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猪苗代最前線(湖)

僕がホームレイクとする福島県・猪苗代湖
まずは、この湖について知って頂きたい。

福島県のほぼ中央に位置する、猪苗代湖。
日本で4番目の広さを誇るこの湖は、
ただ「大きい」という言葉だけでは語り尽くせない魅力を持っている。

猪苗代湖のシンボル
亀丸と白鳥丸


夏にはウォーターアクティビティで賑わい、
冬になると多くの白鳥たちが、遠くロシアからこの湖を目指して飛来する。
四季折々の景色を湖面に映し出すことから、
猪苗代湖は「天鏡湖」という別名を持つ。
福島を代表する観光名所として、県外の方にも多く知られている。

磐梯山と白鳥


では、釣り人の目線で見た猪苗代湖はどうだろうか。

現在、猪苗代湖は大型トラウトが狙える湖として注目を集めている。
しかし、これはここ数年の話に過ぎない。

なぜなら、かつての猪苗代湖は
「魚が住めない湖」とさえ言われていたからだ。

その理由は、水質、正確には酸性度にある。
裏磐梯の湖沼から流れ込む流入河川のひとつに長瀬川があるが、
この川は強い酸性を帯びている。
国道49号線沿いから見える赤く染まった川、
それが長瀬川だ。

長瀬川


この影響により、猪苗代湖は長らく
生物の生息に適さない湖だと考えられてきた。

しかし実際には、
はるか昔からこの環境に適応したトラウトたちが、人知れずこの湖に生き続けていた。

現在の猪苗代湖は、かつてほど強い酸性を示してはいない。
以前は弱酸性だった湖水も、近年は中性化が進んでいると言われている。

その要因の一つとして考えられているのが、
酸川(長瀬川支流)から流入する酸の量が減少していることだ。
ただし、その詳しいメカニズムについては、
まだ明確には解明されていない。

この中性化の進行により、
猪苗代湖は生物にとって、以前よりもはるかに住みやすい環境へと変化しつつある。

実際、これはあくまで僕の体感ではあるが、
ここ数年でワカサギの個体数が明らかに増えたと感じている。
群れの濃さ、サイズ、シーズン中の安定感。
どれを取っても、以前とは違う。

ベイトとなるワカサギが増えれば、
それを追う側、つまりトラウトたちにも影響が出るのは自然な流れだ。
近年、猪苗代湖で大型トラウトが注目されるようになった背景には、
こうした湖全体の環境変化が確実に関係しているのだろう。

ただし、上記のように全てプラスに働いているかのように記したが、決して猪苗代湖の釣りが簡単になった、というわけではない。

今回はここまで。

次回は「メインターゲットのトラウトたちとその他の魚たちについて」記そうと思う。

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