#30 「2つのついで」脳活ウォーク
【第27回】6/27(土)配信分:運動回
かつて根性と気力だけで乗り越え、心身を崩した経験から、毎日たった5分で自分の体を守る「5分健康室」を始めました。
始めてからはっきり言って体重は維持したままですが、日常のわずかな時間を利用して運動することが定着してきました。ご紹介している運動をついでの合間にやっているだけです。
でも、明らかに運動している自分!というスタンスで生活できるようになりました。今週も10年先、20年先に若々しく動ける体を作るための、簡単な運動をお届けします!
土曜日の朝。
週末もお休みなく、家族のために朝からフル回転、本当にお疲れ様です。
土曜日といえば、1週間分の食材のまとめ買いや、日用品の買い出しにスーパーを何軒もハシゴする……なんて方も多いのではないでしょうか。
私も土曜日は大きな買い物袋を抱えて大忙しです。
今日は、私がスーパーの駐車場からお店の入り口まで、そして車から自宅の玄関までのわずかな移動の間にやっている、最高に頭がスッキリする歩き方をシェアさせてください。
1. 脳が一番喜ぶのは「体を動かしながら、頭を使う」こと
今週は、歩幅を5センチ広げると脳の栄養(BDNF)が出るお話をしてきました。
実は、そこからさらにもう一歩、私の脳のうっかり疲れを劇的に軽くしてくれた方法があります。
それが、**「少し広い歩幅で歩きながら、同時に頭で別のことを考える」**という方法です。
専門的なリハビリや脳科学(※1)の世界では「デュアルタスク(2つの同時並行処理)」と呼ばれているのですが、これが脳を若返らせるために最も効果的だと言われています。
「歩く」という運動と、「考える」という脳トレ。
この2つを同時にやることで、脳のあらゆる領域の血流が爆発的にアップするそうです。
わざわざ机に向かって脳トレドリルを解く時間なんて、私たちにはありませんよね。だからこそ、お買い物の移動という「ついで」の瞬間に、この2つを合体させてしまうのが一番ラクで楽しいと実感しています。

2. 私が実際にやっている「2つのついでウォーク」実践編
やり方はものすごくシンプルで、ちょっとしたゲーム感覚です。
買い物袋を持って歩くとき、私は頭の中でこんなことを考えています。
【実践】私がやっている3つの脳活クイズ(どれか1つでOK!)
パターン①:逆さ言葉クイズ
「す・ー・ぱ・ー」を頭の中でひっくり返して「ー・ぱ・ー・す」と言ってみる。「と・ま・と」なら「と・ま・と」(笑)。これが意外と脳を使います。パターン②:今夜のメニュー3択
歩幅を広く歩きながら、「今夜のメイン、麻婆豆腐か、唐揚げか、焼き魚か、どれにしようかな〜」と具体的に3つの選択肢を頭の中でリアルに思い浮かべます。パターン③:すれ違った車のナンバー足し算
目の前を通り過ぎた車のナンバー「12-34」を見たら、「1+2+3+4=10!」と頭の中で足し算をします。情けない話ですが、計算に必死で歩幅が狭くなったり、たまに足が止まったりします。
どれも、人から見たら「普通に元気よく歩いている人」にしか見えません。
でも、一歩を少し広く踏み出しながらこれをやると、私の心の中は
「よし、今まさに運動も脳トレも同時にこなしている!」という誇らしいスタンスで満たされます。

3. 今日から一緒にやってみませんか?夜はただ眠るだけ
それでは、今日の買い出しや、お家の中での移動のときに、始めてみませんか?
今日、車からお家の玄関まで買い物袋を持って歩くときだけ、メニューを考えながら少し広く歩いてみる
「お店の中にいる間、ずっとやり続けなきゃ」なんて思わなくて大丈夫です。そんなことをしたら頭が疲れちゃいますよね。
駐車場からお店の自動ドアに入るまでの「最初の20歩」だけで十分です。
「運動している自分!」という素敵なスタンスで、頭と下半身を心地よく刺激してあげてください。
昼間のわずかな移動の間にこうして脳と筋肉を働かせておくと、夜にお布団に入ったとき、驚くほどスッと深い眠りに落ちることができます。
土曜日の夜は、もうがんばるのを全部おしまいにして、お布団にダイブしてくださいね。
さあ、今日も「運動している素敵な自分」をイメージして、充実した土曜日をお過ごしください!
4. 出典・エビデンス
※1 国立長寿医療研究センターおよび国際老年医学会の臨床研究データ(2025年最新)。運動課題(ウォーキング)と認知課題(計算や記憶など)を同時に行う「デュアルタスク・トレーニング」が、脳の海馬の容積を維持し、軽度認知障害(MCI)の予防および認知機能の向上に最も高い効果を示すことが医学的に立証されています。
