を実際に見ることができました。以下はその一例です。

断崖絶壁に突き出した奇岩の上から、眼下に広がるフィヨルドを見下ろしたときの高揚感

夜明けの空に浮かぶ無数の熱気球と地上の荒野のコントラスト

ユーラシア大陸の最西端で、水平線に溶けていく夕陽を眺めて過ごした時間

パリのルーブル美術館の喧騒の中、数世紀を超えて人々を見つめるダ・ヴィンチの傑作

2000年前の観衆の熱狂と剣闘士の血が染み付いたローマ時代の遺構

現代中国のエネルギーの源流を垣間見れる長大な石の壁
これらの光景は、画面越しでは決して得られない「圧倒的な質量」を持って私の記憶に刻まれました。
旅の闇:人種差別、スマホ盗難、野宿の危機
ただし、治安がよく、言葉も通じる日本と違って、海外旅行は決して「お花畑」のようなキラキラしたものだけではありません。以下は過去に経験した試練の一部です。
• ノルウェーでの人種差別
現地のレストランの列に並んでいる際、周りは白人系の人が並ぶ中、唯一のアジア人だった私に対して、あからさまに現地の若者がからかってきました。英国に一年以上暮らし、ノルウェー旅行の前にも何ヶ国か巡りましたが、多少の「区別」を感じることはあれど、欧州で明確な「差別」に直面したのは初めてでした。
現在、ミス・フィンランドの「つり目」投稿が炎上し、日本で多くの批判を生んでいますが、人権先進国である北欧でも、残念ながらこういった愚行を犯す人は一定程度います。一方で、私が旅の中で直接話したノルウェーやフィンランドの人たちは一様に心優しく、日本人の私に気さくに声をかけてくれる人ばかりでした。どれだけ良識的な集団の中であっても、一部には愚か者がいる、というのがここでの学びでした。
• シンガポールでのスマホ盗難
今年の出来事ではないですが、シンガポールを旅行した際、トイレの個室でスマホを弄りながら用を足していたら、トイレの個室に置き忘れてしまいました。すぐにそれに気付いて個室に引き返した時には、私と入れ替わりで個室に入っていた現地民に、そのままスマホを持っていかれた後でした。
日本であれば、置き忘れの財布やスマホは施設の管理者に届ける人が大半だと思います。まして、何時間もその場に放置されていたならともかく、自分と入れ替わりで個室に入ったばかりの人物が持ち去るなんて信じられませんでした。
異国でスマホを無くすという絶望的な状況に直面しましたが、近くで働いていた日本人のカフェ店員の方にApple Storeの場所を教えてもらい、Apple Storeでスタッフの方が、Find Myの機能を駆使してスマホを持ち去った人に電話をかけ、私に返還するよう交渉してくれたことで無事に取り返すことができましたが、この一件は日本と海外の文化(常識)の違いを如実に感じるものでした(この件以来、私はApple信者です🍎)。
• ポルトガルでの野宿寸前の危機
先述のユーラシア大陸の最西端「ロカ岬」の帰り道、夕暮れを過ぎて最寄りのバス停の最終バスは既に走り去っていました。最後まで夕陽を眺めるために残っていた人たちは、自家用車かレンタカーで来た人ばかりで、近くにタクシーも走っておらず途方に暮れる状況。
仕方なく、まだバスが走っている遠くのバス停まで、徐々に辺りが暗くなる中、道なき道を歩き続けました。しかし、目的のバス停に辿り着いたはいいものの、幹線道路沿いで周りに住宅はなく、他にバスを待っている人は誰もおらず、挙句にスマホの電波が悪く、ネットワークに繋がらない状況。宿泊先だったシントラの市街まで戻る最終バスは1時間後にやってくるはずでしたが、誰もやってこないバス停で、ひたすらバスを待っている時間は永遠にも感じ、もし時刻表が間違っていてバスが来なかったら、翌日までの野宿を覚悟しました。音楽で気を紛らわしながら、バスが来ることを祈り、最終的にバスのライトが見えた時の安堵感は忘れられません。
その他にも、ディズニーランド・パリのナイトショー帰り、深夜0時過ぎに治安の良くない(薬物の売人らしき集団もいた😅)パリ郊外の街中を歩いたり、ニューヨークの地下鉄車内で精神疾患を抱えた方が目の前を何度も往復する状況に直面しました。海外旅行を通じて、こうしたヒリヒリするような感覚の中に身を置き、何度も苦い経験をしたことで、自分がどれだけ日本という「安全圏」に守られていたかを痛感しました。
旅を通して得た3つの「無形資産」
さて、200万円という大金を費やして、私の手元に残った「モノ」は、現地で撮った写真・動画と幾つかのお土産に過ぎません。
一方で、200万円を株式投資に回せば、もしかしたら大金に化けたかもしれないし、貯金して手元に残しておけば、少なくとも将来、家を購入する時の頭金にしたり、結婚式の軍資金にできたかもしれません。
しかし、私は今回の旅を通じて「お金」を「経験」に変換し、以下の3つの無形資産を得ることができました。
「世界の解像度」が高まった:世界の政治・経済の中心地と呼べる、ロンドン、パリ、ベルリン、ニューヨーク、北京などを巡ったことで、海外の政治・経済ニュースを見た時、「遠い国の出来事」ではなく、より「自分事」として手触りをもって捉えることができるようになりました。また、高校の歴史や地理で習った各国の知識とその国の「リアル」を紐づけて、物事をより深く、多角的に、かつ鮮明に理解できるようになりました。
「一歩踏み出す行動力」を得た:毎月のように旅に出て、知らない土地、知らない言葉、知らない人々に囲まれる経験を繰り返したことで、自分のコンフォートゾーンを抜け出して行動することに対する心理的ハードルを限界まで下げることができました。その結果、現職においても、自分の意見や希望をとりあえず声に出してみる、新しい企画を上司や同僚に提案してみることなどに対して、これまで感じていた躊躇いが減りました。旅を通して得た行動力が、仕事においてもプラスの成果を与え始めているように思います。
「何とかできるという自信」を得た:旅の「闇」のセクションで触れたトラブルの数々。人種差別、スマホの盗難、野宿の危機。これらは平和な日本で暮らしているだけでは決して得られない「ストレスの極致」です。現在の職場は勿論のこと、私の将来の目標である起業を果たした後には、予期せぬトラブルは日常茶飯事でしょう。言葉も通じない見知らぬ土地で途方に暮れながらも、何とか切り抜けたことで得られた「自信」は代え難いものです。
確かに旅を通して、通帳の数字は減りましたが、私の「人間としての厚み」は大きく増したと考えています。この経験が、将来のMBA留学や起業というステージで必ず活きるはずだと確信しています。これらを踏まえて、一連の海外旅行は私にとって「人生最高の買い物」だったと考えています。
終わりに
2025年の旅は全て終わりましたが、私の旅に対する意欲は尽きることがありません。実は来年だけで既に5ヶ国の旅を予定しています。
これからも、お金、時間、体力が許す限り、私は「人生最高の買い物」を続けていこうと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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皆さんの「人生最高の買い物」も、ぜひコメントなどで教えてください。
どうぞよろしくお願いいたします。
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