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私にまかせんしゃい! ....博多の中洲で、どすこい、どすこい


旅をすると、
いつもいい感じ、ばかりではなく、
かっくん、かっくん、膝かっくんもある、の巻。


数年前のことである。

さくら満開の4月、福岡出張があり、
その翌日、
昔、お世話になった先輩と会う。
 
先輩は、転勤で全国各地を転々とし、
定年後、ふるさとの福岡へ。
(僕とは名古屋勤務時代に出会う)。

昼前に合流しよう、と先輩。
博多駅で再会。

今日は、私にまかせんしゃい。
はい! もちろんです、お願いします。

じゃ、ランチは、ラーメン行くよ。
はい!

美味しい…… (本当にうまい..….)
さすがです! 
ぱちぱち~

次は、福岡市内にある温泉に行くよ。
はい!

施設は、かなり老朽化しているものの、
寝転び湯があったりで、ゆっくり浸かる。

旅の疲れ、完全リフレッシュ!

よし、じゃあ次は、珈琲屋、行くよ。
はい!

珈琲美美。
大濠公園近くの、2階建ての素敵な佇まい。
福岡の名店!

が、
休業であった……

この4月から、
週休1日から2日に変更になっていたのだった。
ま、仕方ない。

よし、家へ帰って、
「鯉とりまぁしゃん」のビデオを見よう。
わかりました。
 
それは、
この地の人ならよく知る、
伝説の川魚漁師・上村政雄さんのドキュメンタリーだった。

夜、川に潜り、
鯉を、
素手で抱きかかえて捕るという、
驚きの漁をする人なのであった。

上村さんの腕に抱かれると、
鯉は、
なぜか眠ったように大人しくなる。

いったいなぜ……


伝説の漁師




ビデオの後、
先輩の熱いレクチャーがつづき、

よし! 
このお孫さんが営む、川魚料理「鯉とりまぁしゃん・春吉店」へ行くよ、心せよ。
ソフトバンクの孫正義も来たことがあるという。

おぉ~!

電車に乗って行く。
が、
先輩のミスで、
予約がなんと翌日になっていて、入れず!
(えっ!、と、固まる僕。)

完全予約制の小さな店なので、なんともならず。

外は、冷たい雨が降り始め……

先輩、携帯取り出し、
近くにある「久岡屋」という居酒屋に席を確保!
で、気を取り直して向かう。
 
これが、まぁ、
なかなかよい店で、
(博多A級グルメ・認定店とのこと)、 
食、しっかり堪能……
うーむ、満足~

よし!
お腹もふくれたし、博多で一番有名なママのいる店に行くよ、
「スナックしまだ」よ~。

おぉ~!

が、
行くと、
ドアの横にある、サインに灯りがともっていない。

先輩、ドアを開けようとするも鍵がかかっている。
おかしいな~
と、ガチャガチャと、開けようと試みると、
「は~い」と、中から声でドア開く。

「すみません」
と、留守番の若い女性が顔を出す。
実は、ママ、昨日入院したんです、と。
で、ママいませんけど、
来週から、木曜日と金曜日だけ営業します。

で、
別の店へ。

「スナックしまだ」のママが、
どうして博多で一番有名なのかというと、
大相撲、福岡場所の際、
前列の溜席で、

15日間!

毎日、お着物を替えて、観戦。
テレビで、ばっちり映る席。

これを20年くらい前からやっていて、
で、
あの和服の、博多美人は誰だ?
と、
全国の大相撲ファンの知るところに。

そして、福岡だけでなく、
相撲ファンが押し寄せて、 店はさらに繁盛店へ。

この後、各地の大相撲の際、
クラブやスナックのママたちが、
しまだのママを真似るようになる。

1、
珈琲美美、週休2日へ移行。

2、
鯉とりまぁしゃん、予約ミス。

3、
スナックしまだ、ママ入院。

という、
見事な、
入れずの3連チャン!

まさに、
かっくん、かっくん、膝かっくん。

………。………。………。


Life goes on!


先輩との別れ際、
「今度は、いつ福岡来るの?」と。
「来年、ドラゴンズの交流戦が福岡ドームであるので、6月に来ます」 
「遅い! もっと早く来て! リベンジさせて」

「……。」



つづく






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