自分が使いたいプロダクトから顧客が使いたいプロダクトへ。リクルートのプロダクト責任者を経て「生成AI時代に成し遂げたい挑戦」/PMM嶋大介
ストックマークMember Interview、今回はPMMの嶋大介さんです。
「自分が心から『これを使いたい』と思えるサービスを開発し、世に広めたい」」という視点から、一歩進んで「顧客のユースケースに極限までフィットさせる」プロダクトこそが、世の中に真の価値をもたらす。 そう語るのは、ストックマークPMMの嶋大介さん。学生時代は理系で、ファーストキャリアはエンジニアだった嶋さんが、なぜ今ストックマークでPMMの道を選んだのでしょうか。今回は、その挑戦のストーリーに迫ります。
嶋大介さん プロフィール
嶋大介/Aconnect Product Marketing Manager
上智大学大学院電気・電子情報工学修士。卒業後、日本IBM、日立コンサルティングにて複数の大手顧客の基幹システム刷新プロジェクトにシステムエンジニア、コンサルタントとして従事。その後、リクルートに入社し、サービス業向けSaaS事業の立ち上げPJに参画。事業開発担当、セールス担当、マーケティング担当、PdM、事業企画など幅広い経験を経て、プロダクト責任者としてプロダクトマネジメント全般に責任を持つ。2025年にストックマークが掲げるEKP構想とLLM技術、そして同社で働く人に魅かれてPMMとして入社。現在に至る。幅広い職種と事業ステージ変化の経験に基づく事業の全体感を持った推進マネジメントが強み。
「テクノロジーの時代が必ず来る」と信じ、理系の道に進む
Q1. 嶋さんはストックマークではPMMとしてご活躍されていますが、元々は理系だったのですね!キャリアの始まりについて教えてください!
嶋: そうなんです。実は高校時代から、将来はITの道に進むと決めていました。高校3年生で文系か理系かを選択する時ってありますよね。その頃、今後の世の中の変化を考えると、「テクノロジーの時代が必ず来る。ましてや衰退するなんて絶対にない」と強く思っていました。
そこで理系の大学、大学院と進んだんです。大学時代は情報工学でニューラルネットワークの研究をしていました。ノードの配置やパラメーターの調整など、地道な研究開発をずっと行っていましたね。子どもの頃、LEGOを組み立てて一人で遊ぶのが好きだったこともあり、一人でコツコツ作業するのも苦ではありませんでした。当時はパソコンで学習させていたので、結果が出るまで数時間も待つことがありましたね。その時は「ニューラルネットワークの研究が、将来の仕事で役に立つことはないだろう」と思っていました(笑)。
ただ、今では過去にニューラルネットワークの研究をしてきた経験が、LLM(大規模言語モデル)の構造を直観的に理解するのに役立っているのかもしれません。本当に不思議な縁だと感じています。

Q2. 大学院の研究が今に繋がっているのは運命的ですね!その後、就職では外資系IT企業に行かれたとのことですが、当時のインフラエンジニアとしての仕事はいかがでしたか?
嶋: 就職活動では、自分の成長軸とテクノロジーへの興味から、外資系のIT企業に行きたいと考えていました。そこで出会ったのがIBMだったんです。配属されたのはインフラエンジニアで、企業の基盤を支える重要な役割でした。OSやミドルウェア、特に監視製品の専門性を高めていきましたね。
当時の仕事は、地道ながらも高度な技術と緻密な計画性が求められました。システムが安定稼働するのが当たり前という世界で、ミスは許されず、複数のプロジェクトを掛け持ちしながら毎日終電で帰り、始発で会社に向かう、ぐっすり眠ってしまわないよう、座ったまま仮眠を取る。そんな日々でした。チームリーダーも任され、技術とマネジメントの両面で経験を積んでいきました。
しかし、システムの安定稼働の先に、お客様のビジネスや社会にどう貢献しているのか、実感が掴みにくいという思いが芽生え始めたんです。もっと直接的にビジネスへの影響が見たいという思いが強くなり、新たな道を探し始めました。
技術がビジネスを動かす瞬間を目の当たりにしたコンサルティング会社での経験
Q3. その後は様々な選択肢の中でITコンサルティングを選ばれたのですね。どのような経験を得られたのでそうか?
嶋: ええ、そうなんです。お客様と直接向き合い、ビジネス課題を解決したいという思いから、コンサルタントの道を選び、日立コンサルティングに入社しました。ここでは、ITインフラの知見を活かして業務コンサルタントとして働きました。お客様の業務を深く理解し、基幹システムの刷新を支援する中で、技術がビジネスを動かす瞬間を目の当たりにできたのは大きな喜びでしたね。
お客様の課題を解決して感謝されることは、想像以上に大きな充足感を与えてくれました。深夜まで働くこともありましたが、仲間との一体感もあって、まるで青春時代のような日々でした。この経験を通じて、「お客様に貢献していく楽しさ」を深く実感できたのだと思います。
リクルートで新規事業の立ち上げからプロダクト責任者へ
Q4. 日立コンサルティングでの充実した日々をお伺いしていると、とてもマッチしていたようですが、リクルートへの転職を決意されたのはなぜでしょうか?
嶋: コンサルタントとしての仕事は充実していましたし、今でも一番得意で向いてる仕事だったんじゃないかと思っています(笑)。ただ、次第に「人のビジネスを助けるだけでなく、自分自身でゼロからサービスを立ち上げ、世の中に提供したい」という強い思いが芽生えたんです。その想いに突き動かされて、リクルートジョブズ(現リクルート)へ転職しました。
私が求めていたのは、新規事業の立ち上げにファーストメンバーとして参画できることでした。リクルートは事業のスピードが速く、且つ、事業に芽があれば大きな投資も受けられる印象がありました。しかもチームが小さく、事業を推進するための機能、お金の流れの全体像が見渡しやすい新規事業への配属が確定していたので、まさに自分が求めていた環境だったんです。リクルートでの8年間は、まさに熱狂と挑戦の連続でした。「Airシフト」と「ジョブクイッカー」という2つの新規事業に同時に携わり、事業企画から開発、営業、マーケティング、プロダクトマネジメント、そしてプロダクト責任者として全体の推進まで、あらゆる役割を経験しました。

今後10年のキャリアを歩む上で、全ての条件が合致したストックマークへの転職
Q5. リクルートで多くの実績を残された中で、ストックマークへの転職を決意された理由は何でしょうか?
嶋: 40歳を目前にした時、「体力的に無理が効く残されたキャリアの10年」を悔いなく生きるためには何をするべきか、深く考えました。その中で、特に重要だと感じた点が以下の4つです。
「効率化ではなく、付加価値の高いものを生み出し、高く売れることを支援をするサービス」に携わること
「製造業」に貢献すること
「一世一代のビッグウェーブである生成AI」に携われること
「自分が当事者として心から『これを使いたい』と思えるサービス」に携わること
これら全てを満たしていたのが、ストックマークのAconnectでした。
まず、「付加価値の高いものを生み出し、高く売る」ことで日本を元気にしたい思っていました。ビジネスで利益を最大化するには、高く売るか、コストを減らすかの2つの方法があります。今までは顧客の業務効率化やコスト削減を支援するサービスに携わってきましたが、今後は付加価値の高い、高く売れるものづくりを支援するプロダクトに携わりたいと考えていました。
次に、自分が携わるならば、日本のGDPを高めるサービスに貢献したいと考えていました。そこで目をつけたのが製造業です。日本の製造業にはかつて世界を席巻した高い技術力があり、大きな可能性がある一方で、今では国際競争の中で遅れを取ってしまっている部分もあります。製造業のポテンシャルをテクノロジーで最大化するようなプロダクトに携わりたいと考えていました。
3つ目は生成AIです。ちょうど転職活動をしていた頃、時代の流れもあり、生成AIに強い関心を持ちました。僕にとって生成AIは、2000年前後のインターネット以来の「ビッグウェーブ」なんです。この波に乗らずに人生を終えたら、きっと後悔するだろうと。一世一代のお祭りをしている生成AIの市場においてできる限り前の方で踊りたい。たとえ失敗したとしても、全力で踊りきった自分を誇りに思えるはずだ、そんな思いがありました。ストックマークは、日本では珍しくLLMを自社で開発している会社です。またLLMを用いたSaaSプロダクトを提供しています。「自社で莫大な投資をして、LLMを構築するなんて、他のAIスタートアップとは気合が違うな」と思っていましたね。
そして何より、次のキャリアを考える時、自分が当事者として心から「これを使いたい」と思えるサービスに携わりたいと思っていました。ストックマークが展開するAconnectは製造業を主軸としていますが、研究開発や事業開発など、商品や事業を生み出す企画者向けのプロダクトなんです。元々自分が企画側の人間だったので、「企画をする人が本当に欲しいと思うSaaS」を作ることにワクワクしました。ストックマークであれば、自分が求めるチャレンジができそうだと感じたんです。
さらに付け加えるならば、ストックマークの人たちとの相性がとても良かったことも大きいです。実は当時、PMMの募集枠はなかったそうですが、選考を通じて意気投合し、採用が決定したんです。特にプロダクト責任者の田中さんとの面接では、「これほど波長が合う相手がいるのか」と感動しました。形式ばった面接ではなく、深く本質的な議論ができたんです。この会社であれば、自分がフィットできると感じました。
全ての条件が揃った会社がストックマークだったので、正直驚きました。他の選択肢が頭をよぎったこともありますが、考えれば考えるほど「自分が次行くべき場所はストックマークだ」と思えたのです。

「顧客のユースケースに極限までフィットさせる」プロダクトを提供してこそ、世の中に価値がある
Q6. 「Aconnectを自分が一番使いたいサービスにする」というビジョンから、「顧客が使いたいプロダクトにする」という方向へ転換されたのですね。ストックマークに入社されてからの挑戦について教えてください!
嶋: そうなんです。実は「自分が当事者として心から『これを使いたい』と思えるサービス」を開発することを目指すと、かえって落とし穴に陥ってしまうのではないかと思ってきました(笑)。本質的にPMMに求められているのは、自分が使いたいサービスを作ることではなく、お客様が本当に欲しいサービスを作ること。「顧客のユースケースに極限までフィットさせる」プロダクトを提供してこそ、世の中に価値があります。
PMMや事業開発のようなITスタートアップの企画者が欲しい汎用的な生成AIサービスは、ChatGPTやGeminiが作っていくでしょう。そうではなく、私たちのお客様である製造業のエンタープライズ顧客の業務プロセスに根ざし、密着したサービスを作っていく方向に舵を切ることにしました。生成AIという大海原で、Aconnectが確固たる存在感を放つために、お客様に寄り添い、本当に求められる価値を追求していきます。
しかし、Aconnectが「顧客のユースケースに極限までフィットさせる」プロダクトになるまでは、まだ二合目くらいのところにいると思っています。ストックマークのエンジニアは優秀で、AI技術と機能開発のスピードはとても速いですが、まだまだ進化していきたいですね。もっともっと早くしたいです。

生成AIが進化してきたことによって、業務が高度化され、一人の人が出せる価値も高まってきたと感じています。作業的な部分はAIが代替してくれるようになってきたので、企画の精度を高めて、少ない人数でも高い顧客価値を生み出せるような組織を作りたいですね。
まず1年後には、今取り組んでいる特許侵害調査や技術テーマ探索のAIエージェントから展開し、必要なAIエージェントを取り揃えていきたいと考えています。機能開発するためのディスカバリーもまだまだ足りないですし、機能自体も足りません。最近は生成AIが当たり前になってきていて、お客様の中でもGPTやGeminiを使うようになっています。日本の製造業のエンタープライズのお客様であれば、世の中の汎用的な生成AIよりもAconnectを使ってもらえるようにしないといけない、まだその段階は実現できていないと捉えています。

世に何の価値を出したか」に、ただひたすらフォーカスできる人と働きたい
Q7. 今後のプロダクトを進化が楽しみですね!新しい仲間として嶋さんが一緒に働きたいと考える人はどういった方ですか?
嶋: 僕が本当に一緒に働きたいのは、「世に何の価値を出したか」に、ただひたすらフォーカスできる人です。自分の仕事がなくなってもいい、事業の成長や、自分が心から好きだと思えるプロダクトの発展のために、フルで頭を使い、全身全霊を傾けられる人。そんな「邪念」のない、純粋な探求心を持つ人を待っています。
「30歳を過ぎると他人の力では人は変われない。でも、自分自身が気づいて変わろうと決心すれば変わることは可能だ」と、私は経験から学びました。だから、自己変革への強い意志を持ち、本質を追求できる方に来ていただきたいですね。
苦しい局面でも、それを「楽しい」と思える人。そして、誰よりも「世の中を良くしたい」という情熱を燃やせる人。そんな仲間たちと、AIの最前線で、共に未来を創造したいと思っています。そのためには人数ではなく、一人ひとりの戦闘力が高い、強い仲間が必要です。この生成AI時代に挑戦していきたい方は、ぜひストックマークで一緒にやりましょう!

嶋さん、ありがとうございました!
