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なぜ事業承継は親子の対立を生むのか?経営と家族の境界線

「息子に会社を継がせたい」
「後継者もやる気はある」
それなのに、事業承継が進むにつれて親子関係が悪化してしまう。
実はこうした話は珍しくありません。

私はこれまで多くの中小企業の相談を受けてきましたが、事業承継の問題は株式や相続税よりも、人間関係の問題であると感じることが少なくありません。
特に親子承継の場合は、会社の問題と家族の問題が混ざりやすくなります。
そして、その混同が親子関係を壊してしまうことがあるのです。

実際に私の親族も親子で事業承継をしましたが
完全に失敗しましたね。

私はこの経営支援には入りませんでした。
事業承継の経営支援はかなり技術が要求されること
コンサルタントが二人以上付く必要があることから
見積書を送ったら、親族なのに高い!
から自分たちでやるということになり
見事に典型的な事業承継失敗😔に終わりました。

1. 親子と経営者は本来別の関係


家庭では親子です。
しかし、会社では経営者と後継者です。
本来、この二つは別の立場として考える必要があります。

ところが中小企業では、この境界線が曖昧になりがち、、、
というよりコンサルタントが間に入らない限りうまく行った
例を見たことがありません。

後継者が経営改善の提案をすると、先代は経営への意見ではなく
自分への否定として受け取ることがあります。

逆に先代が経営者として指導しているつもりでも
後継者は親から叱られているように感じてしまうことがあります。

経営の議論をしているはずなのに、気づけば感情的な親子喧嘩になってしまう。
事業承継の現場ではよく見られる光景です。

2. 先代は会社そのものになっている


創業者や先代経営者は、人生をかけて会社を育ててきました。
そのため会社への思い入れは非常に強いものがあります。

問題は、会社と自分自身を同一視してしまうことです。

後継者が
「このやり方は変えた方が良いと思います」
と言ったとしても、
先代には
「今までの自分の経営は間違っていたと言われた」
ように聞こえてしまうことがあります。
もちろん後継者にそんな意図はありません。

しかし、長年会社を背負ってきた経営者ほど、この感情から抜け出すことは簡単ではないのです。

3. 後継者も大きなプレッシャーを抱えている


一方で後継者も苦しんでいます。
社員からは
「社長の息子だから」
と言われる。

取引先からは
「お父さんならこうしていた」
と言われる。

何をしても比較される立場です。

会社を良くしたいと思って改革を進めても、
「まだ早い」
「余計なことをするな」
と言われることもあります。

その結果、後継者は会社の中で孤立してしまいます。
そして親子関係にも徐々に溝が生まれていくのです。

4. 本当に必要なのは心理的な引継ぎ


事業承継というと、
株式を譲る
役員を変更する
社長を交代する
といった手続きを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし本当に難しいのは、その後です。

先代が
「これからは任せる」
と決意できるか。

後継者が
「自分の経営をする」
と覚悟できるか。

この心理的な引継ぎができなければ、制度上は承継が終わっていても、実質的には何も変わりません。
事業承継とは、経営権の引継ぎであると同時に、心の引継ぎでもあるのです。

5. 会社を残して家族を失ってはいけない


事業承継は会社を未来へ残すための取り組みです。
しかし、その過程で親子関係が壊れてしまっては本末転倒です。
会社は大切です。

ですが家族も同じくらい大切です。

だからこそ、
今は親子として話しているのか。
今は経営者同士として話しているのか。
を意識する必要があります。
この切り分けができるだけで、無用な対立を避けられることも少なくありません。

まとめ


事業承継で最も難しいのは、株式や相続税ではありません。
親子という関係と、経営者という関係をどう整理するかです。

会社と家族を混同すると、経営の議論が感情論に変わり
親子関係そのものが壊れてしまうことがあります。
会社を次世代へ残すことは大切です。

しかし、そのために家族を失ってはいけません。
事業承継とは会社を引き継ぐだけではなく、信頼と責任、
そして未来への想いを引き継ぐことなのだと思います。

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