【ソラコム決算】2026年3月期は過去最高益!ARR110億円突破、GartnerMQリーダー評価と5年後売上500億円への成長戦略
みなさま、こんにちは。ソラコムIR担当です。
ソラコムは2026年5月15日、2026年3月期(2025年度)の通期決算を発表いたしました 。
当期は、これまでの成長戦略であるグローバル展開やM&A(ミソラコネクトの連結など)の成果が数値として明確に顕在化し、大幅な増収増益を達成して過去最高益を更新いたしました 。さらに、創業以来の大きなマイルストーンの達成や、5年後を見据えた新たな成長目線の設定など、ソラコムにとって大きな節目となる決算を迎えています 。
本決算のハイライトと、今後の成長ドライバーについてわかりやすくお届けします。
本決算の3大ハイライト

過去最高益を更新:売上高は前期比38.1%増の124.2億円、営業利益は32.7%増の8.7億円と大幅な増収増益を達成しました 。
世界最高峰の国際的評価:2026年Gartner® マネージドIoTコネクティビティサービス部門のMagic Quadrant™にて、日本に本社を置く企業として初めて「リーダー」の1社と評価されました 。
5年後の成長目線を開示:2031年3月期に「売上高500億円(5年間のCAGR 30%+)」を目指す中長期の成長目線を発表しました 。
1. 2026年3月期 通期連結業績サマリー

2026年3月期は、確かなオーガニック成長に加え、2025年8月から連結開始したミソラコネクトの貢献もあり、すべての指標で力強い成長を記録しました 。2026年2月に上方修正した業績予想に対しても、売上高・利益ともに上振れて着地しています 。
【2026年3月期 通期実績】
売上高:124億2,300万円(前期比 +38.1% / 業績予想達成率 101.8%)
リカーリング収益(ストック収益):92億9,600万円(前期比 +41.7% / 業績予想達成率 102.2%)
※売上高におけるリカーリング収益比率は 74.8% と引き続き高水準で推移しています 。
売上総利益(粗利):61億4,300万円(前期比 +22.1% / 業績予想達成率 99.4%)
EBITDA:12億2,800万円(前期比 +47.3% / 業績予想達成率 101.5%)
営業利益:8億7,100万円(前期比 +32.7% / 業績予想達成率 105.0%)
▼ 利益率とコストのポイント
販管費の効率化(リーン化):生成AIの社内活用やオペレーション自動化を徹底したことで、売上高に対する販管費率は 42.4%(前期比6.3pt改善) となり、大幅な増益を後押ししました 。
売上総利益率について:ミソラコネクトの連結化(一時的に粗利率25%程度と相対的に低水準)に伴い全体では49.4%となりましたが、今後はソラコムのクラウドネイティブなモバイルコア技術へ移行を進めることで、グループ全体の粗利率を向上させていく方針です 。
2. ストックビジネスとしての「強靭なリカーリング収益」

ソラコムのビジネスモデルの核は、一度導入されると解約されにくく、顧客のIoTプロジェクトのスケールに伴って収益が自然成長する「リカーリング収益」にあります 。当期もその強靭さが各KPIに鮮明に表れました 。
ARR(年間経常収益):110億円 に到達しました 。
グローバル比率:リカーリング収益に占める海外(米国・欧州およびグローバルにおける日本顧客)の割合は 48.0% と、ほぼ半分を占める規模へ拡大しました 。
年間解約率(Churn Rate):主要顧客において 0.4% と、極めて低い水準を維持しています 。
売上継続率(NRR):前期の117%から4pt上昇し、121% と高い水準を記録しています 。
特に、市場規模の大きい米国(US)市場の売上高はCAGR(年平均成長率)+85% と成長が加速しています 。直販リソースを増やさずに数千社の販売パートナーへアクセスできる「ディストリビューター戦略(TSD/TSA連携)」が奏功し、最小限のリソースで高い成長効率を実現しています 。
3. 国際的評価:Gartner MQで「リーダー」への位置づけ

本決算における最大のトピックの1つが、世界最大級のITリサーチ・アドバイザリー企業であるガートナー社のレポート「2026 Gartner® Magic Quadrant™ for Managed IoT Connectivity Services, Worldwide」において、Soracom-KDDIが「リーダー」の1社として位置づけられたことです 。
日本に本社を置く企業としては初の快挙となります 。
海外の大企業がIoT通信を検討する際のRFP(提案依頼書)プロセスにおいて、この「リーダー」に選ばれていることが最終選定(ショートリスト)の基本条件となるケースが多いため、今回の評価は非常に重要です 。これにより、これまでアクセスできなかったグローバル巨大商談への門戸が開かれ、今後の海外売上成長に質的な変化をもたらすと見込んでいます 。
また、ガートナー社だけでなく、Counterpoint Research社のレポートでも3年連続でリーダーに選出されており、世界的な評価を確固たるものにしています 。
4. 中長期の成長目線:2031年3月期に売上高500億円へ

業績の拡大とグローバルでのポジション確立を踏まえ、ソラコムは5年後を見据えた具体的な中長期の成長目線を設定しました 。
売上高目標:500億円規模(2026年3月期実績 124.2億円からの5年間で CAGR 30%+ を想定)
構成比率:オーガニック(既存事業)の成長を大半とし、戦略的M&Aによるインオーガニック成長を 20〜30% 積み上げる計画です 。
利益体質:規模のスケールメリットと生成AIによる効率化を毎年積み重ね、インオーガニックを除く オーガニックなEBITDAマージン20%超 を目指します 。
既存の「IoT中核事業」で年間20%以上のオーガニックな成長基盤を維持しつつ、国内外のIoT MVNOやAI/IoTソリューション企業の買収(インオーガニック)を掛け合わせることで、飛躍的な成長を確実なものにしていきます 。
5. 2027年3月期の業績予想(オーガニック成長のみ)

2027年3月期の通期業績予想は、あえて進行中のM&Aパイプラインを一切含めない「オーガニック成長のみ」をベースに、期初として保守的に算出しています 。
【2027年3月期 通期業績予想数値】
売上高:151億2,400万円(前期比 +21.7%)
リカーリング収益:114億2,100万円(前期比 +22.8% / 売上高比率 75.5%)
EBITDA:16億5,000万円(前期比 +34.3% / マージン 10.9%)
営業利益:11億2,200万円(前期比 +28.8%)
さらなるアップサイド(上振れ)要因
インオーガニック(M&A)の実現:現在、国内外で複数の買収案件(パイプライン)を具体的に検討中であり、実行された場合はすべて業績のアップサイドとなります 。
為替の円安傾向:本予想は1ドル=150円を前提としています 。為替感応度は「1円の円安で売上高4,000万円プラス(利益への影響はほぼニュートラルで400万円プラス)」であるため、現在の円安水準が継続すれば売上およびリカーリング収益の上振れ要因となります 。
6. フィジカルAI時代を牽引する、4つの新たな収益の柱

ソラコムは、現実世界の現場データ(車・カメラ・センサー等)をデジタル・生成AIの世界へと繋ぎこむ「世界基盤」への進化を続けています 。既存のIoTプラットフォーム強化に伴うシナジーとして、以下の4領域で収益機会を拡張しています 。
通信事業者向け(MNO)サービス 旧来型の高コストな通信設備に代わり、ソラコムの先進的な「クラウドネイティブ・モバイルコア」を国内外の通信事業者へ提供・OEM展開するビジネスです 。設備投資を抑えたい海外大手MNOからの引き合いなど、すでに複数の案件が進行しています 。
コネクテッドカー(モビリティ) 次世代eSIM(SGP.32等)を軸に、国内外のモビリティ企業へ国境を問わずシームレスな車載通信を垂直統合で提供します 。
AIネイティブカメラ クラウドカメラ(ソラカメ等)とAI解析を組み合わせ、物理世界の映像データをリアルタイムに経営判断に活かす高容量通信・サービスの提供です 。
AI × IoTソリューション ドローンやロボットなど、通信・クラウド・デバイスを一気通貫で提供し、フィジカルAI時代の現場の課題を直接解決するソリューション事業です 。
株主・投資家のみなさまへ
ソラコムは、2026年3月期において戦略的投資が実を結ぶ「検証可能な成長」をお示しすることができました 。今後は日本発のグローバルプラットフォームとして、グローバル調査機関からの第三者評価を後押しに、さらなる巨大市場の開拓と企業価値の最大化へ向けて邁進してまいります 。
引き続き、ソラコムの挑戦を応援よろしくお願いいたします!
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免責事項 本記事は、当社事業や業績などIRに関する情報提供を目的として作成しており、投資勧誘を目的としたものではございません。記載内容には将来の見通しに関する記述が含まれますが、これらは現時点で入手可能な情報に基づく当社の判断であり、実際の業績は様々な要因により大きく異なる可能性があります。実際の投資判断は、皆さまご自身のご判断で行っていただきますようお願いいたします。

