メンターがいない職場で10年腐りかけた俺を救った、たった1つの気づき
■はじめに
職場に、尊敬できる先輩がいない。
そう感じてる人、いるはずだ。
俺も昔はそうだった。
夜勤の医療系ラボで働いてた10年間、先輩たちの話題は決まって3つだった。
酒。パチンコ。競馬。
真剣な顔で、万馬券の話をする大人たち。
仕事終わりの飲み会でも、休憩室でも、同じ話のループ。
「これが社会人の普通なんだ」
そう思い込んでた。
思い込まされてた、が正しい。
■常識を1ミリずらす
「覚悟が足りないから動けない」
世間はよくそう言う。
でも、それは違う。
覚悟が足りなかったんじゃない。
逃げ場が、まだ残っていただけだ。
信長は桶狭間で、退路を自分から断って本陣に全てを賭けた。
自分から捨てたから、覚悟が定まった。
でも俺の場合は逆だった。
覚悟なんて最初からなかった。
退路のほうが、勝手に消えていった。
■先輩がいなかったから、ドラマがメンターになった
夜勤ラボが終わると、よくドラマを見てた。
ある日たまたま見たのが阿部寛の「ドラゴン桜」だった。
桜木建二が生徒に言い放つセリフを聞いて、頭を殴られた気がした。
自分が「普通」だと思ってた価値観。
それ、誰かに都合よく飲まされてただけじゃないか。
会社にメンターがいなかったから、ドラマのキャラクターがメンターになった。
情けない話じゃない。
拾えるところから拾うしかなかった、それだけだ。
桜木建二ならこう言うだろう。
「お前が"普通"だと思ってるそれ、ただの思考停止だ。」
耳が痛い。
でも、その一言で目が覚めた。
Amazonで漫画を一気買いして、貪るように読んだ。
学びながら、自分の中の"常識"を一個ずつ疑い始めた。
■退路は、勝手に消えていった
とはいえ、動けなかった。
わかっていても、動けないのが人間だ。
そこに追い打ちがきた。
会社でリストラと辞職が相次いだ。
同部署のメンバーが、ひとり、またひとりと辞めていく。
気づけば残ってたのは、パワハラ上司ジャイ夫と俺の2人だけ。。。
毎日顔を合わせるのは、その上司だけ。
逃げ場なんて、どこにもなかった。
「このままいたらメンタルがやられる」
頭じゃなく、体がそう判断した。
俺は辞めた。
■小さな一歩は、たった1回の応募だった
辞めたあと、ハローワークに通った。
失業保険をもらうための面談は、正直めんどくさかった。
でもその面談のなかで、ずっとやりたかったIT系の求人を見つけた。
未経験可。
ダメ元で1社だけ応募した。
受かった。
入社先は、蓋を開けたらブラック企業だった。
でも、もう後には引けない。
本をメンター代わりにして、独学で食らいついた。
中村天風の哲学。
西田文郎の哲学。
支えてくれたのは、人じゃなく本だった。
その会社にSES(客先常駐)として17年いた。
長かった。
でも、その17年の先に、FIREがあった。
■本質
退路は、自分で断つとは限らない。
時に、状況のほうが先に断ってくれる。
大事なのは、退路が消えた瞬間に動けるかどうかだ。
俺が動けたのは、根性があったからじゃない。
本をメンターにしてたから、動き方を知ってただけだ。
覚悟がなくても、逃げ場が消えれば人は動く。
問題は、逃げ場を自分から先に消せるかどうか、それだけだ。
■今週の小さな一歩
紙を1枚用意してほしい。
今のあなたに、まだ残ってる"逃げ場"を1つだけ書き出してみる。
我慢すれば済む言い訳。
見て見ぬふりできる選択肢。
それを1つ見つけて、書く。
書いたら、それを1つ消す方法も考えてみる。
退路を消すのは、状況じゃなくて、あなた自身でもできる。
■まとめ
覚悟が足りなかったんじゃない。
逃げ場が、まだ残っていただけだ。
夜勤ラボの10年は、俺にとって無駄な時間じゃなかった。
洗脳に気づき、退路が消え、たった1回の応募で人生が動き出した。
この連載では、この続きを書いていく。
未経験からのIT転職、そこから始まったSES17年、そしてFIREまで。
次回は、ブラック企業でのSES17年編。
本をメンターに独学で食らいついた話を書く。
スキ・フォローしてもらえると、続きを書く励みになる。🙇
