バモ! 鰻
僕ら家族は、近いうちに逮捕されるかもしれない。
罪状は、賭博罪。
約1カ月続いたサッカーワールドカップが、幕を閉じました。
ベスト4が出揃ったときに、家族で、どこが優勝するのか賭けをすることになりました。
賭けと言っても、別に現金を賭ける訳ではなく、それぞれ、ちょっとした主張や戦利品をねだる程度です。
逮捕は大袈裟でしたね。
例えば、週末をめいっぱい遊びたい長男だったら、家の手伝い免除だったり、チョコ好きな長女だったら、全員からポッキーひと箱ずつ、といったように。
妻が言い出したことなんだけど、子どもたちに、少しでもこの祭典の盛り上がりを感じ取って欲しい、そんな意図だと理解しています。
で、選べるのは子どもたちから。
当たり前のように、アルゼンチンとフランスが人気。
普段、まったくサッカーを見ない子どもたちであっても、メッシの存在やフランスの盤石な勝ち上がりは知っているようです。
で、妻はイングランドを選びました。理由は、優勝したところを見たことがないから、だそうです。
そりゃそうです。イングランド優勝は、1966年の自国開催大会にまで遡ります。僕らが生まれるずっと前。
逆張りの典型ですね。
で、僕にはスペインが残された、ってわけです。
正直、「あー、こりゃ無理だな」と思ったことを白状しておきます。
DAZNで、何試合か見た中でも、対戦するフランスの強さは群を抜いているように思えました。
比べて、スペインは守備の安定感は際立っても、勝ち進む「強さ」のようなものが少し物足りなく感じていました。
きっと僕の記憶には、イニエスタやビジャを擁して優勝した、2010年の圧倒的な強さが残されていて、どうしてもそのチームと比較してしまうのだと思います。
結果は、ご存知の通り、スペインがフランスに快勝しました。完勝と言ってもいい内容でした。
もう、ごめんなさいを言うしかありません。
フランスに賭けた長女は、つまらなそうに一気にテンションがた落ちです。
翌日のもう一試合、アルゼンチンVSイングランド戦は、イングランドが先制して、妻は大喜びでした。
でも後半のわずかな時間でひっくり返され、こちらも一気にテンションダダ下がり。
で、決勝はひたすら主導権を握り続けるスペインと、それに耐えるアルゼンチンの構図。退場者をひとり出したこともあり、アルゼンチンは延長で力尽きました。
残り物を選ぶしかなかった僕に、幸運が転がり込んだ形となりました。
終わってみればスペイン、とんでもなく強かったです。4強の中では、最も優勝から遠いと僕自身も思っていました。もう平謝りです。
ワールドカップが終わった後の物悲しさ。
何かに似ていると思ったら、フジロックの終わった月曜の朝と同じです。
もう、今週はフジロックです。
また来週、こんな寂しさを味わうのか。
でもそれって、その分楽しかったってことなんですけど。
さて、僕が勝った場合の要求は、家族みんなで鰻を食べに行く、です。
土用の丑の日も近い。この猛暑を元気に乗り切るためにも、必要不可欠ですね。
ありがとう、スペイン。
バモ!
夏は、まだ始まったばかり。
