【休み時間になるとすぐタブレットを触る人の成績が伸び悩む?科学的な理由】
「あ、休み時間だ!」
そう思った瞬間、吸い寄せられるようにタブレットやスマホを手に取っていませんか?
最近の学校や塾では、学習用端末が一人一台配布されるのが当たり前になりました。その結果、休み時間になると一斉に画面を見つめる光景も珍しくありません。
しかし、もしあなたが「もっと成績を上げたい」「効率よく勉強したい」と願っているなら、その習慣は今すぐ見直すべきかもしれません。
実は、休み時間のデジタルデバイス使用と学力の低下には、無視できない深い関係があることが脳科学の研究で明らかに?なっています。
1. 脳は「休んでいる」のではなく「酷使されている」
多くの人は、タブレットで動画を見たりゲームをしたりすることを「リフレッシュ」だと考えています。しかし、脳にとっては全くの逆効果みたいです。
私たちの脳には、情報を処理するための「キャパシティ(容量)」があります。
授業で新しい知識を学んだ直後の脳は、いわば「整理整頓が必要な散らかった部屋」のような状態。
ここでタブレットを開き、視覚や聴覚から大量の情報(ブルーライト、速い画面の切り替わり、音など)を流し込むとどうなるでしょうか?
脳は、授業の内容を整理する間もなく、新しい情報の処理に追われることになります。
「脳過労」の状態。
現代人の脳は、スマートフォンの普及により、1日に受け取る情報量が平安時代の人の一生分、江戸時代の人の1年分とも言われています。休み時間にまで情報を詰め込むことは、脳を休ませるどころか、さらに疲弊させているのです。
2. 東北大学の研究が証明した「スマホ・タブレットの破壊力」
「勉強さえしていれば、多少タブレットを使っても大丈夫だろう」
そう思っている方に、衝撃的なデータがあります。
東北大学の川島隆太教授らの研究グループが、仙台市の小中学生数万人を対象に行った調査です。
その結果、「どれだけ長時間勉強していても、スマホやタブレットの使用時間が長い子供は、ほとんど勉強していないがスマホを使わない子供よりも成績が低い」という驚くべき傾向が示されました。
特に顕著なのが、数学(算数)などの論理的思考を必要とする科目。
せっかく3時間勉強しても、その後のデジタルデバイスの使用によって、脳が学習内容を定着させるプロセスが阻害され、勉強時間が「無に帰してしまう」可能性があるのです。
3. 「デフォルト・モード・ネットワーク」を邪魔してはいけない
脳には、何もしていないボーッとしている時にだけ活発になる「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という回路があります。
このDMNには、以下のような重要な役割があります。
•記憶の整理と定着
•思考の統合(ひらめき)
•感情の整理
休み時間に窓の外を眺めたり、友達と他愛もない話をしたり、ただボーッとしたりしている時、脳はこのDMNをフル稼働させて、さっき習ったばかりの公式や英単語を「長期記憶」へと移し替える作業をしています。
タブレットを触るということは、この「記憶の黄金時間」を自らドブに捨てているのと同じなのです。
4. 算数・数学の成績に直結する「集中力の持続」
特に算数や数学といった科目は、一つの問題に対して深く、長く思考し続ける粘り強さが求められます。
しかし、タブレット上のコンテンツ(SNS、YouTube、ゲーム)は、短時間で強い刺激が得られるように設計されています。
これに慣れてしまうと、脳は「すぐに結果が出ない、地道な思考」を苦痛と感じるようになります。
休み時間のたびに強い刺激を求めてタブレットを触る習慣は、知らず知らずのうちに、数学的な深い思考に必要な集中力の体力を削り取っているのです。
本当の「賢い人」は休み時間の使い方が違う
成績が良い人の多くは、無意識のうちに脳の使い方が非常に上手です。
彼らは休み時間、以下のような過ごし方をしています。
•あえて「何もしない」時間を作る(脳の整理時間を確保)
•遠くの景色を見る(目の疲れを取り、脳をリラックスさせる)
•軽いストレッチや散歩をする(血流を良くし、次の授業の集中力を高める)
もし、あなたが「頑張っているのに成績が上がらない」と悩んでいるなら、まずは次の休み時間、タブレットをカバンにしまったままにしてみてください。
「何もしない」という贅沢が、あなたの脳を最強の学習モードへと進化させてくれるはずです。
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