『Boom Boom Boom』を聴いて、やっぱりこれはBOYNEXTDOORの歌だと思った話。
BOYNEXTDOORの日本カムバック曲『Boom Boom Boom』のMVが、今日公開された。
この曲のティザー映像を初めて聴いたとき、私は
「…アニソンだ!」と本気で思った。
勢いのある曲調と、疾走感。
ファンの間でも「これは、アニソンなのでは?」と議論が巻き起こっていた。
そして、そのうちこのティザー映像は、
BOYNEXTDOORを知らない人たちにも拡散され、
「米津玄師の『IRIS OUT』っぽい」
「AYASE(YOASOBI)が絡んでる?」
なんて、嬉しい反応まであり、
私もますます期待していた。
📺
そんな中『Boom Boom Boom』のフルパフォーマンスが、CDTVライブ!ライブ!で世界初公開された。







これらのパフォーマンスをみて、とてつもなく胸は高鳴ったが、
最初から最後まで、初めてこの曲を聴いて私は
……ん? となった。
思っていたアニソンとは、ちょっと違う…
これはアニソンというより、J-POPなのかもしれない。
🚙『BoomBoomBoom』歌詞考察
歌詞には、映画を思わせる言葉がたくさん出てくる。
「クランクイン」
「シナリオ」
「フィルム」
「スクリーン」
「エンドロール」
🔗歌詞全体はこちらに掲載
そして、その歌詞の中には「決められたシナリオをどう演じるか」ではなく、「自分でどんな物語を描くか」という視点が滲んでいる。
『シナリオ通りじゃナンセンス
理想と現実の狭間で dance dance』
『この世界のスクリーンの中誰もがメインプレイヤーだ
大人が嫉妬するボーダーライン 堂々と行けこのレール』
こういう言葉を見ていると、理想と現実の狭間で悩み揺れながらも自分自身のための選択をしていく、
自己肯定の歌として聴こえてきた。
そしてこれらの歌詞から、
BOYNEXTDOORも連想されるのが
この歌の面白いところだ。
🚪ボーイネクストドアらしさ
この曲は、BOYNEXTDOOR自身が作ったわけではない。
作曲はsteven、DEEVAN、Rick Bridges、
作詞はdorlisが行ったそうだ。
だから、これらは彼ら自身の言葉というわけではない。
むしろ、彼らが作曲、特に作詞した曲であったのなら、
私はもっとBOYNEXTDOORらしい、ひと癖もふた癖もある深い歌詞を期待してしまう。
もし仮にジェヒョンがアニメのために歌詞を書くのであれば、その作品へのリスペクトや、原作の世界観を歌詞に落とし込むところまで、それはもう誰もが唸る完成度で行ってくれたと思う。
だからもしこれがアニソンだったら、
私はちょっと悔しかったかもしれない。
もちろん彼らの歌がアニソンになって世に羽ばたき、多くの人に聴いてもらうことはこの上なく嬉しいことだが、
昨今のアニソンにおいて、原作の世界観をどれだけ楽曲に落とし込めるかが、かなり重要になっていると思う。
私自身が厄介なオタクなのはさておき 苦笑
昨今のアニソンのクオリティと、彼らの実力を信じているからこそ、もっとやれると思ってしまうのだ。
だから、『Boom Boom Boom』をアニソンとして聴くと、私は少し物足りないのだが、
でも、もしその物語の主人公が、
BOYNEXTDOORだったらどうだろうか。
彼らの作詞作曲ではないものの、歌詞の中に彼らを連想する言葉がいくつもある。
『このまま演じる?優等生 誰のものだ?僕らの人生』
『タイトルなんていらない 自由に描け』
『誰かのパロディでもない 僕らの物語』
『未完成こその輝き』
このあたりは、これまでBOYNEXTDOORを見てきた人なら、なんとなく彼らを重ねてしまうんじゃないだろうか。
キャッチーで爽快感のある音楽に、
彼らの軌跡が乗っかると、途端に切なさが出てくる。
そこが、この曲の最大の魅力のように思う。
🎞️MV考察
MVの世界観も、かなり独特だ。

SFの世界みたいに、空には異質な物体が浮かんでいる。逃げ惑う人。
でも、その世界に暮らしている、ボネクド6人は、そんな事を気にしている様子もない。
つまらなそうにラーメンを作る店主と、
黙々と部屋にこもって作業する設計士がいて、
ラーメンを食べた後、同じ道をぐるぐると歩き続けるサラリーマン。
同じような日常が繰り返されているようにも見える、
まるでループしているような世界。
そんな中で、「自分はどう生きるのか」というストーリーが描かれているように思う。
燃えたぎる荷物や、背景は、日常に潜む彼らの野心。
途中、銃撃戦のようなシーンもあるが、“誰か”を撃つわけでも、“誰か”に撃たれるわけでもない。
全部、対自分自身。
自分の行動で、何が変わるのか。
これが、誰かのパロディではなく、自分自身の物語なのだ。
このMVを見ていると、やっぱりアニメ作品のための歌というより、日本のポップカルチャーそのものをBOYNEXTDOORが遊び心を用いて再構築しているように見えてくる。
そして、その再構築の先にあるのは、自分自身の物語。
そう考えると、今回の日本カムバはかなり面白い題材だったと、私は思っている。
💫彼らの『エンドロール』の解釈
そして、私が一番気になったのは、歌詞のこの部分
。
『エンドロールは終わりじゃない、キリなく続いてくストーリー』
サビなので、みんなの脳内でもエンドレスリピートが起きていると思う。
最初は、人生を映画に見立てて意識した歌詞だから単純に「エンドロール」という言葉が出てくるのだと思っていた。
でも、聴いているうちに、
「エンドロールって、人生でどんな時に流れるかな」
と考えている自分がいた。
卒業したとき。
定年したとき。
子どもが卒園したとき。
我が子が結婚式を終えたとき。
大会に出たとき。
発表会で、自分なりに満足できるものが披露できたとき…
人生には、何度も「ここまで来た」と思う瞬間がある。
よく頑張ったな、とか。
楽しかったな、とか。
もっとできたかもしれない、とか。
あのときこうすればよかったな、とか。
そういう人生を振り返る時間って、
映画を見終わってエンドロールを眺めているときの感覚に少し似ている気がする。
感性がドバドバ溢れて、自分とは?と自己回帰できる瞬間。
でも、エンドロールが流れたからといって、物語が終わるわけではない。
そう考えた時、
リウが歌う『BAD END?傷跡全て名シーンへの伏線』は、
ほんとその通りだと思ったし、本当に痺れた。
そのときは、失敗にしか見えなかったことも、
あとから振り返れば、次の自分につながる布石になっているかもしれない。
まるで出来すぎたアニメの伏線回収のように、
人生にも「あとから意味が変わる瞬間」が、何度もあるように思う。
私たちのエンドロールには、幾度となく続きがあるのだ。
🏠結論…
この曲を聴きながら、そんな取り留めないことを考えていたのだが、
結論、やっぱりこれは、
BOYNEXTDOORの歌だと思う
だから、『Boom Boom Boom』がアニソンなのかと言われると、私は今のところ「アニソンというより、彼らの再構築したJ-POPかな」と思っている。
もちろん、アニメの主題歌になって、たくさんの人に聴いてもらえたら嬉しい。
でも、この曲から私が受け取ったのは、
特定の作品の特定の物語というより、
「自分の人生を、自分の物語として進んでいく」
というメッセージだった。
そして、その言葉のいくつかが、BOYNEXTDOORがこれまで歌ってきたことや、彼ら自身の姿と重なって見えた。
彼らが作った歌ではないから、全部を「BOYNEXTDOORの物語」として語るつもりはないが、
それでも、彼らが歌うと、どうしても彼らのことを思い浮かべる。
『この時代の片隅 僕らの爪痕は勲章
誰にも超えられはしない 強い絆 手にした軌跡』
『ともに分かち合った瞬間は 消えない』
やっぱりBOYNEXTDOORの歌って最高なのだ。
アニソンかどうかを考えながら聴き始めたはずなのに、
気づけば、彼らがこれからどんなステージを見せてくれるのかのほうが楽しみになっている自分がいた。
『電光石火、全身全霊で dive。
一瞬一秒刻め、boom boom。』
文字通り、これを体感できる日がくるのが、
私は楽しみで仕方ない。
