忙しい会社ほど見落としている「やめる仕事」という発想
なぜ仕事は減らないのか
「忙しい」が当たり前になっていませんか?
「毎日忙しいのに、仕事が減らない。」
そんな声を経営相談の現場でもよく耳にします。
新しいシステムを導入した。
会議も見直した。
AIも使い始めた。
それでも、なぜか忙しいまま。
むしろ、以前より仕事が増えているように感じる。
実はこうした会社には、ある共通点があります。
仕事を増やすことは得意でも、
仕事をやめることが苦手なのです。
1. 新しい仕事は増え続ける
会社には次々と新しい仕事が生まれます。
法改正への対応。
SNSの運用。
AIの活用。
情報セキュリティ対策。
人材育成。
以前は必要なかった仕事が、当たり前になっています。
これは時代の変化なので避けられません。
問題は、新しい仕事を増やす一方で、
古い仕事がそのまま残っていることです。
結果として、仕事は足し算ばかりになってしまいます。
2. 「昔からやっている」が一番危ない
経営相談で業務を見直していると、
「これは何のためにやっているんですか?」
と聞きたくなる仕事があります。
すると返ってくるのは、
「昔からやっているので。」
という答えです。
昔からやっている?
それって伝統技法?
そんなことがあるわけがありませんよね。
あなたの会社の事業って
超高度な民芸品作ってますか?
仮に作っていたとしても
伝票とか手書きを勝手に昔からやっている
で続けてませんか?
昔からやっているから
いいセリフですが
思考が止まっていることを表していますよ😀
毎週作る報告書。
誰も見ていない資料。
形だけ続いている会議。
承認だけのための押印。
一つひとつは小さな仕事です。
しかし、それが積み重なると大きな負担になります。
「続ける理由」ではなく、
「やめられない理由」
で仕事が残っている会社は意外と多いものです。
3. 業務改善なのに仕事が増える理由
面白いことに、
業務改善を進めるほど忙しくなる会社があります。
例えば、
新しいシステムを導入した。
ところが以前の管理表も残している。
AIを導入した。
でも確認作業が増えた。
オンライン会議を始めた。
なのに対面会議も減らない。
これでは仕事が減るはずがありません。
改善とは、新しいものを加えることではなく、
不要なものを手放すことでもあるのです。
4. 強い会社は「やめる会議」がある
以前訪問した会社で印象的だったことがあります。
その会社では、
「何を始めるか」
ではなく、
「何をやめるか」
を話し合う会議がありました。
報告書を一つなくす。
会議を30分短縮する。
承認フローを減らす。
小さな改善ばかりです。
ですが、一年後には、大きな時間の余裕が生まれていました。
仕事は増やすだけではありません。
減らすことも立派な経営判断なのです。
5. 忙しさを見直す勇気
忙しいことは悪いことではありません。
ですが、
忙しいことが目的
になってしまうと危険です。
本当に必要な仕事なのか。
今も続ける意味があるのか。
他の方法はないのか。
そうした問いを持つだけでも、仕事の見え方は変わります。
会社の成長とは、仕事を増やし続けることではありません。
価値を生まない仕事を減らし、本当に必要な仕事へ時間を使えるようにすることです。
まとめ
仕事が減らない会社には共通点があります。
新しい仕事は次々に増えるのに、
古い仕事を見直していません。
だから忙しさだけが積み重なっていきます。
これからは人手不足の時代です。
限られた人数で成果を出さなければなりません。
だからこそ、
「何を始めるか」
と同じくらい、
「何をやめるか」
を考えることが重要になります。
もし最近、
忙しいのに成果が変わらないと感じているなら、一度仕事の棚卸しをしてみてください。
新しい仕事を増やす前に、もう役目を終えた仕事が残っていないか。
その視点が、組織を大きく変える第一歩になるかもしれません。
