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独身税と呼ばれた500円

毎月の給料日。
僕らサラリーマンにとって、それは時間を切り売りしたことの対価であり、家族に対する最強の免罪符であり、唯一自身の肯定感を高めてくれる祝祭でもあります。

そんな僕らの血の滲むような労働で得た給料から、また勝手に天引きされる税金が追加されました。

「子ども・子育て支援金制度」の名のもとに、どうやら今月から引かれる人が大半とのこと。僕の明細からも、はっきりと約500円ほど、先月より多く徴収されていました。

ニュースでも、取り上げられ、巷では「独身税」などと呼ばれているのだとか。別に独身者からのみ取り立てられるわけでもないのに、なぜそう呼ばれているのでしょう。

理由はその税金の使い道。

この税金は、正式名称の通り、子育て支援に特化したもの。僕のように子育て真っ最中の者にとってはありがたい制度です。でも、子どものいない世帯や独身者などにとって、ただむしり取られているだけ、との感覚が生じるのでしょう。

わかりやすく例えるならば、仮にペット税なるものが徴収されたとして、その使い道はペットの予防接種などの医療費に当てられるものだとしたら。犬猫を飼わない世帯からブーイングが出るのは当然のことではないでしょうか。

気持ちはよくわかりますよね。ペットを飼っていなければ、なぜに人の家のペットの医療費を払わにゃならんのだ、と憤慨することでしょう。

でも。でも、なんですよね。
国は自分ひとりで成り立つわけではありません。今は現役で担う側でも、いつか誰かに支えられる側になります。その循環が途絶えてしまっては、国は成り立ちません。
その支え手こそが、子どもたちであるのですが、ご存知の様に、我が国の出生数は右肩下がりを続けています。最多で270万人いた年間の出生数も、今では70万人程しか生まれません。過去最少を更新し続けています。
30年間賃金が上がらなかった国で、子育てなどそもそも無理ゲーだという声があるのも理解できます。
いつからこんな国になってしまったのでしょうか。

そんな政治にそっぽを向いた若者が、恋愛はコスパが悪いと、さらなる悪循環に陥っています。趣向や価値観の多様化は歓迎すべきことですが、そもそも子どもを持つことだって、本来は尊重されるべき権利や選択肢なはずです。今は、子どもを諦めざるを得ない代わりに、価値観が拡がっていったと感じてしまうのは、僕だけでしょうか。

僕の支払ったこの500円が、この国の未来を支える。

そう信じて、この税金を「みらい投資税」と呼びませんか?


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