【小説】Lv24 伝説の人 フジータ様|先生、冒険の続きを。~31年目のサンスーファンタジー~|第3章 ユーチ覚醒 編
【ここまでのお話】
Lv24 伝説の人 フジータ様
傷だらけの体で、よしきちは
本当のヨンヨン王の遺言に従い、
ついに南の洞窟へとたどり着いた。
薄暗い洞窟の奥へ進むと、
そこには、どこか見覚えのある、
心のきれいな子どもの
『アベベ』と『マオン』
が待っていた。


二人の案内によって、
洞窟のさらに最深部へと
足を踏み入れたよしきちの前に、
ついにその姿が現れる。
『伝説の人 フジータ様』

本当によく似ている。
白黒のプリントの中に描かれたその姿は、
僕の小3の担任であり、大ベテランの、
あの「ふじた先生」そのものだった。
フジータ様もまた、
新しい勇者がここにやってくるのを、
心から待っていたんだ。
厳かな空気が満ちる中、
フジータ様は静かに口を開き、
この世界の誰も知らなかった
『驚愕の真実』
を話し始めた。
その昔、この世を支配しようとした
『魔王サンスー』。
そのサンスーに、たった一人で立ち向かい、
世界を救った勇者の名前が『よしきち』。
その後、地底に身を隠したサンスーが遺した子どもが、
今再び世界を支配しようとしているサンスーンである。
さらに魔王サンスーンの下には、
『サンスー族 四天王』がいる。
ケイサーン
ヒョウ
ズケイン
ヘクトアール
よしきちは息を呑んだ。
自分は、かつての伝説の勇者の
名前を継ぐ者だったことを知って。
フジータ様の話は、
さらに核心へと迫っていく。
サンスー族への対抗策は、
『心のきれいな子どものボール』
を集めるしかない。
一つ一つボールをはめていきなさい。
あまりの脅威に戸惑うよしきちに、
フジータ様は、ひとつの輝くアイテムを
差し出した。
よしきちは、
『ボールカプセル』をもらった。
四天王。 あのヨンヨン城の奥で、
僕たちに圧倒的な絶望を植え付けた、
あの恐ろしい『ケイサーン』クラスの
化け物が、あっちの世界には
あと3体もいる。
そうか。
サンスー族を倒すためには、
よしきち一人だけの力じゃ
絶対に足りないんだ。
クラスの仲間たち、
全員の力が必要なんだ。
10歳の僕は、現実世界の机の上で、
先生のプリントの真意を悟り、
ハッと目を見開いた。
先生のプリントの中で、僕たちの名前が
ついたキャラクターが暮らしている理由。
それは、
このサンスーの闇(勉強の壁)を
突破するためには、
4年4組の33人全員が協力し、
立ち向かわなきゃいけないんだという、
先生からの命がけのメッセージだったんだ。
フジータ様が力強く、
「ワーリー国に迎え!
ケイサーンが暴れている。」
そして、フジータ様は、
ケイサーンを倒すため、
よしきちに修行をつけた。
伝説の人 フジータ様による、
血の滲むような猛修行が始まったんだ。

「家にも外履きで
上がるのかぁぁぁ!!!!!」
と怒鳴られたあの日と同じような、
厳しくも深い愛に満ちた修行。
すべての修行を終えたとき、
よしきちは一回り大きな強さを
身にまとっていた。
修行を終えて、フジータ様の声に導かれ、
よしきちはワーリー国に向かった。
勇者よしきちは、
四天王ケイサーンが待ち受ける決戦の地、
ワーリー国へと走り出した!
その頃、現実世界のユーチは!
よしきちは、ボールカプセル
を手に入れた!
Lv24:伝説の人 フジータ様 完/Lv25へ続く
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