見出し画像

横須賀・三浦半島を感じる文学20選


こちらの記事を色々調べて書いた流れで、実際にこれらの海辺にちなんだ作品をいろいろと読んでみたくなりました。
色々と調べて,自分の読書予定リストを作ってみました。

「土地の空気と感情の関係」で選んでいます。横須賀・三浦は、実はかなり独特で、
鎌倉が「内面」、葉山が「生活」なら、
横須賀・三浦は、風,匂い、鉄、国家、軍港、境界、労働、終端感、海の現実、身体性、 “帰れなさ”が前面に出ています。なので文学も、基地、米軍、戦争、漁村、岬、風、荒い海、行き止まりが重要になります。しかも近年は、
「終末感」「地方都市感」「海辺の孤独」
として令和作品にもかなり継承されているように思います。
もしかすると,これらの作品を読んだ後に
なぜ城ヶ島に終末感があるのか
なぜ横須賀に夜の文学が多いのか
なぜ基地の街に青春作品が生まれるのか
なぜ“帰れなさ”が漂うのか
が、かなり立体的に見えてくるかもしれません。
横須賀、三浦半島、城ヶ島、観音崎、浦賀、久里浜、軍港文化、半島感覚をキーワードに20冊を選んでみました。




横須賀・三浦半島を感じる文学20選

「 海に生くる人々」 葉山嘉樹
三浦半島文学の核心級。海=美ではなく、労働、危険、生活。“身体で海を生きる文学”。

「浬」 三島由紀夫
海辺と身体性。三浦半島的な「海の極限感覚」が強い。

「潮騒」 三島由紀夫
舞台は伊勢ですが、三浦・城ヶ島感覚にかなり近いとも言えます。海、労働、若い身体、共同体。

「午後の曳航」 三島由紀夫
港町文学として極めて重要。横須賀的な、「海=外部世界」の感覚が濃い。

「武蔵野夫人」 大岡昇平
直接三浦ではないですが、戦後神奈川圏の空気を理解することができるでしょう。

「野火」 大岡昇平
横須賀軍港文化へ接続可能。“国家と身体”というテーマ。横須賀を歩くと急に刺さる。

「俘虜記」 大岡昇平
軍港都市を読む感覚に近い。

「 坂の上の雲」 司馬遼太郎
横須賀海軍史を読むなら重要。近代日本と海。浦賀・横須賀の意味が変わる。

「戦艦大和ノ最期」 吉田満
海軍都市の精神性。横須賀を「観光」で終わらせなくなる。

「きけ わだつみのこえ」 日本戦没学生記念会
横須賀・久里浜の風景が変わるタイプの本。

「海辺のカフカ」村上春樹
場所は違いますが、“海辺=境界”という現代的感覚が三浦半島に近い。

「岬」 中上健次
半島・岬・終端感。かなり三浦的。

「限りなく透明に近いブルー」 村上龍
東京福生基地の文化ですが、横須賀の米軍文化圏と非常に近い。戦後神奈川の「基地と若者」の空気。

「69 sixty nine」 村上龍
基地都市文化理解。横須賀感覚へかなり接続。

「横須賀ストーリー」 山口百恵
文学ではないですが、横須賀感覚の重要資料。“港町の終末感”。

「 ヨコスカ・ブルース」 山崎洋子
横須賀夜文学。米軍港町の湿度。

「火垂るの墓」 野坂昭如
神戸が舞台ですが、港湾都市と戦争感覚。
横須賀読みに接続可能。

「亡国のイージス」 福井晴敏
現代横須賀文学として重要。海上自衛隊、国家、海。

「終戦のローレライ」 福井晴敏
海軍国家の記憶。横須賀の“海の重さ”が見える。

「よこすか海軍カレー物語」 横須賀海軍文化会
これは半分文化論ですが、横須賀を読む入口として面白い。軍港文化が、生活文化へ転化している。

番外編
「嫉妬」 森瑤子
相模湾に面した別荘文化。どちらかというと逗子葉山的

喜多嶋隆の2作品
「ヨコスカガールに伝言」
「ポニーテールは振り向かない」 
共に米軍基地あってのストーリー仕立て





いいなと思ったら応援しよう!