「等身大の創業」に大切な3つのこと
我がまち三鷹にて、セミナー登壇をしてきました。年間通じて開催されている創業・企業セミナーというシリーズの中で、「事業計画策定」をテーマに、2コマ。
第一回は事業設計編。想いから商いに変換することに必要なことは何か
第二回は収支計画編。もうかるかどうか。試算するときのポイントは何か
一部、時間の都合上じゅうぶんに伝えきれなかったこともあり、改めて、方法論というよりも心がけで大切だと思うことを、残しておこう。
1.「等身大の創業」で事業計画を作る意味
事業計画といっても、これまでいろいろな場面でいろいろな種類の事業計画を見てきた。
中小企業を支援する金融機関として、厳しい資金繰りの会社の再生を考える事業計画や、新規性の高い取り組みの事業計画。
コンサルティング会社に転職してからは、基本的に上場企業がお客様のことが多く、企業合併の局面につくる計画(もはや事業計画というのか微妙w)、よりベンチャーに近い取り組みの事業計画を、見るだけではなく一緒に作るお手伝いをしたり、コロナを経てDXを中心に据えた事業計画を考えたり。役員候補を育成する際に彼らに視座の高さを学んでもらう意味も含めた事業計画策定なんかも。
独立して中小企業診断士としての帽子をかぶって仕事をしはじめたときは、補助金申請のための事業計画策定支援を数多くご支援してきた。
今書いただけでも、策定主体・目的が4~5種類あって、それぞれ事情や目的が違う。
だから、兼業や副業を含め、いわゆるSOHOみたいな、スモールビジネスで創業したいんです、というひとには、そういうひとの目的や規模感にあった事業計画策定のポイントがあるはず。そこを押さえずにYouTubeや書籍で「事業計画」と名のつくコンテンツを見漁ると、方向性を見誤る。

では、創業者がなんで事業計画を作るのか。作るといいのか。
ひとつは、「実現」に近づくから。考えているだけでは前に進まない。だから言語化することで、自分の考えていること、やるべきことが明確になる。
ふたつめに、「継続」するビジネスを考えられるようになるから。想い先行だと、ともするとボランティアや一発花火になりかねない。でも、身の丈の創業をしたいなとおもっているひとは、ライフワークとして考えていることが多い。だったら、ちゃんとニーズがあるかとか、しっかり事業が続けられるだけのお金が得られるかを設計しなくちゃいけない。
みっつめに、「仲間」づくり。これは、実現にも継続にも効いてくる要素。助けてくれるひとや協力してくれるひとがいると、実現確率・継続確率があがる。仲間とは、お金を借りるときは金融機関だし、実際に調達やノウハウ提供や手を動かしてくれる人材もそうだし、家族だって入るかもしれない。企業のように、誰かが主導する仕組みがあるわけじゃないからこそ、事業計画というひとに伝える資料を作って持って回ることで、理解・協力が得られる。

2.何をしたいか/何をすべきか
「想い」を「商い」に、と副題で銘打ったのだが、想いと商いの違いで分かりやすいことのひとつが「自分目線」から「顧客目線」だろう。あなたがやろうとしていることは、あなたは好きだったり得意だったり必要だと思っているかもしれない。でも、世の中が、顧客が、それを求めてなければ、買ってもらえない。
だから、何をしたいか、から、何をすべきか、を考える。顧客は何を望んでいるか。本当にそれは実現可能なのか。「何をすべきか」を要素分解すると、できるか/かてるか/もうかるか。これが事業計画を作りながら常に問うことで、金融機関時代も、コンサル時代も、診断士での補助金申請でも、基本的にはこの3つを問い続けながら計画をブラッシュアップする。
でもね。
等身大の創業を考えているひとは、ビジネスが成立することだけが目的じゃなくて、自分のやりたいことを実現する、いきがいを感じることが目的なはず。なのだけど、事業を立ち上げて進めていくと、仕事がなくなるのが怖くて、なんでも引き受けるようになって、忙しくなって、「あれ?なんでこれやってるんだっけ?」ってなることがままある。これは机上の空論ではなく、私自身の実体験として笑。
だから、「自分目線」から「顧客目線」なのではなくて、そのふたつをいつも行ったり来たりする。両方大事。

これがおさえられていないと、ビジネスは成立しても、その仕事がいきがいになっていない「ライスワーク」(メシを食うための仕事)になる。等身大の創業をしたい皆さんがしたいことは「ライフワーク」のはず。だから、自分目線も引き続き、大事にされますように。
3.できること/やりたいこと

さきほどの、何をしたいか、何をすべきかとも重なるところが大きいのだけど。事業計画を作っていくと、「これは難しいな」「もうちょっと勉強してからやろうかな」のように、だんだん、そぎ落とされていく。それ自体は実現可能性を高める健全な思考。なのだけど、ともすると、自分の大事な部分まで簡単に諦める思考に陥りかねない(これまた、少なくともここにn=1ですが経験者がいますw)。
だから、気を付けたいのは、やりたいことを安易に削がないこと。
1. やりたいことがあります!
↓
2. 自分にできることはこれだけあります!
↓
3. それ以外の自分ではできないことは、誰かで「補い」ます
このシンプルな発想が大事。

コーチングでいう「サボタージュ」にも通ずるところがある。やりたいことに対してブレーキをかけるような言葉。これを聞き入れてしまうと、骨抜きの事業計画になってしまう。(骨抜きというより魂抜きか…)
繰り返すけど、そぎ落とすのは大事。選択と集中は戦略の王道。でも、大事にすべきことを安易に諦めたり、先送りしないでね。というのは、いくら強調してもし過ぎることはない。
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はい、以上3つが大切なポイントでした!
今回の参加者のかたへ。もしこれを読んでいるひとがいたら、上記のページはちゃんと説明しきれてなかった気がするので(すみません…)、もしご質問や、上記以外でも聞きたいことがあれば資料最終ページに記載したメールアドレスからご連絡ください。
創業を検討しているすべてのかたへ。
少しでも考えるヒントになれば、とてもうれしいです。
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あとがき
とりあえず出す、の精神で、ここまで書いて、自分に湧いてきた思いを残しておきます。乱筆ご容赦ください笑
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創業を考えている方。その心意気やチャレンジ精神にまずは拍手!!!講師をやってはいるけれど、私だってまだ創業4年目のよちよち歩き。へこんだりなやんだりへばったり、でも、ときどきとってもうれしいことがあったり、助けてくれるひとがいたり、やっててほんとによかったなって感じる瞬間があったり。トータルで考えて、わたし自身に関しては、創業して良かったと思う。比べるというか、そうせざるをえなかったという気持ちの揺れ動きもあり。別に創業が絶対いいぞ!と万人に勧めるつもりはないけれど。
創業って、自分で責任を取らなくちゃいけなくて、それは仕事に対しても、巻き込む周りに対しても。それでも、なんか創業したいな、と思っているひとのワクワクだったり、衝動だったり、使命感だったりを、とっても応援したい。
まがりなりにもたくさんひとさまの事業を見させてもらえたり、首を突っ込んだりできるキャリアを歩んできたこと。そして、自分自身が創業して試行錯誤を続けていること。このふたつがあるからこそ力になれることがあるんじゃないかと思う。なので、研修講師や、セミナー講師や、コンサルティングを続けています。
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ここまで読んでくれたあなたと、いつか会えますように!

