【シナリオライター30人に聞いた!】 好きなホラー作品
みなさん、こんにちは! 広報の大久保です。
ストーリーノートに在籍するシナリオライター約30名に聞く、【シナリオライター30人に聞いた!】シリーズ!
今回はハロウィーンの特別企画です!
ハロウィーンといえばオバケ、オバケといえばホラー……ということで、今回は『好きなホラー作品』について聞いてみました。
作品の紹介に入る前に、まずはストーリーノートのシナリオライターたちのホラー耐性を大調査!
果たしてその結果は……?

なんと、ホラー作品は「普通」が21.4%、「好き」が35.7%、そして「実は苦手」が42.9%という結果に……!
『幽拐シリーズ』や『事故物件鑑定士試験』などに関わるシナリオライターたちなので、ホラーに強い方が多いのかと思いきや、意外にも「実は苦手」という方が最多でした。
もしかするとホラーが苦手だからこそ、「何が怖いのか」「どうすれば怖くなるのか」を人一倍深く理解しているのかもしれません。だからこそ、心に刺さるような恐怖表現が生まれるのでは……そんなことを感じさせる結果でした。
……それでは、いよいよ本題へ。
約30人のシナリオライターたちは、一体どんなホラー作品が好きなのでしょうか? 今回は、6部門にわけて作品をご紹介します。
なお、本企画における『ホラー』に明確な定義は設けておりません。
全身が凍りつくような恐怖の物語から、心が温かくなるような“すこしふしぎ”な物語まで、さまざまな作品を取り上げています。
マンガ部門

『青野くんに触りたいから死にたい』
絵自体が怖いというより、展開でぞっとさせてくることも多くて面白い! また、幽霊のルールを探っていく謎解き感も面白い!
『裏バイト:逃亡禁止』
怖さと面白さのバランスが絶妙!
登場する怪異もオリジナリティがあって、読んでるうちに「次は何が起こるの…?」とページをめくる手が止まらなくなります。読む側を物語の深みに引き込む力がとにかく強くて、気づけばどっぷりハマっていました。
『つれないほど青くてあざといくらいに赤い』
ホラーラブロマンス…なのか…? 連載中は、美しき怪異に恋してしまった人間と、その人間にほだされてしまった怪異との恋の行方から目が離せませんでした。
『コワい話は≠くだけで』
漫画というメディアならではの物語に驚かされました。リアルとフィクションの境目が徐々に崩れていく感覚が最高です。
『寄生獣』
ホラーに分類していいかわかりませんが…テーマ設定の骨太さと、最後まで軸がぶれない話運び、何度読んでも面白い。
『営繕かるかや怪異譚(加藤和恵/原作:小野不由美)』
一流漫画家×一流小説家のタッグが生み出すホラーの暴力。「家」にまつわる怪異を紐解くホラー短編集で、一巻完結なのに読後の満足感は随一。
以上6作品をご紹介しました。
漫画ならではの表現や、視覚的に強く訴えかける演出が光る作品が多く、短編集的な構成の作品も人気でした。このほかにも『後遺症ラジオ』『都市伝説先輩』『ラヴクラフト傑作集』などが選ばれており、ジャンルやテイストの幅広さが印象的です。
ゲーム部門

『パラノマサイト』
群像劇と、ゲームならではギミックが面白かった。ホラーは苦手だけど、これだけは自分でやってよかったな~と思う。
社内の基礎教養作品としてプレイしました。ホラー要素だけでなく、異能力バトル(?)としても面白かったです。絶対に呪詛珠を使いたくなるはず……!
怪異を見つける/回避する体験のドキドキ&ゾワゾワがたまらない
まさに「こわおもしろい」!
とにかくキャラクターが魅力的&シナリオが面白くて、一晩で遊びきってしまいました
『恐怖の森』
ホラーゲームはほとんど遊ばないため、友人とギャアギャア言いながら遊んだのが楽しかった……というのが選出理由です。内容は本当に怖い。音もなくにじり寄って来る女の顔がとにかく怖い。女の顔が暗闇に浮かび上がっているのも怖い。現実でふと振り返れば、暗闇に女の顔が浮かび上がっているのではないか、というあらぬ想像が掻き立てられて怖い。思い出したら怖くなってきました。今日の夜トイレ行けるかな……。
『サイレントヒル』シリーズ
ホラーというジャンルに限らず、ゲーム全体で見ても最高のシナリオだと思います!(サイレントヒル2)
まだ序盤までしかやってませんが、雰囲気が好きだからです!
あと、キツネ男がメロいと聞いて……(サイレントヒルf)
『Ib』
絵画の世界観やキャラクター同士の関係性がいい。どの分岐も好き。
「忘れられた肖像」と「ようこそゲルテナの世界へ」というエンディングが特に好きです。
今の自分の「好き」を形づくった作品のひとつ。
物語がとても好きな作品です。リメイクも出ていて、長く愛されているホラーゲームだと思います。
独特の世界観と、登場人物の関係性が尊い!
『零 紅い蝶/眞紅の蝶』
真相が断片的に明らかになっていく物語構造と、スリル溢れるゲームシステムに夢中になりました。
『SIREN』
昔の作品ならではの画像の荒さ、超難易度ステージと群像劇構成、個性豊かなキャラとキショい敵、救いのない物語、音楽、放送中止になったCM、どれをとってもMVP。
『Bloodborne』
ダークソウル系の高難易度アクションと、ビジュアルやサウンドのゾクゾクするホラー(クトゥルフ系)の相性がばっちりで、美しく恐ろしい世界観にどっぷり浸れます。
ゲームになると恐怖対象に殺意を抱いてしまうため、純粋にホラーを楽しむことが難しいと感じることが多い私ですが、この作品は殺意と恐怖を両立できるビジュアル狂気系なので好きでした。主人公が一番怖いのも気に入っています。
『夜廻』
かわいいイラストに惹かれ、初っ端に犬が死んだことに絶句したことを今でも覚えています。おばけにそんなに恐怖したわけではないのですが、PLが操る子供が書くイラストや、夜の町を歩き回る非日常に怖さを覚えました。可愛いのに怖い。でも可愛いから最後までいける……。 おばけのデザインも、恐ろしいけどすごくいいデザインをしており、おばけに近づくと心臓のドクドクしている音や画面が、本当に息をひそめている感じがしてよかったです。
以上8作品をご紹介しました。
『アリス マッドネス リターンズ』や『サブノーティカ』など、コンシューマーゲームからフリーゲームまで、過去と現在の名作が数多く集まったこの部門は、どれを取り上げるか本当に迷いました。それだけ多くの人の心に残る作品があるなんて、本当に素敵なことですね!
映画部門

『来る』
和製ホラー版アベンジャーズ。
全国各地から結集する霊媒師、除霊師、神職の面々vs最強の霊の激闘は必見。
キャストもめちゃくちゃ豪華です。
やはり後半の除霊師アベンジャーズが集まってくるくだりがワクワクして面白かったです。前半の妻夫木夫妻の結婚生活の空虚さとかも見ていて好きでした。
オカルトオタクなので、後半の除霊アベンジャーズのバリエーションにテンションが上がるため。
『ノロイ』
学生時代、友人とみたときに衝撃を受けました。「モキュメンタリー」という言葉を知らないうちに観てほしい作品です。
『呪詛』
とにかく怖かった……。映画終盤の"とある仕掛け"が衝撃的すぎて忘れられません。様々なジャンルの恐怖が入り混じった、宝箱のような作品です。
『沈黙-サイレンス-』
ホラー映画じゃないのに、どんなホラー映画よりも恐ろしい。名監督スコセッシがじっくりコトコト《最悪》を煮詰めた最悪で最高の映画体験。
以上4作品をご紹介しました。
シナリオに加え、視覚と聴覚を支配する映画は、まさにホラーとの相性抜群! 幽霊が登場する王道ホラーから、人間の内面に潜む恐怖を描いた作品まで、幅広いジャンルの映画が集まりました。ほかにも、『ミッドサマー』『仄暗い水の底から』『シックスセンス』など強烈なインパクトを残す名作が挙がりました。
小説部門

『近畿地方のある場所について』
モキュメンタリーにハマったきっかけです。
もしかしたらこれは現実の出来事かもしれないと思わせる表現技法がすごすぎるため
『ほうかごがかり』
学校の七不思議がテーマとなっている学校ホラー。
学校ごとに語られる七不思議が違うように、本作の主人公たちは怪談になる前の名前も持たない怪談の雛「名無不思議」を記録することで立ち向かう。
といった内容なのですが、記録することで不確かな存在を枠に押し込めて制限を設ける。だけど、記録されることで不確かな存在は確かな形を持ち、名無不思議は力をつける。という諸刃の剣の設定が秀逸だなと感動しました。
記録しないと理不尽に死に、記録すれば強くなる。どうして主人公たちが怪談に喰われるのかの、理不尽だけど理不尽じゃない描写に思わず一気買いしました。
舞台が小学校なので、私が小学生の時にこの本読んでいたら作者の事を恨みます。不登校になる自信があります。怖かったけど、面白かったです。
『アバター』
読んだ当時、自分がアバター系のコミュニティサイトにハマっていたのもあり、ゾっとする内容でした。突飛な内容ですが印象深い作品です。
『忌録: document X』
モキュメンタリ―ホラー小説では一番怖いかもしれません。4つの短編が収録されているのですが、中でも「みさき」「光子菩薩」が大好きです。
以上4作品をご紹介しました。
文章だけだからこそ、恐怖がより深く掻き立てられる……そんな感覚を味わえるのが小説の魅力です。このほかにも『独白するユニバーサル横メルカトル』や『魍魎の匣』『瓶詰地獄』など、読む側が物語に取り込まれてしまいそうな作品も挙げられていました。
ちなみに……今回ご紹介した『近畿地方のある場所について』には、映画版と「第四境界」とのコラボ作品『503号室の郵便物』があるのをご存じでしたか? まるで自分がその世界の一員になったかのような没入感を、ぜひ体験してみてください。
アニメ部門

『ひぐらしのなく頃に』
序盤の理不尽さが好きです!
何が起こっているのかわからないまま悲惨な展開を見せられ続け、視聴者が作品内のキャラクターと同じ体験をするという構図が素晴らしく、ようやく展開がわかったあとはもうストーリーの虜になっていました!
(「サイレントヒルf」も少し似た構図となっており、こちらもストーリーの虜になっていました!)
見始めたらとまらない、ヒキの強い展開。キャラの可愛さと外連味とのギャップがあってとてもいい。
『怪 〜ayakashi〜(化け猫)』『モノノ怪』
アニメなのにあの質感、ビジュアルが新鮮で驚きました。薬売りのキャラもいい。怪異は強くて強大で、怪異になった理由があるというのも好みでした。人生の中で勉強しなきゃいけない時期だったのですが後続のモノノ怪だけは毎週観ていたのを覚えています。
絵が美しい。
『パーフェクトブルー』
ヒロインの追い詰められっぷりに思わず目を背けたくなります。
以上3作品をご紹介しました。
アニメーションとホラー表現はぴたりと噛み合うと、恐怖を何倍にも引き立ててくれる気がします。ほかにも、『Another』『xxxHOLiC』『がっこうぐらし!』といった作品にも票が集まりました。
その他部門

『SILENT HILL f 残置物展』(体験型ホラー)
SILENT HILL シリーズ未履修の友人と一緒に遊びました(私も未履修です)。ヒントを見てもクリアまでに4時間かかりました。む、難しい…!
テキストが主で急にビクッとさせる要素などはなかったので、ホラーが苦手な人にもオススメです。淡々とした文章から少女たちの恐怖や絶望がじわじわと伝わってきて、思わず読みいってしまいました。本編も遊びたいなと思いました!
『奇譚士にんぎょのショート動画』(YouTube)
じわじわと這ってくるような悍ましさがスナック感覚で味わえるため
『お化け屋敷』
お化け屋敷は苦手ですが怖いもの見たさで入りたくなっちゃう。でも誰かと一緒じゃないと無理です。
お化け屋敷やホラーアトラクションの一番を決めることはできません…みんなもホラーを体験しよう! (「呪いの契り帯」「マダム・ルクレールの交霊会」「恐怖の首すじ理髪店」「突撃!福島テレビの心霊現象を追え!!」「心斎橋ゾンビホラーハウス ~P氏の呪物コレクション~」「BIOHAZARD~邪悪の館~」)
『お笑いホラー』
笑いも恐怖も日常からの小さなズレが根源にあると思うのですが、日常を原点Oとしたときのマイナスとプラスの間を高速で行き来する感覚がたまらないです。(「ダンボくん」・「気づいて」・「妻へのプレゼント」・「採集」・「ルスデン」・「紙媒体」)
これを超えるホラー体験って、もう一生できないんじゃないかと思ってます。笑うことが怖くなる、あまりにも強烈な体験でした。(Aマッソ単独ライブ「滑稽」)
以上4点をご紹介しました。
その他部門には、体験型のホラーや一風変わった切り口のホラー作品も多く集まりました。また心霊検証チャンネルの『オウマガトキFILM』や『怪談 赤札人形』などにも票が入り、ジャンルの広がりを感じられる結果となりました。
いかがでしたか?
みなさんのお気に入りの作品や、気になる作品は見つかりましたでしょうか? ホラー好きの私は全部に触れてみたくなってしまいました。新たな恐怖との出会いに、期待が高まります……!
今回ご紹介した作品以外にも、魅力的なホラー作品が数多く挙がっていました。本当はすべて紹介したかったのですが、そうすると文字数がとんでもないことになってしまうため……泣く泣く、私の判断で厳選してお届けしました。
みなさんの“好きなホラー作品”は何ですか? よければ、公式Xのリプライやコメントでぜひ教えてくださいませ!
【シナリオライター30人に聞いた!】シリーズは、今後も実施していく予定です。過去回も順次追加予定ですので、ぜひお楽しみに!
【シナリオライター30人に聞いた!】好きなジブリ作品
【シナリオライター30人に聞いた!】好きなピクサー作品
それではみなさま、楽しいハロウィーンを!
以上
