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「良い店なのに、なぜ売上につながらないのか」

売上不振の真因は、店の外ではなく店の中にあるかもしれない

飲食店のサポートをしている中で、強く感じることがあります。

売上不振に悩んでいるお店ほど、実はその真因に向き合えていないことが多いということです。

もちろん、経営者の方が努力していないという意味ではありません。
むしろ逆です。

毎日の仕込み、接客、スタッフ管理、発注、原価管理、予約対応、クレーム対応。
飲食店の経営者は、本当に忙しい。
朝から晩まで現場に立ち、目の前のお客様に向き合い続けています。

だからこそ、自分の店を少し離れた場所から冷静に見る時間がありません。

気づけば、売上不振の原因を外に求めてしまう。

「あの店が安売りしているから」
「人通りが減ったから」
「景気が悪いから」
「若い人がお酒を飲まなくなったから」
「物価高でお客様の財布のひもが固いから」

もちろん、それらはすべて事実の一部だと思います。
外部環境の変化は、確かに飲食店経営に大きな影響を与えます。

しかし、それだけが本当の原因でしょうか。

私は、売上不振の真因は、もっと店の内側にあることが多いと感じています。

たとえば、

お店の強みが言葉になっていない。


常連客がなぜ来てくれているのかを整理できていない。
本当に来てほしいお客様が明確になっていない。
メニューの魅力が伝わりきっていない。
客単価を上げる提案ができていない。
スタッフの接客が店の価値を伝えるものになっていない。
店主のこだわりが、お客様に届く形になっていない。

こうしたことは、外から見るとよく分かります。
でも、毎日その店の中にいる経営者ほど、逆に見えなくなってしまうのです。

私は、それを責めたいわけではありません。

むしろ、もったいないと思うのです。

多くの飲食店には、必ず何か光るものがあります。

料理の味。
店主の人柄。
常連客との距離感。
仕入れへのこだわり。
地元とのつながり。
長年積み重ねてきた信用。
他店にはない空気感。
ふとした一言でお客様を笑顔にする接客。

でも、その光るものに、経営者自身が気づいていないことがあります。
あるいは、気づいていても、それを売上につながる形で表現できていないことがあります。

良い店なのに、伝わっていない。
努力しているのに、選ばれる理由になっていない。
こだわっているのに、お客様の記憶に残る言葉になっていない。

ここに、飲食店支援の大きな余地があると私は感じています。

売上を上げるために必要なのは、必ずしも大きな投資ではありません。
派手な広告でもありません。
安売りでもありません。

まず必要なのは、自分の店を正しく見つめ直すことです。

誰に来てほしいのか。
なぜ今のお客様は来てくれているのか。
どの商品で利益を取るべきなのか。
どんな一杯、どんな一皿を名物にするのか。
店主の想いを、どんな言葉で伝えるのか。
競合と比べる前に、自分の店が本来持っている価値は何なのか。

そこを整理するだけで、店の見え方は大きく変わります。

私は、経営者の横に立ち、その「見えなくなっている価値」を一緒に掘り起こしたいと思っています。

店の外に原因を探す前に、店の中に眠っている可能性を見つける。
安売りに巻き込まれる前に、選ばれる理由を磨く。
何となく頑張るのではなく、狙って売上をつくる。

お店には、もっと輝ける力があります。

その力に気づき、言葉にし、形にし、売上につなげていく。
それが、私が飲食店サポートで大切にしていることです。

売上不振の真因は、外にあるとは限らない。
でも、売上回復のヒントもまた、必ず店の中にある。

私はそう信じています。

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