【株子と一緒に学ぶ ゼロから始める配当投資 STEP36】高配当株の「配当利回り」だけ見てはいけない?数字の落とし穴
📚 このシリーズを初めて読む方へ
📚 このシリーズは「株子と一緒に学ぶ ゼロから始める配当投資」です。
株の知識がまったくない方でも、STEP1から順番に読むことで、配当投資の基礎から実践まで学べます。
「株って何?」という基礎から、高配当株の選び方まで、一歩ずつ一緒に学んでいきましょう。
この記事で分かること
この記事では、
配当利回りが高いと何が嬉しい?
なぜ配当利回りが高くなるの?
株価が下がると利回りはどうなる?
「高配当なのに危険」なケースとは?
特別配当には注意が必要?
減配すると配当利回りはどうなる?
高配当株を見るとき、何を確認すればいい?
について、初心者向けに分かりやすく解説します。
はじめに
こんにちは、株子です。
前回のSTEP35では、
「高配当株をどうやって探す?」
というテーマで、スクリーニングについて勉強しました。
その中で、
まずは
「配当利回りを見る」
という話が出てきました。
例えば、
「配当利回り5%!」
と書いてあったら、
「おっ!高配当だ!」
と思いますよね。
私も思います。😂
でも、ここで一つ疑問があります。
「どうして、この会社はこんなに配当利回りが高いんだろう?」
実は、この疑問がとても大切なんです。
今日は、
「高配当=絶対にお得、ではない」
ということを一緒に勉強していきます。
そもそも配当利回りって何だっけ?
まず復習です。
配当利回りは、
年間配当金 ÷ 株価 × 100
で計算します。
例えば、
株価1,000円
年間配当50円
なら、
50円 ÷ 1,000円 × 100
= 5%
です。
つまり、
1,000円の株を買って、
年間50円の配当金がもらえるとすると、
配当利回りは5%。
とても分かりやすいですよね。
でも、株価が変わると……?
ここが今回の重要ポイントです。
例えば、
年間配当50円の会社があるとします。
最初は、
株価1,000円
でした。
すると、
50円 ÷ 1,000円
= 5%
です。
ところが、
業績への不安などから株価が下落して、
株価500円
になったとします。
年間配当が変わらず50円なら、
50円 ÷ 500円
= 10%
になります。
あれ?
配当金は50円のままなのに、
配当利回りが5%→10%
になりました。
株価が下がると利回りは上がる
つまり、
配当利回りが高くなったからといって、必ずしも会社の配当が増えたわけではありません。
株価が下がっただけでも、
配当利回りは上がります。
ここは本当に大事です。
JPXの株価検索でも、銘柄ごとの株価などを確認できます。
「利回り10%!」だけを見ると危険
さっきの会社。
配当利回り10%になりました。
これだけを見ると、
「めちゃくちゃお得!」
と思ってしまいます。
でも、
なぜ株価が500円まで下がったのでしょう?
もしかしたら、
業績が悪化した
利益が減った
今後の成長が期待できなくなった
配当が減るかもしれない
会社の財務状況に不安が出てきた
など、
何か理由があるのかもしれません。
だから、
「利回りが高い理由」を調べる
必要があります。
配当利回りが高い会社を見つけたら
私なら、
「高配当だ!買おう!」
ではなく、
一度立ち止まります。
そして、
「なぜ高いんだろう?」
と考えます。
これだけでも、
かなり違うと思います。
高配当になる理由① 株価が下がった
一番分かりやすいのが、
株価の下落
です。
例えば、
年間配当50円。
株価1,000円。
↓
配当利回り5%。
だった会社が、
株価700円になれば、
50円 ÷ 700円
=約7.1%。
株価が500円なら、
10%。
になります。
つまり、
「利回り10%だから配当金がすごく増えた」
わけではありません。
単純に株価が下がっただけかもしれません。
高配当になる理由② 一時的な配当が含まれている
次に注意したいのが、
特別配当
などです。
会社によっては、
通常の配当に加えて、
一時的に特別配当を出すことがあります。
例えば、
通常配当30円
+
特別配当20円
=
年間50円
だったとします。
この50円をもとに計算すると、
「配当利回り5%!」
となるかもしれません。
でも、
翌年も特別配当20円が出るとは限りません。
「今年50円」と「毎年50円」は違う
ここも大切です。
今年50円もらえる
ことと、
毎年50円もらえる
ことは、
同じではありません。
配当投資では、
「今いくらもらえる?」
だけでなく、
「これからも同じくらいもらえそう?」
を見ることが大切です。
高配当になる理由③ 減配前の数字かもしれない
例えば、
ある会社の年間配当が、
100円
だったとします。
株価が2,000円なら、
配当利回りは5%。
ところが、
業績が悪化して、
会社が配当を100円→60円に減らすことを発表したら?
今後の配当金は、
60円です。
すると、
同じ株価2,000円なら、
60円 ÷ 2,000円
= 3%
になります。
つまり、
「今までの配当金」で計算した利回りと、「これからの配当金」で計算した利回りが違う
ことがあります。
「予想配当金」を確認しよう
株価情報を見るとき、
「配当利回り」
だけではなく、
「予想配当金」
も確認したいところです。
例えば、
「年間配当100円」
と書いてあっても、
それが過去の実績なのか、
会社予想なのか、
今後変更される可能性があるのか。
ここを確認します。
配当利回りは「未来を保証する数字」ではない
ここまで勉強すると、
配当利回りの見方が少し変わってきませんか?
配当利回り5%。
↓
「5%もらえる!」
ではなく、
↓
「今の株価と配当予想から計算すると5%なんだな」
と考える。
このくらいの距離感がちょうどいいと思います。
じゃあ、高配当株はどう見る?
STEP35では、
高配当株を探すとき、
いろいろな数字を見ることを勉強しました。
今回も同じです。
配当利回りを見つけたら、
次に、
① 業績
利益は安定している?
↓
② 配当性向
無理して配当を出していない?
↓
③ 財務
会社のお財布事情は大丈夫?
↓
④ 過去の配当
減配・増配の履歴は?
↓
⑤ 配当方針
会社は今後どう考えている?
↓
⑥ 決算資料
これからも利益を出せそう?
というように確認していきます。
「配当利回り」は入口
私は、
配当利回りは、
「入口」
だと思っています。
例えば、
「配当利回り4%以上」
という条件で、
気になる会社を探す。
これが入口。
そこから、
業績を見る。
財務を見る。
配当を見る。
決算資料を見る。
そして、
「この会社を長く持ちたいかな?」
と考える。
スクリーニング→深掘り
STEP35と今回のSTEP36は、
セットで考えると分かりやすいです。
STEP35
スクリーニング
「条件に合う会社を探す」
↓
STEP36
利回りの理由を調べる
「なぜこの会社は高配当なの?」
↓
その後
会社そのものを調べる
「これからも配当を出せそう?」
という流れです。
高配当株を見つけたときの5つの質問
株子はこれから、
配当利回りが高い会社を見つけたら、
この5つを自分に聞いてみようと思います。
① なぜ利回りが高い?
株価が下がった?
配当が増えた?
② その配当金は今後も続きそう?
特別配当ではない?
③ 業績は大丈夫?
利益が安定している?
④ 配当性向は無理をしていない?
利益以上の配当になっていない?
⑤ 自分はこの会社を長く持ちたい?
「高配当だから」だけになっていない?
「利回りランキング」は便利だけど……
高配当株を探すとき、
配当利回りランキングを見るのも便利です。
でも、
ランキング上位だから、
「上位=おすすめ」
というわけではありません。
ランキングは、
「候補を見つけるための入口」
として使う。
そして、
気になる会社を一つずつ調べる。
この使い方がいいと思います。
株子がやりがちな失敗
実は私、
昔は、
「配当利回りが高い=お得」
と考えがちでした。
例えば、
3%より4%。
4%より5%。
5%より6%。
「じゃあ6%のほうがいいじゃん!」
と。😂
でも、
今は少し考え方が変わりました。
6%より4%を選ぶこともある
例えば、
A社
配当利回り6%
でも、
業績が不安定。
B社
配当利回り4%
だけど、
業績が安定していて、
配当方針もしっかりしている。
だったら、
私はB社を選ぶ可能性があります。
なぜなら、
「今の利回り」より「これからも配当を受け取れる可能性」
を大切にしたいからです。
もちろん、
どちらが良いかは人によって違います。
配当金生活を目指すなら
私の目標は、
60歳までに配当金だけで生活できるようになること。
だからこそ、
「今、利回りが何%か」
だけではなく、
「10年後も配当金をもらえているかな?」
という視点も持ちたいと思っています。
10年後のことなんて、
誰にも分かりません。
でも、
少なくとも、
「今の数字だけを見て買わない」
ことはできます。
「高配当」を見つけたら、喜ぶ前に一呼吸
これから、
「配当利回り7%!」
なんて株を見つけたら、
私はこう思うことにします。
「おお!高い!」
↓
「……でも、なんで?」
これだけです。😂
でも、
この一呼吸が大切。
株子の高配当株チェック
これから私が高配当株を探すときは、
配当利回り
↓
株価の動き
↓
業績
↓
配当性向
↓
過去の配当
↓
財務
↓
配当方針
↓
決算資料
という順番で確認したいと思います。
そして最後に、
「この会社を長く持ちたい?」
と自分に聞く。
株子のひとこと
高配当株を探していると、
どうしても、
「利回りが高い株」
に目がいきます。
だって、
5%より6%。
6%より7%。
数字だけ見たら、
高いほうが魅力的ですもんね。😂
でも、
今回勉強して、
「高いには理由があるかもしれない」
と覚えておくことが大切なんだと思いました。
株価が下がったことで、
利回りが高く見えているかもしれない。
一時的な特別配当が入っているかもしれない。
これから減配するかもしれない。
だから、
「高配当!」
と見つけたら、
すぐに飛びつくのではなく、
「なぜ高いんだろう?」
と一度立ち止まる。
これからの私の高配当株探しでは、
この一言を忘れないようにしたいと思います。

今日のまとめ
✅ 配当利回りは「年間配当金÷株価」で計算する
✅ 株価が下がるだけでも配当利回りは高くなる
✅ 「高利回り=配当金がたくさん増えた」とは限らない
✅ 特別配当など、一時的な配当が含まれている場合がある
✅ 過去の配当金と今後の予想配当金は分けて考える
✅ 減配によって今後の利回りが変わることもある
✅ 配当利回りだけで株を選ばない
✅ 「なぜ高配当なのか?」を調べる
✅ 業績・配当性向・財務・過去の配当・配当方針も確認する
✅ 最後は「長く持ちたい会社か?」を考える
📚関連記事
🌱 STEP17 高配当株を選ぶときに私が見る5つのポイント
STEP17|高配当株を選ぶ5つのポイント
🌱 STEP18 配当利回りが高すぎる株は危険?
STEP18|配当利回りが高すぎる株は危険?
🌱 STEP20 株子流!高配当株を買う前のチェックリスト
STEP20|高配当株を買う前のチェックリスト
🌱 STEP31 配当金を増やすには?株数を増やす・増配・再投資の3つの方法
STEP31|配当金を増やす3つの方法
🌱 STEP34 配当金を毎月もらうには?「配当金カレンダー」を作ってみよう
🌱 STEP35 高配当株はどうやって探す?初心者向けスクリーニング入門
STEP35|高配当株のスクリーニング入門
次回予告
STEP37「減配ってどういうこと?配当金が減る会社をどう見分ける?」
高配当株を探していると、
「この会社、去年より配当金が減ってる……」
というケースがあります。
いわゆる、
「減配」
です。
「減配した会社は、もう買ってはいけないの?」
「減配=悪い会社なの?」
「一時的な減配と、長期的な減配はどう違う?」
次回は、
配当投資をするなら避けて通れない「減配」
について、一緒に勉強していきます。
✍️ 株子編集長から
STEP35では、
「高配当株をどうやって探すか」
を学びました。
そしてSTEP36では、
「高配当だからといって、すぐに買ってはいけない」
ということを考えました。
配当利回りは、とても便利な数字です。
でも、
数字には「理由」があります。
株価が下がった結果、利回りが高くなっているかもしれない。
一時的な特別配当が含まれているかもしれない。
これから減配する可能性があるかもしれない。
だからこそ、
「高いから買う」ではなく、「なぜ高いのかを調べる」。
この習慣を身につけるだけでも、高配当株選びは少し変わってくると思います。
STEP35のスクリーニングで候補を探し、
STEP36で「なぜ高配当なのか?」を考える。
そして次回は、
「そもそも減配って何?」
というところへ進みます。
株子と一緒に、少しずつ学んでいきましょう😊
📌42歳主婦が「60歳までに配当金生活」を目指すリアルな資産形成ブログ。投資初心者の実体験をもとに、国内株・配当金・家計管理・子育てとの両立をわかりやすく発信します.
いいなと思ったら応援しよう!
この記事は noteマネー にピックアップされました

