人生から降りず
僕は
人生を
降りない
今夜だけは
夜に背を向け
言葉を尽くそうか
君とふたり
海原を渡る船上にて
身の凍えを抱いたまま
それでも進路を拓いてゆく

せっかくの人生、途中で投げ出したくはありません。人生は未完の詩。痛みも喜びも、意味へと熟す過程だからです。そして、たとえ寒さや孤独に震えても、前へ進もうとする。夜の闇に支配されるのではなく、あえて夜に背を向け、その暗さや不安に立ち向かう。そのとき、夜に向けて言葉を発しながら自らを奮い立たせようとする。この詩の骨子はそんなところにあります。大海原の船上にて、共に海を渡る君の存在は、孤独な旅路に寄り添う愛であり、その愛で凍えを乗り越え進路を切り拓いてゆく。それは、困難を抱えつつも未来へ歩み続ける勇気をも表しています。
