見出し画像

【ソラコム決算】2027年3月期1Qは売上高+52.1%の大幅増収増益!IoT回線1,000万突破、グローバル比率50.5%、AIエージェント始動

みなさま、こんにちは。ソラコムIR担当です。

はじめに1点お知らせです。この度、IR公式X(旧Twitter)アカウントを開設いたしました。今後、決算発表やIRリリース、本noteの更新などをタイムリーにお届けしてまいります。ぜひフォローいただけますと嬉しいです。
👉 @soracom_ir

ソラコムは2026年8月12日、2027年3月期(2026年度)第1四半期の決算を発表いたしました。

第1四半期は、リカーリング収益・売上高ともに前年同期比で40〜50%台の大幅増収を達成し、利益面ではEBITDAが前年同期比81.5%増と、増収を上回るペースで伸びました。加えて、創業以来のマイルストーンである契約回線数1,000万回線の突破、そしてリカーリング収益におけるグローバル比率が過半(50.5%)に到達という、当社の成長ストーリーの節目となる四半期でもありました。

本記事では、第1四半期のハイライトと、成長戦略の進捗についてわかりやすくお届けします。


本四半期の3大ハイライト

【ソラコム】2027年3月期 第1四半期決算説明資料
  1. 大幅な増収増益:売上高は前年同期比52.1%増の33.8億円、リカーリング収益は同48.6%増の27.4億円、営業利益は同69.3%増の2.1億円となりました。

  2. 契約回線数1,000万回線を突破:2026年7月に、グループ全体の契約回線数が1,000万回線を突破しました。創業以来の大きなマイルストーンです。

  3. グローバル比率が過半へ:リカーリング収益に占めるグローバル(海外)比率は50.5%となり、前年同期比45.9%増と高い成長率を維持しています。


1. 2027年3月期 第1四半期 連結業績サマリー


【ソラコム】2027年3月期 第1四半期決算説明資料

【2027年3月期 第1四半期実績(前年同期比)】

  • 売上高:33.8億円(+52.1%

  • リカーリング収益:27.4億円(+48.6%/売上高比率8割超)

  • 売上総利益:15.8億円(+29.9%/粗利率47.0%)

  • 販売費及び一般管理費:13.7億円(+25.3%/売上高比率40.6%

  • EBITDA:3.1億円(+81.5%

  • 営業利益:2.1億円(+69.3%

▼ 利益率とコストのポイント

  • 販管費のさらなる効率化:売上高に対する販管費率は40.6%と、前年同期の49.3%から8.7ポイント改善しました。生成AIの活用による業務効率化が、増収以上の増益を実現する原動力となっています。

  • 売上総利益率について:粗利率は47.0%と前年同期比8.0ポイント低下しましたが、これは2025年8月から連結しているミソラコネクトの影響です。ミソラコネクトの粗利率は現状グループ内で相対的に低い水準にあり、今後、通信インフラをソラコムのクラウドネイティブなモバイルコア技術へ置き換えていくことで、グループ全体の粗利率改善を図ってまいります(後述の「通信事業者向けサービス」で、すでに加入者管理データベース「HSS」の提供を開始しています)。

▼ 通期業績予想に対する進捗

【ソラコム】2027年3月期 第1四半期決算説明資料

リカーリング収益は通期予想に対して24.0%、売上高は22.4%の進捗となり、第1四半期として順調なスタートを切っています。EBITDA・営業利益についても、AI活用によるコスト効率化の継続により順調に進捗しています。


2. ストックビジネスの強さ:低Churn × 高NRR

【ソラコム】2027年3月期 第1四半期決算説明資料

ソラコムのビジネスモデルの核は、一度デバイスに組み込まれると解約されにくく、お客様のIoTプロジェクトの拡大に伴って収益が自然に積み上がる「リカーリング収益」です。

  • 年間解約率(Churn Rate):主要顧客において**0.4%**と極めて低い水準を維持

  • 売上継続率(NRR)121% と、業界のグローバルベンチマークでもトップティアの水準

  • オーガニック成長:M&A(ミソラコネクトの連結)の影響を除いたオーガニックのみでも、20%後半の成長を持続

▼ リカーリング収益のKPI(グループ全体)

リカーリング収益は「ARPA(課金アカウントあたり収益)× 課金アカウント数」に分解されます。第1四半期は両輪がともに高い成長を示しました。

  • ARPA:1,044千円(前年同期比 +30.6%

  • 課金アカウント数:10.6千アカウント(前年同期比 +21.3%


3. グローバル事業:リカーリング収益の過半が海外へ

【ソラコム】2027年3月期 第1四半期決算説明資料
  • リカーリング収益のグローバル比率50.5%(前年同期比+45.9%)と過半に到達

  • US売上高:2024年3月期から2027年3月期の第1四半期比較でCAGR +71%

英国拠点・日本拠点・米国拠点それぞれで活用が広がり、名実ともに「日本発のグローバルプラットフォーム」へと成長しています。

▼ グローバルのKPI

  • ARPA:2,121千円(前年同期比 +20.7%)

  • 課金アカウント数:2.7千アカウント(前年同期比 +27.6%)

グローバルのARPAはグループ全体の2倍以上の水準にあります。海外、特に米国市場において、付加価値の高いソリューションに対して積極的に対価をお支払いいただけていることの表れと捉えています。

▼ お客様事例:SPAN(米国/エネルギーマネジメント)

米国のエネルギーマネジメント企業SPAN社のスマート分電盤に、IoT通信としてご採用いただきました。ご家庭のWi-Fiや有線回線が停止した場合もセルラー回線へ自動で切り替わり、リモートでの監視・制御を継続できる仕組みです。SORACOMの通信の信頼性の高さが評価され、採用に至りました。


4. 「アフターAI組織」への進化

【ソラコム】2027年3月期 第1四半期決算説明資料

ソラコムはこの1年、「アフターAI組織になる」ことに取り組んできました。既存事業はビジネスごとに少数精鋭のチームとし、AIと一体となって働くことで生産性を大きく引き上げる。そして省人化によって創出した人的リソースを、新たな成長投資領域へ再配置する——という考え方です。

その成果として、

  • 社員のAI利用率は100% に到達

  • 開発コードのほぼすべてを生成AIが記述

  • 販管費率は49.3% → 40.6%(8.7ポイント改善)

組織の生産性向上にとどまらず、プロダクト自体のAI化も進み、AIベースの新プロダクト(後述の「SORACOM Agent」など)が生まれています。


5. 巨大なIoT市場と、5年後の成長目線

【ソラコム】2027年3月期 第1四半期決算説明資料

IDCの調査によれば、世界のIoT市場規模は2029年に約9,523億ドル(日本円で140兆円以上)に達する見込みです。同レポートをもとに2031年のTAM(獲得可能な最大市場)を試算すると約1兆2,390億ドル。保守的に当社のコアプロダクトであるIoTコネクティビティ市場のみ(SAM)に絞っても約1,249億ドル、日本円で18兆円規模となります。

これに対して、当社が掲げる5年後の売上高目線である500億円は、市場全体からするとごく一部にすぎません。非常に大きく、かつ成長し続けている市場であることが、ソラコムの成長余地の大きさを示しています。


6. グローバルでの第三者評価:Gartner MQ「リーダー」に加え、QKS「Most Valuable Pioneer」

【ソラコム】2027年3月期 第1四半期決算説明資料

前回の決算でお伝えしたとおり、Soracom-KDDIはGartner® Magic Quadrant™(マネージドIoTコネクティビティサービス部門)において「リーダー」の1社として位置づけられました。ビジョンと実行力の両面で高い評価を獲得したことを意味します。

Gartner MQのリーダーポジションは、海外大企業のRFP(提案依頼書)プロセスにおいて、最終選定のショートリストに入る基本条件となるケースが多くあります。従来アクセスが難しかった商談の数が増えるため、今期以降のグローバル売上成長に質的な変化をもたらすと見ています。

さらに第1四半期には、QKS Groupが発表した「AI Maturity Matrix for IoT Connectivity Management Platform, 2026」において、「Most Valuable Pioneer」に選出されました。生成AIをIoTコネクティビティプラットフォームに直接的に組み込んでいる当社のケイパビリティが評価されたものです。

異なる調査機関から相次いで高い評価を獲得したことは、ソラコムのグローバルにおける技術力とビジネス実績が客観的に裏付けられたものと受け止めています。


7. 4つの成長領域:この四半期の新発表

【ソラコム】2027年3月期 第1四半期決算説明資料

AI/IoTコネクティビティプラットフォームを土台に、当社は4つの成長領域へ拡張しています。第1四半期は、その4領域すべてで新しい動きがありました。

① 通信事業者向けサービス|クラウドネイティブ・モバイルコアの外部提供を開始

ソラコムのクラウドネイティブなモバイルコア技術を、国内外の通信事業者へ提供する新サービスを発表しました。これまでKDDI様へOEMで技術提供してきた実績を土台に、設備更新需要の取り込みを狙います。第1四半期の取引はほぼ前年同期並みでしたが、上期を通じては増収を見込んでいます。

また、子会社のミソラコネクトへも加入者管理データベース「HSS」の提供を開始しており、前述の粗利改善を着実に進めてまいります。

② コネクテッドカー|「SORACOM Automotive Suite」提供開始

車載通信からサービス運用までを支える「SORACOM Automotive Suite」の提供を開始しました。コネクテッドカーにおける通信の役割は、車両制御、ファームウェア/AIモデルの遠隔更新、車内エンターテインメントや同乗者向けWi-Fi、緊急通報のための音声サービスなど多岐にわたります。しかも10年以上にわたる車のライフサイクルを通じて、各国の要件に合わせて提供し続ける必要があります。Automotive Suiteはこれらを一気通貫でカバーします。

③ AIネイティブカメラ|「ソラカメ Pro」を発表(2026年9月発売予定)

セルラー通信機能を内蔵し、電源につなぐだけで使える新モデル「ソラカメ Pro」を発表しました。防水防塵・光学ズームに対応し、生成AIとの連携も簡単に行えます。建設現場やインフラ現場など、あらゆる現場を簡単にデジタル化する「AI時代の眼」としての展開を見込んでいます。

導入事例

  • 株式会社豊田自動織機様(製造):ソラカメとAI分析でトラックのナンバープレートを自動読み取りし、構内の滞留時間管理に活用。

  • 日本航空株式会社様/株式会社JALカーゴサービス様(運輸・物流):空港のコンテナ型保冷庫の内部遠隔監視と蔵置率の把握を、AI画像解析により実現。社員の皆様による内製で構築されています。

④ AI×IoTソリューション|「SORACOM Agent」を発表

IoTの企画から試作・開発・運用まで、プロジェクトの全工程をSORACOMに精通したAIエージェントが伴走支援するマネージドサービス「SORACOM Agent」を、technology previewとして発表しました。

  • 目標を伝えるだけで自律的にタスクを完遂。専門家でなくても気軽に相談できます

  • プロジェクトの長期記憶を持ち、現場の暗黙知が蓄積されます

  • ユーザーごとの隔離環境で安全に動作し、入力データはユーザー自身の知的資産となります

  • ローカル環境は不要。SORACOMのWebコンソールからすぐに利用開始できます

デモでは、オフィスに設置したソラカメに対して「オフィス内のロボットを探して」と指示するだけで、カメラ操作から画像解析、結果の通知までを自律的に実行する様子をご紹介しました。IoTデバイスを遠隔から動かし、制御できる点がSORACOM Agentの大きな特徴です。


まとめ

  1. 2027年3月期第1四半期は大幅な増収増益:リカーリング収益+48.6%、売上高+52.1%、営業利益+69.3%。リカーリング収益のグローバル比率は50.5%と過半に到達し、名実ともに日本発のグローバルプラットフォームへ成長しています。

  2. プラットフォームの存在感が着実に向上:契約回線数1,000万回線突破、Gartner MQで「リーダー」、QKSで「Most Valuable Pioneer」。206の国と地域、581のキャリアへとカバレッジも拡大しています。

  3. 4つの成長領域すべてで新しい一歩:通信事業者向けサービス、コネクテッドカー、AIネイティブカメラ、AI×IoTソリューション。AI/IoTコネクティビティプラットフォームを土台に、フィジカルAI時代の成長機会を取り込んでまいります。


株主・投資家のみなさまへ

第1四半期は、これまでの成長投資とAI活用の成果が、業績とKPIの両面で明確に表れた四半期となりました。契約回線数1,000万回線、グローバル比率50.5%というマイルストーンは、通過点にすぎません。18兆円規模のコネクティビティ市場に対して、当社の売上規模はまだごく一部です。

引き続き、グローバルトップのAI/IoTコネクティビティプラットフォームとして、企業価値の最大化へ向けて邁進してまいります。ソラコムの挑戦を、引き続き応援よろしくお願いいたします!


🔗 関連リンク

  • IRニュースレターのご案内:最新のIR情報をメールでお届けします。ご登録はこちら

  • ソラコム公式IRサイト:各種財務諸表や決算説明資料のPDFはこちらからご覧いただけます。ソラコムIR情報

この記事は noteマネー にピックアップされました

noteマネーのバナー