スーツ屋が断捨離しても、スーツは残ってしまった
この夏、引っ越しを機に、モノだらけの部屋をかなり思い切った断捨離をしました。
まずは、場所を取っている割にあまり見なくなったテレビを廃棄。
そして、テレビの横のオーディオシステム。
ストリーミングしか聴かなくなった今、大量のCDとデカいスピーカーやアンプは、ほぼオブジェ状態。
残したい音源はデータ化し、コンパクトなBluetoothスピーカーに。
そして、本。これも場所を取っていました。
電子書籍より本派の私の本棚は、周辺に横積みするくらい納まっていません。
一冊ずつ取り出し、半分以上を処分しました。
ただ、「こんな本もあったのか」と片付けているのか、読書をしているのか分からなくなり、なかなか作業が進みません(汗)
テレビ、音楽、本の断捨離で大きな三つのラックが一か所に。スペースが4分の1くらいになりすっきり!
しかも厳選された本当に必要なモノだけ残り、使用頻度は上がるという不思議な感覚を覚えました。

次に商売道具である衣類関係。
靴はかなり整理しました。
特に10年~15年前頃によく履いていたロングノーズの靴を一気に手放しました。
当時は細身のスーツやジャケパンに、ロングノーズのライトブラウンやキャメルなど、明るい色も多く持っていました。
しかし今あらためて見ると、どうしても履く気になれません。
一方、その流行より前から持っていた英国調の靴は残りました。
ダークブラウンのストレートチップやUチップなど、丸みのある落ち着いた木型の靴です。出番を失った時期もありましたが、今では完全に復活しています。

そして、肝心のスーツです。
私は仕事柄、お客様に、
「洋服にも寿命があります」
「着なくなったスーツは整理しましょう」
などとお伝えしています。
ところが、自分のスーツとなると、ほとんど捨てられませんでした(汗)
先日もnoteでエラそうに”スーツの寿命”を語っていたにも関わらず…申し訳ないです。

ただ、一応理由があります。というか言い訳を……
残したスーツは、生地、デザイン、サイズのいずれも、流行に振り回されないものばかり。
時代に合わせて微調整はしますが、一目で何年頃のスーツか分かるような作り方は避けています。
もちろん、仕事上、トレンド性の高いスーツやジャケットも仕立てますが、それらは短期間で手放しています。役目の終わりが分かりやすいので。
しかし、定番のスーツは、
傷みがなくまだ着られる。
今着ても古くない。
生地にも思い入れがある。
そう考えているうちに、結局クローゼットに残ります。
今回の断捨離で、使わないものが減り、残したものを以前より使うようになりました。
物が絞られることで、本当に必要なものが洗い出される感覚もあります。
「いつか使うかも」「後悔するかも」と思っても、思い切って断捨離するとそれはそれで何とかなりますし、未練も残りません。
ただし、クローゼットだけは、ほとんど変わっていません。
流行に左右されないスーツと言えば聞こえはいいですが……結局私は断捨離できない人間でした。
